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「キコイブランド」水永貴夫さん

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

今日は、キコイという布を使ったオリジナルのスタイや洋服などを

販売している「キコイブランド」水永貴夫さんにお話をうかがいました。

キコイとはどんな布なのか、水永さんがブランドを

立ち上げたきっかけなど伺いました。

 

●「キコイブランド」

http://kikoijapan.jp/

〒866-0815  熊本県八代市長田町2829-3

営業時間:10:00~16:00(平日)  10:00~17:00(土・日・祝日)

 

Q① 自己紹介をお願いします。

名前:水永 貴夫

株式会社蒲公英 キコイジャパン事業部代表

1984年7月7日 熊本県八代市生まれ。

社会人になり某企業にて6年間勤務後、自分の足元を

見つめなおすため青年海外協力隊を通じ、東アフリカのウガンダにて

ボランティアを2年間行なう。文化も言語も違う環境の中で悩み、

壁にぶつかるも、現地の子ども達の笑顔や、現地の人たちの優しさに触れ、

乗り越えることができ、人間として大きく成長することが出来たと感じる。

この貴重な経験からウガンダと日本の架け橋になれる様な幸せな

仕事がしたいと強く思う。2011年帰国後、自らの夢を実現するため

キコイブランドを立ち上げる。

 

 

Q② キコイ布とはどんな布ですか?歴史や特色など教えて下さい。

キコイ布は東アフリカのケニアが発祥で、以前はフィッシャーマンが

漁に行く時や、リラックスするときに腰布として使用されていました。

しかし現在ではカラフルな独特のデザインが人気となり、欧州の

女性を中心にファッションアイテムやインテリアファブリックとして

多岐に渡り使用されています。

素材はコットン100%で、Azo-Freeと言う植物性染料を使用している為

体にもよく環境にもいい布として欧州では人気があります。

 

 

Q③ 「キコイブランド」を立ち上げるきっかけを教えて下さい。

ウガンダ共和国で2年間のボランティア生活をしていたとき、現地の方と

共に生活し活動していく中で、国際協力の在り方を考えるようになっていました。

何か形あるものを与え、何か形のあるものを残すだけの国際協力の

やり方ではなく、JOCVやその他NGOの様な技術協力や国際交流の中に

本当の協力の形があるのではないかと考えるようになり、帰国後も

東アフリカや途上国との継続した活動を続けていきたいと考え模索して

いました。そんな中である日、同国青年海外協力隊員の1人がたまたま

キコイ布の端切れを持っていました。

最初は何気なく触ってみましたが、その時に肌触りのよさと肌へのフィット感が

凄く気持ちよく、感動したのを覚えています。

早速キコイ布についてウガンダ国内で色々調べてみましたが、キコイ布の

日本市場への投入があまりなされていないことが分かり、日本の方にも

キコイ布のよさを良い形で知って頂きたいと思い帰国後キコイ布の普及活動を

始める準備をしました。

アパレル経験もなく、最初はどういう形でキコイ布をアピールして行ったら良いか

分からず模索していましたが、キコイ布を通して一人でも多くの方に笑顔になって

頂きたいと言う思いは変わらず胸の中にはありました。

そしたら「人間が一番笑顔になる瞬間ってどんな時だろう?」とふと考えたときに

一番に出てきたのが赤ちゃんと接する時だと感じました。

ちょうどその頃甥っ子も生まれたばかりで、幸せな空間を間近で見ていたから

その発想に至ったというのもあります。

そこからはベビー服のブランド作りの為の準備を始め、今までにない形の

おでかけ用のベビー服をキコイブランドでは提案しようと各専門分野の

エキスパートを集め、2012年4月にキコイブランドを立ち上げるに至りました。

 

 

Q④ 「キコイブランド」で取り扱っているスタイと

    それぞれの特徴を教えて下さい。

キコイブランドが目指しているスタイルは、「20年後の笑顔」です。

赤ちゃんも必ず成長し、大人になっていく。

その流れを考えた上で、20年後赤ちゃんだった頃の自分を写真で見た時に

「可愛い!」と素直に笑顔になって頂きたいと考えています。

もう一つの目指すところは、5年後のスタンダードスタイルを作ること。

これは、今までになかった形をお子さんに着用された時、家族がお子さんの

新しい表情を発見できるのではないかと考えています。

上記2項目を踏まえた上でキコイブランドがどんなスタイを提案するかと

いいますと、まず「遊べるスタイ」。

これは、日々成長する赤ちゃんが、動きの中に楽しさを見出してもらえる

ようにと、スタイの中に鈴を入れ動きに合わせてリンリンと音が鳴るように

しました。ハイハイの一歩一歩に反応して音が鳴る。つかまり立ちに

反応して音が鳴る新しい形のスタイです。

もう一つが赤ちゃんのイメージを逸したアダルトスタイルの提案です。

立体的なネクタイや、蝶ネクタイがスタイに付いているのが特徴です。

今までは大人・ビジネスのイメージだったネクタイを赤ちゃんが着ける

ことで、一味違う表情をお楽しみいただけます。

 

 

Q⑤ 「キコイブランド」のスタイ以外の商品について教えて下さい。

キコイ布のデザイン性を生かしたボトムスやトップスを中心に、

シュシュやコースターなどの雑貨・小物類も多数取り扱っております。

また、手織りキコイ布のストールは肌触りをお楽しみ頂ける作品に

なっております。

日々新商品開発も同時進行で行なっており、現在では母子手帳ケースや

エプロン・ランチョンマットなどの作品も企画中です。

 

 

Q⑥ 「キコイブランド」としての予定や

    今後の夢などあれば教えてください。

一人でも多くの方に、キコイ布を通して笑顔になって頂きたい。

それがキコイブランドの目標です。その中で、先にも申しましたように

国際協力を最終目標に、まずは日本の方々にキコイ布と言うファブリックの

存在をいい形で知っていただき、いい形でアプローチ出来ればと考えています。

また、キコイブランドに関わる全ての人(スタッフ・取引先・同業者)にも

笑顔になっていただけるような環境を作ることを第一優先として考え、行動しています。

 

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