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「激落ちくん」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

印象的な商品名とインパクトのある顔のイラストでおなじみ

レック株式会社「激落ちくん」のヒミツに迫ります。

お話をうかがいましたのは、レック株式会社

新規開発部の松本道明さんです。

~~~~~レック株式会社 会社概要~~~~~

レック株式会社は、昭和54年創業。昭和58年設立。

家庭用品、ギフト用品、企業向け販促品の製造販売ならびに

輸出入を手掛けている会社です。

http://www.lecinc.co.jp/

Q① 「レック」という社名の由来を教えて下さい。

LECでレックと読みます。

レックのLECは「生活に楽しさと便利さを!」という英語の

Life ; Enjyoyment & Convenience の頭文字からLECとなりました。

Q② 「レック」の話題のヒット商品というと「激落ちくん」ですが、

    この商品はいつごろ、どんなきっかけで作られた製品ですか?

1999年11月の発売です。

営業部、製造部、開発部、総務部の4部門から1名づつ集まった

「新規プロジェクト」で初めて世に送り出した新製品が【激落ちくん】でした。

それまでのレックはプラスチックで作った家庭用品=雑貨が主力商品で

日々消耗してしまう日用品をレックも販売していきたいという考えから

作られた新規プロジェクトだからこそ発売できた新製品だったと言えます。

なぜなら本来の開発部で発売を検討していたにも関わらず

発売中止を決めた素材だったからです。

新規プロジェクトの開発担当として発売中止にした理由はわかっていましたが

それ以上の商品価値を感じていたためリスクを覚悟で商品化することを決めました。

【激落ちくん】の素材のメラミンフォームはドイツで断熱材や防音材として

開発されたプラスチックの発泡素材です。

ドイツ車のボンネットの裏側や建築物の屋根裏材などに

よく使われているようです。

世界的には建築素材ですが、今では日本生まれの環境に優しい

清掃用品と言うことでアメリカやヨーロッパ、アジアなど世界で

販売されるようになりました。

【激落ちくん】も一部海外の店頭であの顔で売られています。

Q③ 「激落ちくん」の開発のポイントは?

茶渋や水垢など洗剤でもなかなか落ちない汚れが水だけで

おもしろいようにピカピカになるという素材の力は感動的なものでした。

しかしながら、こすって使うと消しゴムのように無くなってしまい

スポンジとしてはもろく割れてしまうという事がマイナスポイントでした。

また他社が既に商品化しており、後発商品ということも営業面では

大きなマイナスポイントでした。

そこで、このリスクはあるが魅力的な素材をいかに売り場で目立たせて、

なおかつ今までのスポンジとは全く違う画期的な新商品として販売するため、

パッケージとネーミングを自社にも他社にも見たことがない、

マンガ的な目玉のぐりぐりした顔のイラストのパッケージと

【激落ちくん】というキャラクターのような商品名で市場に出すことにしました。 

先行する他社品は「研磨クリーナー○○」とか「メラミン○○スポンジ」とか

普通に考えられる名前でしたのでかなり斬新なアイデアでしたが、

開発担当の私に対して上司のプロジェクトリーダーが

半分ふざけたようなこの案にOKしてくれたことで

なんとか発売することが出来ました。

他に案が少なく新製品のアイデアストックのないプロジェクトだからこそ

発売にこぎ着けましたが、社内的にはかなり冷たい眼で見られた

パッケージや商品名でした。

社内的に認められない新製品案でしたが、

印象的なこの商品名とイラストは個人的にはかなり気に入っていて

店頭で【激落ちくん】の顔のインパクトは絶対に目立つし

手にとってもらえると確信していました。

Q④ 「激落ちくん」のシリーズは、現在、何種ありますか?

    また、特色ある製品などあればいくつかご紹介ください。

顔の付いた【激落ち】シリーズの商品は100アイテムを越えました。

当初はメラミンフォーム素材のクリーナーのバリエーション

【激落ちパパ】【激落ちママ】【激落ちキング】などお得なタイプや

カットの大きさが違う商品だけでしたが、

「水だけで汚れが落とせる環境に優しいシリーズ」という

【激落ちくん】のコンセプトに合う素材であれば

【激落ち】シリーズとしてラインナップすることにしました。

それが「マイクロファイバー」という新素材です。

マイクロファイバーは髪の毛の100分の一という超極細繊維の事で

繊維メーカーからの発売当初は高価格の高性能織物や

編み物として存在していました。

しかしながら高価格なため当初は眼鏡拭きとしか

普及はしていませんでしたが、圧倒的に汚れ落としの性能が良い

「ふきん」や「クロス」として【激落ちくん】のコンセプトを具現化した

無くならない新素材として今や【激落ち】シリーズの

中核商品として育ちました。

発売当初1枚1000円程度していた新素材ですが、

【激落ち】シリーズに加えたことで販売量が圧倒的に増えて

今では1枚100円を切って販売させて頂いています。

またガスコンロの焦げが簡単に落ちる【コゲ落ちくん】や

スプレーの住宅洗剤のような用途ですが実はアルカリ電解水という

水だけで汚れが落ちる「水の【激落ち】くん」など洗剤メーカーさんの

汚れ落としの考え方とは違った、環境に優しい界面活性剤を使わずに

汚れが落とせる新製品も【激落ちくん】シリーズとして次々に発売しています。

Q⑤ たくさんのシリーズがある「激落ちくん」ですが、

    発売当初から売り上げは順調だったのでしょうか?

今でこそ何のクレームもない【激落ちくん】ですが、

発売当初は毎日のようにクレームの電話が鳴りました。

それまでのスポンジは無くなってしまったり、

割れたりすることはありませんでしたが、

【激落ちくん】の素材「メラミンフォーム」は使えば

消しゴムのように無くなってしまいます。

お掃除用のスポンジに対するお客様の思いこみからの

「無くなる」「割れる」というクレームではあるのですが、

ご理解頂くのにかなり時間がかかりました。

しかしながら、クレームのお電話の応対の最中にも必ず

「汚れは本当に良く落ちるんだけど・・・」という一言が必ずありました。

【激落ちくん】の素材が今までのスポンジとは違うという特性を

ご理解頂ければ、汚れ落としにはご満足頂いているのは

間違いないのだからこの商品は必ずヒットするという手応えは

日々感じていました。

その証拠に発売1年間以上毎月販売量が倍々にアップするという

信じられないような勢いで営業が販売してくれました。

発売当初、社内的にも冷遇された【激落ちくん】ですが

今ではレック製品の顔となり、社名より商品名の方が浸透している

という結果にもなって、開発者としては大変光栄に感じております。

Q⑥ 「激落ちくん」以外にも優れた商品がたくさんありますが、

    特におすすめを教えて下さい。

水の研究から生まれた「世界で一番水に近いウェットティシュー」の

「水99.9%赤ちゃんのおしりふき」があります。

当社比ですが、ウェットシートには不可欠な防腐剤の使用量を

40分の1の0.1%以下にした世界で一番薬液量の少ない

肌に優しい赤ちゃんのおしりふきです。

使って頂いたお母様方から

「使ったら赤ちゃんのおしりが赤くなることがなくなった」という

大変ありがたい評価を頂いております。

まだ発売して3年目ですが、【激落ちくん】の売上を超す勢いで

お買いあげ頂いており、【激落ち】シリーズを上回るヒット商品に

なると予感しています。

是非一度お使い頂ければその使用感はご満足頂けると思います。

 

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