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「007 スカイフォール」

今日ご紹介したのは、現在公開中の

「007 スカイフォール」です。

映画ファンにはおなじみの007シリーズ。

スパイ映画は数々ありますが、007はその元祖ということで、

ちょっと特別な感じがありますよね。

しかも今回は、シリーズ製作50周年を迎えた記念すべき作品!

もちろん世界的な注目度も高く、本国イギリスをはじめ、

すでに公開された25か国ではいずれも初登場1位を獲得。

アメリカではシリーズ最大のオープニング記録を打ち立てているんです。

その気になる内容ですが・・・、

各国のテロ組織に潜入している工作員を記録したハードディスクが、

MI6(エムアイ・シックス)から何者かによって奪われます。

ボンドは犯人を追いつめますが、上司であるMの命令で放たれた銃弾に撃たれ、

谷底へ落ちてしまいます。奇跡的に命を取り留めたボンドは、

MI6のオフィスが爆破されたというニュースを見て、再び現場に復帰。

犯人の手掛かりを求めて上海へ渡ります・・・。

007というと、毎回のお約束というべき「見せ場」があります。

例えば、オープニングのタイトル映像、例えば、007が使う秘密の武器。

例えば、「ボンドガール」の美しい衣装の数々。

例えば、ボンドの自己紹介の台詞「マイ・ネーム・イズ・ボンド。ジェームズ・ボンド」などなど。

このお約束の「見せ場」が、今回どれもこれも工夫が凝らされた名シーンになっていて、

シリーズをずっと見ているファンなら「ニヤリ」と嬉しくなること間違いなしです。

それもそのはず、今回メガホンをとったのは、「アメリカン・ビューティー」で

アカデミー賞を受賞したこともあるサム・メンデス監督。

実は、アカデミー監督が007を監督するのは、初めてのことなんです。

通常ボンド映画の監督というのは、アクション演出に長けた職人派の監督が

招かれることが多いのですが、今回50周年という記念すべき作品ということもあって、

監督のみならず、キャストやスタッフもアカデミー賞を受賞したり、

ノミネートされたりした高名な人材たちが結集しています。

人間ドラマを描くことに定評のあるサム・メンデス監督ですが、

実は007シリーズの大ファンだったということで、細部にわたって行き届いた演出が凝らされています。

これまで007映画では描かれなかった珍しいシーンも登場してきますよ。

中でも、昔からのファンが楽しめるのは、往年のボンド・カーである

愛車アストン・マーチンDB5の登場の仕方でしょう。

数多くの名車を乗りこなしてきた007が、愛車をどんな風に隠していたのか?

そしてそのボンドカーがどんな活躍を見せるのか?

また、007の上司であるMとボンドの関係性なども描かれ、

人間ドラマとしても見ごたえのあるものに仕上がっています。

単に命令するものと実行するものという関係をこえた二人の信頼関係がこの映画の縦軸になっています。

M役のジュディ・デンチの演技も見ものです。

ボンドを演じるのは、6代目ボンドのダニエル・クレイグ。

当初は「金髪の007なんて007じゃない!」というファンもいたのですが、

ボンド役もこれが3作目となり、新たなボンド像も板についてきています。

とくにあの引き締まった肉体。撮影中は毎日2時間の筋トレで筋肉美を

保っていたという役者根性にも脱帽です。

悪役には、「ノーカントリー」でアカデミー賞を受賞したハビエル・バルデム。

今回は髪を金髪に染め、強烈な存在感を見せていますよ。

バルデムが演じる悪役は、ある意味「ダークサイドに堕ちた007」ともいえる元スパイの男で、

彼とボンドの対決を通じて、物語は「なぜジェームズ・ボンドはスパイになって戦い続けるのか?」という

007の存在意義に迫るというハードな展開を見せていきます。

数年前の「ダークナイト」が、すべてのヒーロー映画のあり方を変えてしまったように、

この「スカイフォール」は、今後のスパイ映画の金字塔として語り継がれる作品になることでしょう。

往年のボンドファンはもちろん、映画ファンなら見逃せない1本です。

これまで007映画を観たことのない人こそ観るべき映画かもしれません。

ぜひスクリーンでご覧になってください!

今日ご紹介した映画「007 スカイフォール」は、

■TOHOシネマズ 光の森

■TOHOシネマズ はません

■TOHOシネマズ 宇城

■シネプレックス熊本

■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本

で、現在公開中です。

(「007 スカイフォール」オフィシャルサイト http://www.skyfall.jp/

 

       

 

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