「日本野鳥の会・熊本県支部」山本和紀さん
あらゆるジャンルの注目の人にインタビューするヒューマンラボ。
今日は日本野鳥の会 熊本県支部の活動の内容と
熊本の野鳥の生息状況について、山本和紀さんにお話を伺いました。
Q1、まず、お名前と役職を教えて下さい。
日本野鳥の会・熊本県支部・幹事 山本和紀
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Q2、「日本野鳥の会熊本県支部」の主な活動内容と活動の目的を教えて下さい。
活動目的 野鳥を中心にした自然保護
活動内容 探鳥会、生息調査、保護運動(荒尾干潟のラムサール条約登録など)、
野鳥写真展、その他野鳥に関するいろいろ。
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Q3、近年の熊本(又は九州地域)の野鳥の状況はどうなっていますか?
全体的に見れば、減少傾向 身近なところでは、スズメ、ツバメ(住宅の影響か)
増加している鳥種は、ムクドリ、アオサギなどです。
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Q4、これから秋冬に増える野鳥にはどんな種類がありますか?
冬は、北の方が凍結して、餌が採れなくなり、南下して来るので、種類も数も増える。
カモ類、ジョウビタキ、ツグミ類(ツグミ、シロハラ)、ルリビタキ、
夏も見られるが冬に数が増えるものとしては、ヒヨドリ、メジロなど。
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Q5、野鳥と言うと「山・海」など自然の中にいる・・・と素人は思いがちですが、
熊本市等の市街地でも見ることは出来ますか?
もちろん見ることが出来ます。
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Q6、市街地で観測できる野鳥にはどんなものがありますか?
留鳥では、ムクドリ、スズメ、イソヒヨドリ、カワラバト、キジバト、ヒヨドリ、
ヒメアマツバメ、冬鳥では、ジョウビタキ、ツグミなど、夏鳥ではツバメなど。
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Q7、創立40周年記念事業として、編集・出版された「くまもとの野鳥」が一昨年、
第31回「熊日出版文化賞」受賞されました。これはどんな内容の本でしょうか?
全国の書店で販売されている一般の図鑑は内容は素晴らしいのですが、
説明が関東中心だったり、九州には生息していない野鳥もかなり
掲載されていたりします。
「くまもとの野鳥」は、熊本を中心にして説明してあるし、熊本で確認された
野鳥のみを掲載しているので、分かりやすい。
また、初心者・中級者向けにやさしく書いてある。
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Q8、「くまもとの野鳥」はどこで手に入りますか?
10月まで、県内の書店で販売していたが、残り少なくなったので、書店での販売は、
終了します。まだ少し残部はあるので、日本野鳥の会熊本県支部へ申し込んで下さい。
一番簡単なのは、日本野鳥の会熊本県支部の公式ウェブサイトで申し込んで頂くとお届け出来ます。
また、探鳥会などでも販売しています。
(定価は税込2100円)
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Q9、山本さんの思う、野鳥の魅力は何でしょうか?
我々が、簡単に見られる野生動物は、虫や魚などを除けば、野鳥しかいないと思います。
野鳥は羽があるので、その色が綺麗。
また、空を自由に飛べるので、見ようと思って行っても見れなかったり、かと思えば、
思わぬ所での出会いがあります。
鳥は、熊本に一年中生息しているものもありますが、季節が来ないと、
飛来してこないものもあり、季節を感じることが出来ます。
シギ・チドリなどは、南のオーストラリアからやってきて、日本を経由して
北のシベリアなどまで飛翔するものも居て、動きがダイナミックで、国境もない。
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Q10、近日行われる「探鳥会」などの予定と、お問合せ先を教えて下さい。
探鳥会の予定は、日本野鳥の会熊本県支部の公式ウェブサイトに、
集合場所の地図なども掲載されているので、参加したい人は、そこを見て欲しい。
11月は、11月4日立田山(午前9時、五高の森駐車場集合)、
11月11日和水町・肥後民家村(午前10時、東側駐車場)、
11月18日長洲町・金魚と鯉の郷(午前10時、同公園駐車場)などがあります。
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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
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