「大日本塗料」のヒミツ
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は、今話題の東京スカイツリーをはじめ数多くのプロジェクトに携わっている、
「大日本塗料株式会社」のヒミツに迫ります。
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お話をうかがいましたのは、大日本塗料株式会社
管理本部総務部長 江藤 史雄さんです。
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~~~~~大日本塗料株式会社 会社概要~~~~~
大日本塗料(だいにっぽんとりょう)株式会社は、
京都の株式会社島津製作所および鉛蓄電池トップメーカー
日本電池(現 ㈱ジーエス・ユアサコーポレーション)で開発された
鉛粉技術を塗料事業として発展させるために前身である
「鉛粉塗料株式会社」が設立されました。
創業以来、錆止塗料のトップメーカー「防食の大日本塗料」として
数々の輝かしい実績を誇り業界をリード。
現在は栃木県那須工場と愛知県小牧工場をメインに
高機能性の塗料を製造し、最近では粉体塗料、水系塗料を中心に
省資源無公害及び環境対応形塗料の開発に力を注ぎ、
市場で好評を得ています。
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Q① 「大日本塗料」という社名の由来を教えて下さい。
島津製作所社長の島津源蔵氏が鉛を粉にする製造法を完成させ、
これを蓄電池に使用しその性能を向上させた。
また、この鉛粉を応用した錆止め塗料の開発を進め、
欧米製品を凌駕する「亜酸化鉛錆止め塗料」を発明
「ズボイド」と命名し日本電池㈱から発売したが、塗料事業として
本格的に取り組むために昭和4年7月に「鉛粉塗料株式会社」が設立された。
その後、旭硝子の旭ラッカー製造所を吸収合併し、
これを契機に昭和11年5月に現社名に改称した。
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「大日本塗料」と言いますと、数々の施工実績があります。
・東京スカイツリー(東京都)
・東京ゲートブリッジ(東京都) ・白鬚橋(東京都)
・明石海峡大橋(兵庫県) ・瀬戸大橋(岡山県~香川県)
・鷹島肥前大橋(長崎県) ・女神大橋(長崎県)
・兜野橋(北海道) ・富山大橋(富山県)
・海の中道海浜公園大観覧車(福岡県) ・九州電力松浦火力発電所(長崎県)
・丸の内パークビルディング(東京都) ・品川グランドコモンズ(東京都)
・「グラントウキョウ」ノースタワー・サウスタワー(東京都) ・横浜ランドマークタワー(神奈川県)
・NEC玉川ルネッサンスシティ(神奈川県) ・大阪ステーションシティ(大阪府)
・ハービスエント(大阪府) ・大阪市中央公会堂(大阪府)
・ホームスタジアム神戸(兵庫県) ・ナガシマスパーランド「ホワイトサイクロン」(三重県)
・名古屋瀬戸道路(愛知県)
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Q② 「大日本塗料」が担当した「東京スカイツリー」の塗料の
特色などあればご紹介ください。
特色につきましては、対外広報に制約がありますので、
当社が2009年5月15日にリリースした文章を高さ(約610m)を
高さ(約634m)に読み替えて参照願います。
リリース文章は当社ホームページ記載しております。
●『東京スカイツリー』に大日本塗料の厚膜形ふっ素樹脂塗料「VフロンHB」が採用
http://www.dnt.co.jp/japanese/news20090515.htm
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Q③ 「大日本塗料」では、さまざまな特色ある塗料を開発
されているようですが、いくつか特色あるものをご紹介ください。
・上記ふっ素樹脂塗料「Vフロンシリーズ」は当社が業界に
先駆けて長年にわたり開発、改良してきたもの。
・遮熱塗料「エコクール」:優れた遮熱、断熱性能で日差しから建物、
屋根や道路、プールサイドなどの温度の上昇を防ぐ。
室内温度の上昇を防ぐことで空調温度を抑え節電、
省エネルギー対策に寄与している。
優れた省エネルギー効果=ETV(環境技術実証事業)などでの
検証において高い性能を示し、大手では初めて「カーボンオフセット」を付与。
・ゼロVOC塗料「ノボクリーン」:有機溶剤ゼロを実現した
シックハウス症候群対応の室内塗料。
学校、病院、事務所、住宅などに使用され好評を博している。
・落書き防止塗料「マジックアート」:落書きや貼紙が容易に
除去できる機能がある透明塗布材。
都市景観の美観保護に役立っている。
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Q④ 「大日本塗料」は、こういった塗料技術以外の提案もされているそうですね。
当社は他の同業他社とは異なり、DNTグループとして
「色と光を演出する企業」として塗料技術から派生した照明事業や
蛍光色材事業を独立させ、社会に向けて色と光の提案をしている。
照明事業は、昭和21年9月に平塚に放電灯工場を建設し
(昭和52年6月、照明機器事業部門が分離独立して
ニッポ電機株式会社(平成18年3月JASDAQに株式を上場)となる。)、
百貨店、高級ブランド店、ホテル等の施設に使用される商品陳列棚、
ショーケース向けの「棚下照明」及び室内照明に使用される
「間接照明」といった特殊照明分野で高い評価を博しております。
直近では、今年4月26日にオープンした「渋谷ヒカリエ」や、
5月22日開業の東京スカイツリーに併設された商業施設である
「東京ソラマチ」には多種・多様な照明器具が採用されました。
蛍光色材事業は、昭和33年8月に鎌倉に有機蛍光顔料および
蛍光塗料の工場を建設し(翌34年6月独立して、シンロイヒ株式会社となる。)
各種の蛍光製品や蓄光製品を開発し、繊維、印刷物、
道路・船舶・航空標識など幅広い分野で活躍している。
特殊な塗料としては、ブラックライトを照射することにより、
幻想的ともいえる鮮やかな色彩を生み出す「ルミライトカラー」をはじめ、
最近では鮮明な色彩で高視認性のシンロイヒ蛍光塗料が、
スカイツリーイーストタワー屋上のヘリポートマーキングや、
全国自治体のヘリサインランドマーク蛍光塗装などで、
災害時緊急避難誘導と災害安全防災に貢献しています。
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Q⑤ 防災への貢献以外に環境への配慮もされているそうですね。
当社は業界ではいち早く環境対応に取組み、
昭和15年より「DNT環境塾」環境と塗料についてのセミナーを
毎年北は北海道から南は九州まで各主要都市で開催しております。
今年はこれらの当社の環境に対する取組みが評価され、
㈱日本政策投資銀行(DBJ)から平成24年2月9日付で
塗料業界では初めて「DBJ環境格付」に基づく融資を受けました。
「DBJ環境格付」は、
①環境配慮製品の売上高を拡大させている点。
②独自の「環境セミナー」を継続的に開催する等、
幅広いステークホルダーに対して製品の環境情報を開示することにより、
環境に配慮した塗料の普及に努めている点。
③国内外の生産子会社において環境マネジメントシステムの
構築を推進し、グループ全体で環境配慮製品の開発・製造に
取り組んでいる点。
以上の3点が高く評価され、
「環境への配慮に対する取り組みが先進的」という格付けに認定されました。
詳しくは下記ホームページをご参照下さい。
●「DBJ環境格付」に基づく融資を実施-塗料業界初の環境格付取得-
http://www.dnt.co.jp/japanese/news20120215.htm
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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
詳しくはここ↓