「NPO法人 熊本自然災害研究会」
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」
今日から、1月31日までの10回にわたって、
スペシャル・バージョンでお送りします。
題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」。
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あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?
子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、
市民、NPOや企業などの様々な団体が
地域の問題に取り組んだり
住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、
皆で支えあう仕組みを作っていくことです。
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この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために
その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。
今日はNPO法人 熊本自然災害研究会の北園 芳人さんにお話をうかがいました。
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Q ご出演頂く方のお名前、所属、連絡先を教えて下さい。
氏 名:北園 芳人
組織名:NPO法人 熊本自然災害研究会 所属 :熊本大学大学院自然科学研究科
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Q 「NPO法人 熊本自然災害研究会」について詳しく教えて下さい。
事務所所在地:熊本市錦ヶ丘33-17
メンバー人数 : 正会員 83名、賛助会員 42社(平成24年4月現在)
問合せ先 : 熊本市黒髪2-39-1 熊本大学工学部社会環境工学科内 北園
電話番号 : 096-342-3540
ホームページ: http://www.ksndr.jp/
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Q 活動目的を教えてください。
大学・官庁・民間企業の研究者・技術者及び一般市民が、
講演会・研究発表会・災害時の現地調査等を行って、
自然災害の予知や軽減技術の開発と実用化を促進し、
地域の防災・減災や自然環境の保全を目指しています。
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Q このNPOは、いつごろどんなきっかけで結成されたものですか?
前身は平成4年に熊本自然災害研究会です。
平成2年の阿蘇一の宮の土石流災害や
平成3年の台風による風倒木災害等をきっかけに、
災害調査や防災対策についての調査・研究を行うために、
この研究会が結成されました。
そして、平成18年にNPO法人熊本自然災害研究会として再スタートしました。
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Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?
熊本自然災害研究会が発足してから、
熊本県内や近隣で発生した大規模災害について、
研究会のメンバー(大学教員・学生・民間の技術者)で災害調査班を組織し、
調査して研究発表会で報告を行ってきた。
具体例としては
平成11年台風18号による高潮災害・土砂災害調査
平成15年水俣の土石流災害調査
平成17年台風14号による洪水・土砂災害調査
平成19年美里町の豪雨災害調査
平成24年九州北部豪雨災害調査
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Q 活動を通じて、どんな点が苦労していますか?
具体的なエピソードなどあればお願いします。
自然災害に関する調査・研究が主体であるため、
市民の防災意識が普段は低いため認識されず会員が増えない。
そのため、運営費を会費で賄っているので十分な活動ができない。
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Q これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。
昨年発足20年目ということで、20周年記念シンポジウムを開催し、
そのなかで災害時の情報の発信・伝達・共有が減災につながるということを
一般市民にも伝えることができたこと。
しかし、今年の豪雨災害では情報の発信・伝達が遅れた。
やはり、情報の発信・伝達・共有の難しさを痛感した。
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Q 今後の夢などがあれば、お願いします。
自然災害に対して、一般市民の意識向上が図られるように、
防災教育に研究会としても力を入れていき、減災につなげて行きたい。
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Q そのほか、なにかあればお願いします。
自主防災組織・小・中学校等に防災教育のための出前講義を
希望してほしいと考えておられたら、
気軽に研究会の方へ一声、声をかけてください。
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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
詳しくはここ↓