「山崎製パン ランチパック」のヒミツ
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日はヤマザキパンの「ランチパック」のヒミツに迫ります。
お話をうかがいましたのは、山崎製パン株式会社
熊本工場 営業課 天野 陽子さんです。
~~~~~山崎製パン株式会社 会社概要~~~~~
山崎製パン株式会社は、昭和23年に創業。
欧米の先進機械設備を導入するとともに世界各国の優れた製品を
日本の市場に導入し、日本の食生活、食文化の向上に寄与することを
願いとして事業を推進してきました。
現在ヤマザキパンは食パン、菓子パン、和菓子、洋菓子を中心に、
ジャム、デザートなどを製造しています。
またヤマザキグループでは、㈱サンデリカの調理パンや弁当、㈱不二家、
ヤマザキ・ナビスコ㈱、㈱東ハトのビスケット、クッキー、キャンディーなど、
バラエティー豊かな製品群を製造しています。
さらにコンビニエンスストアの「デイリーヤマザキ」や
ベーカリーカフェの「ヴィ・ド・フランス」等の自社業態店を展開しています。
ヤマザキパンの工場は全国に25箇所あり、九州には福岡県古賀市と
熊本県宇城市にあります。熊本工場は、昭和59年に稼働しました。
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Q① 「山崎製パン」という社名の由来を教えて下さい。
昭和23年、当社の創業者・飯島藤十郎は千葉県市川市で
「山崎製パン所」を開業しました。「山崎」というのは、一緒にパンの
仕事を始めた、創業者の妹の嫁ぎ先の姓です。
当時、創業者は、別の団体でパンの仕事にも携わっていたため、
飯島名義では開業許可がもらえませんでした。
その後、お客様から親しまれた山崎の社名を大切にし、
今日まで残しています。
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Q② 「山崎製パン」の最近の大ヒット商品といえば、「ランチパック」ですが、
まず、この商品はいつごろ、どんなきっかけで開発されたものですか?
ランチパックは、1984年に誕生しました。食パンのおいしさをより多くの
お客様に味わっていただきたいとの思いから、いつでもどこでも、手軽に
召し上がっていただける形状の商品をご提供したいとの思いから開発されました。
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Q③ 「ランチパック」の開発のポイントはどこでしょうか?
「ランチパック」の一番のポイントは、パンがソフトでしっとりとしている点です。
(「ランチパック」に使用する食パンは弊社が開発した独自の製法で製造しています)
また、パンのスライス面のキメが細かいので、よりジューシーな具材を
サンドすることができます。
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Q④ 「ランチパック」のパンはサンドイッチ用のパンのように耳がありませんが、
もともとそういうパンなのでしょうか?
サンドイッチと同じように耳の部分はカットしています。
カットした耳の一部は、チョコレートを染込ませた「チョコの山」や、
食べやすい一口サイズのラスクに加工した「ちょいパクラスク」などの
お菓子の原料として使用しています。
その他にも、飼料として有効利用するなど全てリサイクルしています。
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Q⑤ 「ランチパック」はどれくらいの期間で新商品が発売されているのでしょうか?
また現在何種類の商品がありますか?特色あるものなどを教えて下さい。
「ランチパック」の新商品は、全国発売の商品だけでも、
スイーツ系と惣菜系を合わせて、毎月4~5品を発売しています。
また、発売中の商品は、全国で発売している商品の他、地域を限って
発売中のものを合わせると、全部で45種類になります。
熊本県では、そのうち26種類を発売中です。
全国的な売れ筋上位は、「ピーナッツ」、「たまご」、「ツナマヨネーズ」です。
この3品は、何年もの間、不動の人気を誇っています。
また、10月の新製品では、鹿児島県産さつまいもを使用した
「スイートポテト&マーガリン」が人気です。
九州エリアでしか販売していない「あまおう苺ジャム&ホイップ」は、
常にトップ10に入る程の人気商品となっています。
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Q⑥ 東京にはランチパックSHOPというお店があるそうですね。
今年4月、全国で初めてのランチパック専門店が、東京の秋葉原に
オープンしました。常時30~35アイテムを取り揃えており、
なかには、関東地方では当店でしか取り扱っていない地方の
ご当地もの商品も販売しています。
つくばエクスプレス秋葉原駅の改札口の横にあるので、
通常は朝と夕方に立ち寄る会社員や学生が多いのですが、
夏休み期間中は家族連れや地方からの旅行者の方も
多数ご来店をいただきました。
このお店では、200円毎に1ポイントがたまるポイントカードを
発行しています。例えば、30ポイントためると、
ランチパックがデザインされたクリアファイルをプレゼントするなど、
ポイントに応じてオリジナルグッズと交換しています。
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Q⑦ 山崎製パンの熊本工場ではどんな製品が作られていますか?
熊本工場では熊本県や宮崎県、鹿児島県の豊かな地産素材を
活用した製品開発を積極的に行っています。
一番難しい点は素材の活かし方です。
素材本来の味をいかに引き出せるか、またパン生地との組み合わせも
重要なポイントです。
例えば、宮崎県の食材を使用した製品として「日向夏」のゼリーを
使用したランチパックやデニッシュを開発しました。
何度も試作を重ねながら、「日向夏」の爽やかでスッキリした味わいを
ご堪能いただける製品に仕上げることができました。
発売すると、宮崎県を中心にご好評をいただき、
新聞で取り上げられるなど、話題となりました。
以前、地元企業の『らくのうマザーズ』さんとコラボレーションした製品を
開発しました。牛乳の味わいをより引き出すため、何回も試作を繰り返し、
『牛乳クリームパン』『ミルクツイストパン』など7品を発売しました。
これらの製品には、今はすっかり有名になったキャラクターの
「くまモン」をパッケージにプリントしました。
地域密着の製品として、地元のお客様に大変喜ばれました。
また、今春に発売したテレビ番組とのコラボ製品にも「くまモン」をプリントしています。
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Q⑧ そのほか、オススメのサービス、キャンペーンなどはありますか?
11月15日まで、東京ディズニーリゾートパスポートやポップアップトースターや
お菓子セットが合計3万5千名様に当る
「ヤマザキ 秋のわくわくプレゼントキャンペーン」を実施中です。
今日ご紹介した「ランチパック」シリーズは全品が対象商品となっています。
たくさんのご応募をお待ちしております。
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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
詳しくはここ↓