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「株式会社ウォーターデザイン」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は暑い夏に冷却効果を発揮しています、

熊本市下通りアーケード内に設置されているミスト発生装置のヒミツに迫ります。

手掛けているのは「株式会社ウォーターデザイン」

~~~~~株式会社ウォーターデザイン 会社概要~~~~~

昭和39年設立以来、噴水専門メーカーとして今日に至っています。

本社は東京。

事業内容としては、噴水・滝・ミスト・噴水造型・モニュメント・

遊具(水鉄砲等)の企画・設計・工事及び保守を行っている会社です。

お話をうかがいましたのは、株式会社ウォーターデザイン

福岡営業所の 樋田 光男 さんです。

Q① 「ウォーターデザイン」という社名の由来を教えて下さい。

創業者が東映の宣伝部にいた頃、空港にある看板を水でできないかとの

問い合わせがあり検討したが、航空法上問題があるとのことで断念した。

「水で表現する方法」も面白いと思い、会社を設立。

水で表現するという意味から『ウォーターデザイン』という当時はまだ少なかった

カタカナを使った社名にしたと聞いています。

Q② 「ウォーターデザイン」の施工実績を教えてください。

東京ミッドタウン        (噴水・流れ)

愛・地球博『バイオラング』  (ミスト)

JR博多駅前         (噴水・クールミスト)

国営海の中道海浜公園   (噴水・滝<レリーフを含む>・門扉)

福岡市動物園        (ミスト)

スペースワールド        (滝・ミスト)

ハーモニーランド         (噴水・流れ)

その他

Q③ 熊本県内での施工実績があれば教えてください。

ザ・熊本タワー             (噴水・クールミスト)

熊本駅西口広場            (ミスト・噴水)

美里町“佐俣の湯”          (噴水・ミスト)

サントリー熊本工場          (泉)

熊野泉工業団地            (滝)

武蔵塚公園               (滝・流れ)

九州道(下り)山江サービスエリア  (流れ)

熊本動物園エントランス        (泉)

Q④ 「ウォーターデザイン」では、ミストを発生させるシステムを使った水景をプロデュースされていますが、このミスト発生装置の開発について教えてください。

   まず、いつごろ、どんなきっかけで開発されたものですか?(熊本市下通り商店街に同じようなシステムが設置されていますが御社のものでしょうか?)

微細な“霧”は「水」と「ポンプ」と「コンプレッサー」を使用していましたが

「水」と「高圧ポンプ」で微細な霧を発生させるシステムを日本に最初に持ち込んだのは

荒井由美さん(松任谷由美さん)のコンサートだと聞いています。

水と高圧ポンプを接続するだけで微細な霧が簡単に作れるので

次第に広まっていき夏場の冷却効果が期待されて急激に拡大しました。

一般的には2005年の愛知万博で使用され徐々に全国に普及していったようです。

弊社では北九州のスペースワールド開園時(平成元年)に納入したアトラクション

「ファンファンキッズ」の中で初めて使用しました。

弊社では2種類のミストを用意しています。

ひとつは、水の演出に使用する比較的粒子の粗い『ミスト』

もうひとつは、『クールミスト』といって冷却効果を発揮するものです。

熊本の下通りアーケード内はクールミストを設置しています。

Q⑤ この製品の開発のポイントは?

温度と湿度により制御を行い、温度は28℃以上でかつ湿度85%以下に

なるように設定しています。

ミスト装置(ポンプ)の騒音対策のため、特殊カバーを設置しています。

Q⑥ その他の製品でエピソードなどあれば教えて下さい。

福岡市内の某マンションのエントランスロビーに水盤を設置した際、

水面の『波紋』を見せたいとの要望がありました。

波紋については、あまり考えたことがなかったので 実物大の模型をつくり

実験を行い、最終的に“波紋作家”の方に見ていただいて心地よい波を

つくることができました。

このとき初めて“波紋作家”という方が存在していることを知りました!

Q⑦ その他、「ウィーターデザイン」が担当したプロジェクトで、印象的なエピソードなどありましたら教えてください。

福岡市近郊の商業施設で音楽に合わせて噴水を演出してほしいとの要望がありました。

通常は音楽に合わせて噴水のパターンを決めることが多いのですが、

この時は先に噴水のパターンが決まっていたため、

それに合う楽曲を作ったり、噴水を出すタイミングを調整するのに苦労しました。

苦労の甲斐があって、この噴水には子供たちが楽しく遊ぶ姿がみられ

一同うれしく思っております。

Q⑧  最後にひとことお願いします!

弊社は来年50周年を迎えます。

1964年(昭和39年)の東京オリンピックの年に産声をあげて

水景専門メーカーとしてここまでやってきました。

当初 噴水は“贅沢品”扱いでしたが、都市公園の整備が進むにつれ

公園には遊具と共に噴水が設置されるようになりました。

最近では商業施設や大型マンション、結婚式場で憩いの空間として

水を取り入れてもらっています。

また夏場の冷却効果をねらったクールミストの設置が全国的に広がっています。

企画から工事そしてメンテナンスまで一貫して行っていますので

ご要望があれば是非ご一報ください。

 

ウォーターデザイン HP http://www.waterdesign.co.jp/

 

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