« 1月21日(月)の魔法のことば  |  1月22日(火)の魔法のことば >

「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。

今日ご紹介したのは、今週土曜日・1月26日から公開される

「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」
です。

この映画は、FMKで毎月オンエアされている
スペシャルプログラム「月刊行定勲」でも
おなじみ、熊本出身の行定勲 監督の作品です。
ここ数年の行定監督は、韓国との合作となった
オムニバス作品「カメリア」への参加やBeeTVでの
ドラマ作品「パーティは終わった」など、
映画以外の作品を精力的に発表してきました。
先日は第二高校50周年記念映画
「初恋 第二篇」を発表したばかりです。
今回は、満を持しての3年ぶりの本格映画作品となります。

原作は、直木賞作家・井上荒野の小説「つやのよる」。
タイトルの「つや」というのは、ある女性の名前。
この、「艶」という1人の女性をめぐる、さまざまな愛のかたちが
描き出されています。

主人公は、艶とともに大島に駆け落ちしてきた男・松生。
彼は、彼女の奔放な恋愛に悩まされて続けていましたが、
そんな艶は病におかされ、こん睡状態に陥ってしまいます。
彼女を失うことに耐えられなくなった松生は、
艶が過去に関係をもった男たちに連絡を取り始めます。

平穏な暮らしを送っていた家族やカップルに突然現れた
「艶」という存在は、女性たちの心をかき乱していきます。

主人公の松生を演じるのは、阿部寛。
ローマ人からクールな男まで、さまざまな役を演じている彼ですが、
今回は一人の女性にとことん愛を捧げる男。
役のために11キロも体重を落とし、
感情のままに生きる、今までにない男の姿を見せています。

一方、「艶」という女性に翻弄される女性たちを演じるのは、小泉今日子、
野波麻帆、風吹ジュン、真木よう子、忽那汐里、
大竹しのぶという、豪華女優陣!
取っ組み合いのケンカをしたり、大胆なラブシーンに挑んだり、
女性の情念をあらわにしたりと、
これまたそれぞれに見ごたえのある演技を見せています。

男女が出会って、恋に落ちて、トラブルを乗り越えて結ばれる・・・。
そんな分かりやすいラブストーリーではなく、複雑な味や香りを楽しむ、
熟成した赤ワインのような恋愛映画です。
ぜひ、その豊かな味わいをお楽しみください!

今日ご紹介した映画「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」は、

■シネプレックス熊本
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本

で、今週土曜日・1月26日から公開されます。

「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」
オフィシャルサイト http://tsuya-yoru.jp/

                                                     

 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。

詳しくはここ↓

ポッドキャストへはここをクリック!