ミニチュア・アート作家 小森千枝子さん
あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。
今日は、ミニチュア・アート作家の小森千枝子さんに
お話をうかがいました。
教室も主宰しながら、生徒さんと一緒に古町や水道町界隈にある
実際のお店のミニチュアなど制作されています。
小森さんプロフィール
名前:小森 千枝子
肩書:スモールフォレスト 主宰、ミニチュア・アート作家。
URL:http://kklabo.jp/smallforest/
TEL:096-370-7765
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Q① 教室の概要を教えて下さい。
教室は、中央区平成です。JR平成駅のすぐそばです。
少人数の予約制で、火、木、金の午前または午後です。
ご自分にあったペースで学べます。現在、生徒数は18人で、
30~60代の主婦やOLです。
大きく分けて 粘土クラフト、ミニチュア制作、ドールハウスを
作ります。
普段は、小さな作品で3~4回で完成するものを用意してあります。
1日体験もできます。
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Q② 「ミニチュア・アート」とは、どんな素材で
どんな物を作るのでしょうか。
大きく分けて粘土クラフト、ミニチュア制作、ドールハウスを
作ります。
素材は、粘土、布、紙、そして、ハウスは4ミリの板をカットして
組み立てます。柱や家具類はバルサ材や檜棒などで作ります。
色づけはアクリル絵の具や色つきニスなどです。
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Q③ ドールハウスやミニチュア・アートを手掛けるようになった
きっかけを教えて下さい。
手づくりが好きで、東京の短大と専門学校でデザインの
勉強をしました。たまたま粘土で小物を作ってプレゼントし
喜ばれたのが嬉しかったです。
その頃、書店で「粘土で作るドールハウス」の本を見つけて
「これだ!」と思い、著者の草道先生に粘土の指導を受けました。
小さな花や、パン、ケーキなどを作るのが楽しくて。
その後、板を使った建物は独自に制作してきました。
制作には、あらゆる手作業が入っていて、飽きることがありません。
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Q④ 大変細かい部分まで緻密に作られていますが、
全て手づくりなんでしょうか?
作品によってそれぞれだとは思いますが、
完成までどれくらいかかりますか?
ほとんど作ります。アイディア勝負というところもあって、身近なモノ、
たとえばボタンをお皿にしたり、ビンのフタを植木鉢にしました。
ホームセンターでは、思わずいろんな部品を見てしまいます。
例えば、6角形のナットにシールをはってジャムびんにしました。
市販のミニチュアで(レジスター、自転車など)雰囲気にあう物が
あれば飾るときもあります。
制作にかかる時間はそれぞれですが、たとえば床がA4サイズの
2階建てとして、3ヶ月ほどでしょうか。素材選びや、表現方法に
悩んで時間を費やすことも結構あります。
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Q⑤ 古町や水道町界隈の実際のお店をミニチュアサイズで
作られていますが、きっかけは何だったのでしょうか?
また、お店選びから完成までの流れやエピソードを教えてください。
作品展のテーマを考えていた時、ちょうど新幹線開通で沸いていたので
熊本に関係するものがいいな。とは思っていました。
そして、ひとりで古町、新町を歩いてみたらふるい家並み、懐かしさ、
店主のこだわりを肌で感じて、作品展のイメージが膨らんできました。
まずはお店の方に許可を得て、制作の元になる写真を撮らせてもらい、
また、視察ランチとか言いながら何回か集まってウロウロしました。
でもその度に新しい発見があり、ちゃんと制作に生かせたと思います。
実際のお店作りは、プレッシャーありました。古い家を表現するのに
汚しすぎも失礼よね。気も使いながら喜んでいただける様、必死でした。
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Q⑥ 先生が思われるミニチュア・アートの魅力はどんなところでしょうか?
小さくても一人前の形をしてるモノって、単純で可愛い。
それがミニチュアの魅力ですが、そのモノ達の組み合わせ方や
表現の工夫、さらにテーマを決めることによって大きな作品にもなる、
そこがアートとしての魅力です。これは、作る側の感覚ですが。
見る側としては、自分が巨人ガリバーになった気分で小さな建物を
覗き込んで、楽しんでいただけたらと思います。
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Q⑦ これから作ってみたい物、夢を教えて下さい。
今回、実際にあるお店や建物のミニチュアに、皆さんがとても興味を
持ってくださり、暖かい言葉をたくさんいただきました。
作品展で作りきれなかった建物を追加制作して、楽しいミニ城下町を
作っていきたい。自然に町おこしにつながれば、さらに嬉しいです。
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Q⑧ 作品展など、今後の予定があれば教えて下さい。
11月に古町界隈のお祭りがあり、その時に展示して欲しいとの
声をいただいています。新たに制作した作品も含めて展示できたら
と思います。今、調整中ですので、HPでお知らせします。
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