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オーダーシャツ「LA ZONE(ラ・ゾーヌ)」吉田義貴さん

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする「ヒューマン・ラボ」

河原町にあるオーダーシャツの店「LA ZONE(ラ・ゾーヌ)」

オーナー 吉田義貴さんにお話をうかがいました。

120910

Q① 自己紹介をお願いします。

名前 :吉田 義貴

所属: TRAILER-sh代表 LA ZONEオーナー

プロフィール

1977年3月3日神戸市生まれ 20代は音楽のみちを志す料理人だった

2010年TRAILER-sh始動 地元神戸市でオーダーを中心とした活動を開始

2010年12月シャツメーカーTRAILERとしてKuMA COLLECTIONへ出展、

        これが既製服のコレクションとしては初の展示会

2011年4月5月 県民百貨店メンズフロアーにてフルオーダー受注会

同年7月大阪で初個展 同年9月県民百貨店にて一生青春コレクション出展。

同年12月KuMA COLLECTION2nd出展

2012年3月3日河原町にTRAILER初直営店LA ZONE OPEN

同年4月県民百貨店2f期間限定で出店

同年6月大阪個展 7月福岡個展 etc

現在神戸、福岡に取扱店2店舗 後はイベントや個展で活動\

Q② 「La zone」の基本情報を教えて下さい。

中央区河原町2番地(国際繊維問屋街内)

tel 090-8521-9643

http://www.trailer-sh.com/

 ※不定休にてお越しの際は必ずお電話下さい

Q③ 吉田さんがシャツ作りをスタートしたのは、いつごろ?どんなきっかけですか?

2005年だったと思うのですが、突然ひらめいたのです。

自分に音楽の才能が無い事に心の底から気がついたのがその頃で、

この先の人生計画に不安を抱いていたある日、

買ったばかりのシャツを洗いにかけて部屋干しして

それを眺めながら酒を飲んでたんです。

元々洋服が好きて若い頃神戸ブランドのモデルをやっていた事も

ありました(いまより20K痩せてたんです)

シャツええな?って思いながら飲んでたら、酔っていたんでしょうね、

「ほな作れや」って聞こえて来たんです。

(おそらく僕自身が心のなかでつっこんだんでしょうね)

けど、その時面白いって思ったんです。

それから今に至るまでその面白いって思う気持ちは全くぶれてないです。

最初は独学で勉強したのですが根が真面目なので

しっかりした答えが欲しくて神戸文化服装学院服飾専科に行きました。

卒業と同時に個人メーカーの下請けの仕事等させて頂き

TRAILER-sh設立になりました。

Q④ オーダーシャツの魅力とは?またどんな点が難しいですか?

オーダーシャツにも色々ありますが私はビスポークシャツをしています。

ただ採寸して決まった物を作るのではなくお客様と出来るだけ

シャツ以外のお話も沢山してそのお客様の好みを知ります。

お客様の好みを充分理解した上で好みにあった提案をさせて頂いてます。

既製服だと着丈や袖丈が合わないお客様も少なくない。

後、人と同じ物は嫌だというお客様沢山います。

ビスポークシャツはサイズだけでなく着るシチュエーションや

目的にあったデザインで作りますから「世界で一枚のシャツ」なんですよ。

Q⑤ もともと神戸出身の吉田さんが、

    熊本に直営店「La zone」を作った理由は?

プロフィールにも書きましたがKuMA COLLECTIONという催事が

きっかけで熊本でお仕事になりました。

沢山のお客様にオーダーして頂いているのに熊本に制作の出来る

拠点がないのは凄く不便ですしお客様対応も神戸だと難しくなります。

折角熊本で受け入れて頂けてのでちゃんと熊本で活動しようと思ったからです。

Q⑥ 「La zone」で扱っているシャツでオススメは?

シーズンによってテーマを決めてシャツにするので

年間通してコレってのは実はありません。

しかし、例えばこの秋冬でしたら国産オーガニックコットンの

ダンガリーシャツや高級綿播州織りで作るシャツ

播州織りネルシャツですね。 

春夏はフレンチリネンを使ったワンピースやアフリカンバティック等もお薦めです。

後、この秋冬の提案は「シャツ+」です。

シャツとボウタイ、コサージュ等を共布で提案します。

シャツのコーディネイトをシャツ周りのアクセサリーと提案します。

Q⑦ 吉田さんが、シャツを作るうえでポリシーとしていることがあれば教えてください。

一番こだわっているのは生地です。

やはり簡単に手に入る物を使っているのはプロじゃないとおもいます。

後、作る物がシンプルなので素材に要求する事は必然です。

良質+面白い+ストーリー このいずれかが大切です。

次にこだわるのは縫製です。

「本縫い仕上げ」というロックミシンを使わない直線縫いミシンを

アイロンワークだけで仕上げる方法です。

手間はかかりますが、仕上がりの美しさと強度を重視するとこの縫製になりますね。

後、デザインはあまりしない事、日常的に使用頻度の高い物を作っていきたい。

Q⑧ これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。

やはり熊本との出会いですね。

元々神戸で細々とやっていたのですが一人だけ熊本の作家さんで

友達がいました。

木工作家BLANKの木場(コバ)君です。

彼とはもう3年位の付き合いなんですが、まだ熊本に遊びに来ていた頃に

「もし熊本で活動するなら力貸します」っていってくれたんです。

その約束は半年後KuMA展のオファーという形で守られました。

彼の力添えがなかったら今もこの街で活動出来てないと思います。

僕の様な無名のブランドが地元以外で活動するのは凄く難しいんです。

それを凄く自然に熊本で受け入れてもらえるきっかけを

作ってくれたのが木場君です。この事は一生忘れません。

Q⑨ 活動を通じての苦労、やりがい、これからの夢などあれば教えてください。

紆余曲折あって今のやり方になりました。

これからも進化させていく上で模索してやりますが、

LA ZONEではビスポークシャツの楽しみを提案していきます。

これからもっともっと提案して色々選んで頂ける様に

オーダー出来る幅を広げていきます。

オーダーは確かに生みの苦しみはありますが、自分が考えて考えて

作ったシャツを着て頂いた時のお客様の笑顔が

本当にこの仕事のやりがいです。

その時は自分を褒めてあげます。「ちゃんと引き出せた」ってね。

この作業は営業形態がどう変化してもやり続けていきます。

それが生涯の仕事やと思ってます。

夢はそれとは別にあります。

飛行機(国際線)の制服を手がけるのが夢です。

僕のデサインのコンセプトは「制服」です。

シンプルで機能的なディティールがカッコいいと思い服作りをしてます。

元々飛行機好きなのでやはり制服といえばエアライン!

どうせなら国際線がいいな?っと淡く現実的に夢みてます(笑)

Q⑩ 今後の活動予定など教えて下さい。

熊本では9/12、13、14と県民百貨店2Fエスカレーター横にて

造形作家きぶんや本舗(kib)とコラボ展「スレチガウ違和感」をやります。

Kibの作る昆虫等の造形物とシャツ、タイ、コサージュの融合。

新しい世界観で表現します。

後、福岡のアコーディオン奏者新井武人氏に衣装提供しているのですが

新井武人率いる「ルード ヴァルス」のライブがあります。

僕もギタ?リストとして参加してます。

・9月22日(月) 大分 カフェ チャオ http://blog.ciao-cafe.com/

・9月23日(火) 阿蘇 ティアン ティアン http://www.kumacafe.com/aso/tientien.php

   (詳細はHP参照)

オリジナル曲を中心にシャンソンやワルツやジプシースィング等の音を

フランスの風に乗せてお届けします。

9月のLA ZONE営業日は

9/1~9/20(12、13、14は県民百貨店出店)

(木曜日定休日)

10月の営業は未定ですが10/17~になります。

 

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