レ・ミゼラブル
「FMK Morning Glory」毎週火曜日にお送りしています「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
今日ご紹介したのは、現在公開中の「レ・ミゼラブル」です。
「レ・ミゼラブル」といえば、フランスの文豪ビクトル・ユーゴーによって
150年以上も前に書かれた古典。日本では「ああ無情」というタイトルで有名です。
これまでに何度も映画や舞台になっているので、
何かしらご覧になった方も多いと思います。
数ある中でも最も有名なのが、1985年にロンドンで初演され、
ロングランヒットとなったミュージカル!
日本をはじめ、世界43か国21か国語に翻訳され、この中で歌われる曲も
良く知られています。特に有名なのが、あのスーザン・ボイルが
オーディション番組で歌った「夢やぶれて」ですね。
この、超有名なミュージカルを映画化したのが、今日ご紹介する「レ・ミゼラブル」。
アカデミー賞の前哨戦であるゴールデン・グローブ賞にも
作品賞を含む4部門にノミネートされ、アカデミー賞でも有力候補といわれています。
舞台は、19世紀のフランス。1本のパンを盗み、19年間牢獄で過ごした
ジャン・バルジャンは、脱獄し修道院に逃げ込みます。そこで罪をつぐなった彼は、
名前を変え、新たな人生を歩み始めますが、警部ジャベールは執拗に彼を追い続けます。
やがてバルジャンは、ふとしたことから幼い娘を育てることになりますが、
それが彼の運命を大きく変えていきます・・・。
主人公ジャン・バルジャンを演じるのは、「X-メン」のヒュー・ジャックマン。
ハリウッドの中でもかなりのエンターテイナーとして有名ですが、
もともと舞台俳優で、ミュージカルにも出演しているんです。
今回のジャン・バルジャン役でも、素晴らしい演技と歌声を披露してくれていますよ。
そして、宿敵ジャベール警部には、「グラディエーター」のラッセル・クロウ。
あまり歌と結びつかないかもしれませんが、実は彼は、元バンドのボーカリスト!
意外と歌はお手のものなんです。
また、「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイや「マンマ・ミーア」の
アマンダ・セイフライドなど、そのほかのキャストたちも
撮影のかなり前からトレーニングし、素晴らしい歌声を聞かせてくれています。
監督は、「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を獲得したトム・フーパー。
普通ミュージカル映画というのは、撮影の前に歌を録音して、その録音した音楽に合わせて口パクで撮影するのだそうですが、
この「レ・ミゼラブル」はライブで歌いながら撮影しています。
技術的にはたいへん困難な作業を強いられるのですが、
役を演じる俳優の感情がダイレクトに歌声に反映されているので、
伝わってくる感動が2倍にも3倍にもなっています。
まるでライブのステージを見ているかのような臨場感!
“本物の歌声”がスクリーンから聞こえてきます。
この感動をぜひ、大きなスクリーンで体験してみてください!
今日ご紹介した映画「レ・ミゼラブ」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■DENKIKAN
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本
で、現在公開中です。
(「レ・ミゼラブル」オフィシャルサイト http://www.lesmiserables-movie.jp/)
・
本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
詳しくはここ↓