「ケンタッキー・フライド・チキン」のヒミツ
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日はケンタッキー・フライド・チキンのヒミツに迫りました。
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お話をうかがいましたのは、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社
経営企画室広報チーム(広報室)の横川すめおさんです。
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~~~~~日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社 会社概要~~~~~
日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社は1970年7月4日に設立されました。
本社は東京にあります。
カーネル・サンダースでおなじみ、日本における洋風ファストフードの
先駆けと言える会社です。
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Q 「ケンタッキーフライドチキン」の誕生について教えてください。
(1)「オリジナルチキン」の誕生。
「オリジナルチキン」のレシピが誕生したのは1939年です。
「オリジナルチキン」とは、カーネルが調理法を考えた独特の味のフライドチキンのことです。
試行錯誤の末、充分納得できる味のフライドチキンの調理法を完成させたのが
1939年でした。
その味は”グレイト・ユニーク・テイスト“と呼ばれ、全米に、そして世界にと広がってきました。
秘伝の調理法は“シークレット・レシピ”と呼ばれ、11種類のハーブ&スパイス、
植物油、圧力釜による高温高圧調理...と、いくつものヒミツがあります。
特に、品質の良い鶏肉は、おいしさにこだわり続けたカーネルにとって最も大切な要素でした。
この調理法は、73年を経た現在も、まったく変わることなく受け継がれています。
特に、日本のKFCは、カーネルから「私が考えた通りのやり方を守り、
理想のかたちを受け継いでくれている日本が一番好き」と太鼓判を押されました。
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(2)「ケンタッキーフライドチキン」という名前の誕生。
「ケンタッキーフライドチキン」という名前が誕生したのは1952年です。
ケンタッキー州の名前をブランド名につけました。
ちなみに、カーネルが「オリジナルチキン」を提供していたサンダース・カフェは
ケンタッキー州でしたが、「ケンタッキーフライドチキン」という名称の店舗の
第1号店はユタ州ソルトレイクシテイでした。
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(3)アメリカでの会社の誕生。
「ケンタッキーフライドチキンコーポレーション」という会社が設立されたのは1955年です。
カーネルは、経営から引退した1964年以降は、“味の親善大使”として全世界のKFCを巡りました。
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(4)日本での誕生。
1970年(昭和45年)大阪で開催された万国博覧会に出店した実験店は大盛況。
この年の7月4日、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社が誕生しました。
そして1970年11月21日、名古屋に日本の1号店(名西店)がオープンしました。
1号店:1970/11/21 名西店
2号店:1970/11/27 東住吉店
3号店:1970/12/1 枚方店
4号店:1971/4/10 トーアロード店(神戸)
5号店:1971/7/24 青山店
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Q ロングセラー商品「オリジナルチキン」ついて詳しく教えてください。
まず、いつごろ、どんなきっかけで開発されたものですか?
(1)1930年「サンダース・カフェ」をオープンし、
1939年カーネルによるオリジナルのフライドチキンの調理法を完成させました。
(2)ガソリンスタンドを経営していたカーネル・サンダースが、
スタンドにやってきた人々に食事を提供しようとオープンしたのが
「サンダース・カフェ」です。
その小さな店の看板メニューとして提供をはじめた手づくりのフライドチキンです。
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Q 「オリジナル・チキン」、開発のポイントはどこでしょうか?
他人を家人のように温かく迎え、もてなす。
伝統的なアメリカ南部の人々の親切なもてなしは“サザン・ホスピタリティ”といわれています。
カーネルにとってそれは、じっくりと選んだ良質な食物をつかって丁寧に手づくりし、
最善を尽くして嘘のない美味しいものをつくること、
お客様にご満足いただいているか常に耳と心を傾けること、
人を喜ばせることにおいて妥協しないことでした。
おいしさの秘密は、カーネル秘伝の味つけと、植物油を使って圧力釜で仕上げる
独特の調理法。
最高185℃で約15分間の高温高圧調理です。
さらに素材には、エサにまでこだわって育てたヘルシーでおいしいハーブ鶏を使用しています。
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Q KFCのチキンは、現在何種ありますか?
6月6日現在販売中の商品
1.「オリジナルチキン」
2.レッドホットチキン
3.カーネルクリスピー
4.チキンフィレサンド
5.和風チキンカツサンド
6.ナゲット
7.レッドホットテンダー
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Q そのほか、なにか面白い開発秘話エピソードなどありますか?
【チキンフィレサンド】
1983年に誕生し、以来、KFCの人気の定番商品となっています。
当時のチキン商品は、骨付きの「オリジナルチキン」だけでした。
“もっとお手軽に片手でも召し上がれる商品”を検討しており、
店舗社員の意見なども参考に開発されました。
KFCでは、バーガーではなく「サンド」といいますが、これもわれわれのこだわりです。
肉をミンチにするなどの加工をすることなく、鶏のフィレ一枚肉を、
「オリジナルチキン」と同じ味付けと調理法でつくるため、
いかに肉厚のフィレ肉をバンズにはさめるようにするか、
独特の工夫をしています。
そのフィレ一枚肉をはさんだ「チキンフィレサンド」は、味が独特なだけに、
ドレッシングの味のバランスや、バランスのいいバンズのサイズや量など、
さまざまな工夫をしています。
当時、世界各国でも様々なチキンサンドが発売されましたが、
日本の「チキンフィレサンド」が一番おいしく、KFCにしかできない
ユニークな商品だということで世界のKFCにも広まりました。
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Q KFCのお店でおなじみのカーネル・サンダース像について教えてください。
なぜ?いつごろから?カーネルとはどんな人だったの?メガネに度が入っているって本当?
(1)原型はカナダの、あるフランチャイズ店がイベントのために作ったもの。
たまたま訪れた日本の幹部が面白いアイデイアだと考えてゆずり受け、
持ち帰りました。
フライドチキンという言葉も、まだなじみがなく、骨つきの鶏を手で食べるという
風習もなかった当時の日本では、まったく無名のKFC。
なんとか認知していただこうと考えて、店頭に置くようになりました。
(2)いつごろからというと、1971年頃からです。
(3)カーネルというのはどんな人だったか。
カーネルの本名は、ハーランド・サンダース(Harland Sanders)です。
「カーネル」というのは、1935年、ケンタッキー州への貢献を称えて
州知事から贈られた名誉称号です。
「Colonel」には陸軍大佐という意味がありますが、
アメリカの南部・西部地区では、軍隊とはまったく関係なく、
州の名誉職として使われます。
カーネル・サンダースの場合も同様で、軍隊とは関係ありません。
カーネルは、3回、来日しています。
1972年10月、1978年6月、1980年5月です。
おいしい「オリジナルチキン」がきちんと調理されているか、厳しい目で
各地の店舗をみて回りましたが、「私が考えた通りの味だ」と、
日本のスタッフの誠実な仕事への姿勢をたいへん気に入っていました。
また、慈善活動に熱心だったカーネルは、交通遺児たちと交流するなどの
機会をとても大切にしました。
子どもたちから贈られた絵を、ずっと自宅で大切にしていたということです。
街中でも、たくさんの人たちに声をかけていただきましたが、
その触れ合いもまた、日本びいきをより強くしたのかもしれません。
(4)メガネは、本物の老眼鏡で度数は3.25です 。
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