「新しい靴を買わなくちゃ」
今日ご紹介したのは、現在公開中の
映画「新しい靴を買わなくちゃ」です。
・
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋・・・。
秋は様々な枕詞がつきますが、女性にとってはやはり、
「ファッションの秋」ではないでしょうか?
週末、秋物の洋服や靴を買いに行ったという方も多いでしょう。
・
物語の世界では、靴は幸運を呼ぶアイテムとして登場することが多いんです。
代表的なものが、ガラスの靴でお馴染みのシンデレラ。
またヨーロッパでは、「良い靴をはくと、その靴が素敵な場所へ導いてくれる」
という古い言い伝えもあるそうです。
今日ご紹介する「新しい靴を買わなくちゃ」は、
まさにそんな言い伝えにピッタリの映画です!
・
主人公は、フランス・パリで編集者として働く日本人女性アオイと、
妹に付き添ってパリ旅行にやってきたカメラマンのセン。
とあるハプニングをきっかけに、2人はパリの街で偶然出会います。
妹に置き去りにされて困り果てていたセンは、仕方なく知り合ったばかりの
アオイに連絡を取り、行動を共にすることに。
やがて心も打ち解け、惹かれあっていく2人ですが・・・。
・
いかにもこの季節にピッタリのロマンチックなストーリーですが、
監督・脚本は、「ロングバケーション」などラブストーリーで名をはせた、
北川悦吏子。
アオイを演じるのは、パリ在住の女優、中山美穂。
センには、女性の注目度ナンバーワン!向井理が扮しています。
さらにプロデューサーには、「Love Letter」の岩井俊二。
このスタッフ、キャストに加え、全編フランスロケというんですから、
ロマンチック度が盛り上がらないわけがありません!
・
特に、岩井プロデューサーは、プロデュースだけでなく、
撮影監督も兼任しています。
セリフのタッチは、北川悦吏子監督のものなんですが、映像のタッチは、
岩井俊二映画の繊細な色彩です。
主演の中山美穂の映画の出世作は、岩井俊二監督の「ラブレター」。
そう思って見ると、「Love Letter」の主人公の女性のその後の物語にも見えてきます。
岩井ファンならば、きっと「なるほど!」と納得するキャスティングのはずです。
・
ここで余談をひとつ。
たぶん、この映画のスタッフが参考にしたと思われるアメリカ映画があります。
1995年の映画「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」という作品です。
ヨーロッパの長距離列車の中で出会ったアメリカ人学生ジェシーと
フランス人女学生セリーヌの物語。
ふとしたことから意気投合した二人は、翌日の朝までの時間、
ウィーンの街を歩き回るというストーリーです。
イーサン・ホークとジュリー・デルピーが主演で、
ドキュメンタリー・タッチなところや二人の一緒にいられる時間が
決まっている「異国を舞台にした時間限定のラブストーリー」という設定もものすごく似ています。
ちなみにこの映画は、9年後にその後の物語をつづった
「ビフォア・サンセット」という作品も製作されました。
・
実は、“一年のうちで最も恋をしたくなる季節は「秋」”という
アンケート結果もあるそうです。
最近ときめいてないな~というあなた!
ぜひ映画館でキュンとしてください!
・
今日ご紹介した映画「新しい靴を買わなくちゃ」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■シネプレックス熊本
で、現在公開中です。
・
(「新しい靴を買わなくちゃ」オフィシャルサイト http://www.newshoes.jp)
・
本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
詳しくはここ↓