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「NPO法人くまもと温暖化対策センター」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」

1月31日までの10回にわたって、

スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?

子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、

市民、NPOや企業などの様々な団体が

地域の問題に取り組んだり

住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、

皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために

その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

5回目の今日は「NPO法人 くまもと温暖化対策センター」

理事長 田邉 裕正さんにお話をうかがいました。

Q ご出演頂く方のお名前、所属を教えて下さい。

氏名:田邉 裕正

組織名 : NPO法人 くまもと温暖化対策センター   所属 : 理事長

Q 組織の基本情報を教えて下さい。

熊本中央区桜町3-35 産交ビル1階 交通センター隣り

TEL:096-356-4840

URL:http://www.kuma-ontai.jp

所属会員:330名

地球温暖化対策の推進に関する法律に位置付けられている、

県及び政令市等が唯一指定できる地球温暖化防止活動推進センターとして、

熊本県と熊本市の両方から指定を受けているNPO法人。

Q 組織の活動目的を教えてください。

国、県、市とともに地球温暖化防止活動を普及啓発することで、

持続可能な社会を構築することを目的としている。(法律に定められている)

そのために、環境セミナーや環境教育、環境フェスティバル、

小水力発電事業の創業支援、炭素マイレージ等の活動を、

国、県、市の委託や補助事業を中心にして実施している。

Q このNPOは、いつごろどんなきっかけで結成されたものですか?

熊本県の地球温暖化防止活動を推進する為、

県内のいくつかのNPO関係者が集まり、新しい組織として

NPO法人くまもと温暖化対策センターを平成19年2月に設立した。

Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?

今年度の主な活動は、

①家庭のエネルギー消費状況を診断する「うちエコ診断事業」

②ゴーヤカーテンと節電活動を普及する菊陽町における「節電モデル地区事業」

③環境活動を経済化する炭素マイレージ「エコくまポイント事業」

④小学5年生を対象とする環境教育「エコノート事業」

⑤幼稚園保育園を対象とする環境しつけ「わくわく環境教育」事業

⑥小水力発電事業の創業を支援する「小水力利用推進協議会(熊本県小水力発電研究会)」事業

⑦熊本市ライフステージ別環境教育委託事業

⑧熊本県地球温暖化防止活動推進員及び地球温暖化対策地域協議会支援事業

⑨環境のイベントである「エコメッセ」事業

⑩高校生や大学生が中心となって行う手づくりの乗用電池自動車レース「EVフェスティバル」

Q 活動を通じて、苦労した点などはありますか?

普及啓発活動を主としているものの広報宣伝費が全く認められず、周知が困難な事。

一般の市民にとっては地球温暖化問題が遠く感じられ、

活動の必要性に対する意識に人により大きな開きがあること。

経済活動を優先する事業者やごみ問題・インフルエンザ対策など

現実的な課題に直面する地方自治体の担当課の理解や協力が得にくいこと。

Q これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。

菊陽町でゴーヤカーテンを普及させている「みなんがた(南方)グリーンクラブ」との

連携活動が、年々充実し、菊陽町全体の取組として普及してきている。

現在、町民と町が連携する仕組みを定める町民参画・

協働推進条例が提出されており、今後ますますの活動の広がりが期待できる。

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。

環境活動を経済化する炭素マイレージ「エコくまポイント事業」や

小水力発電事業の創業を支援する「小水力利用推進協議会(熊本県小水力発電研究会)」事業が

ソーシャルビジネスとして確立されることで、くまもと温暖化対策センターが、

社会システムの構築や運営にかかわるシンクタンクとして認知され機能すること。

Q 最後に一言お願いします!

NPOくまもと温暖化対策センターに入会いただき、一緒に活動していただきたい。

自らのエネルギー消費削減への取組は、自らの生活の無駄の削減と、

社会的には環境の改善につながることを理解いただきたい。

地球温暖化問題は、数十年、数百年に渡る経済活動や

家庭生活により生じたものであり、改善にも同様の時間がかかる。

自分のこととして、自分の子や孫の為と意識して取組いただきたい。

なせば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり。 上杉鷹山

 

 

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