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3月31日(日)「くまもと高校演劇コンクール」

今日は3月31日(日)市民会館崇城大学ホールで開催されます、
「くまもと高校演劇コンクール」を紹介しました。

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お話を伺いましたのは・・・
市民会館崇城大学ホール 主査で、
コンクール事務局より田中徹さん、
市民会館崇城大学ホール 主事で、
コンクール事務局より藤本眞子さん
コンクール実行委員会より、古田翔太郎さん
コンクール実行委員会より、森杉直子さん、
以上4人の皆さんでした。

●田中さんにお聞きします。
「くまもと高校演劇コンクール」の開催趣旨を教えて下さい。

熊本市と熊本市文化事業協会が本市の文化芸術振興のための
事業として開催する熊本県内の高校生による演劇コンクールです。

熊本は『演劇』の分野において、日本を代表する
劇作家・文化人であり熊本にゆかりの深い木下順二氏の
生誕100周年を平成26年に迎えようとしています。
これを記念し全国規模のコンクールに発展させることを目指して、
平成25年は熊本県を対象としたプレ・演劇コンクールを開催し、
次代を担う人材の力で『演劇』による文化力を発信します。

●藤本さんにお聞きします。コンクールの概要を教えて下さい。

第1次審査として県内の高校生を対象に戯曲を募集し、
その中から選考委員により評価の高い入賞5校が選出されました。
(7校13作品)

次に最終審査として、5校に実際に上演(15分)してもらい
最優秀賞1校を決定します。3月31日(日)の13時から、
市民会館崇城大学ホールで開催します。入場料は500円です。
なお、当日はゲスト審査員として劇団青年団主宰の平田オリザさん、
劇団チェルフィッチュ主宰の岡田利規さん、
劇団ギンギラ太陽’S主宰の大塚ムネトさんにもご出演いただきます。

また、劇団「石」、劇団「市民舞台」の皆さんによる
「彦市ばなし」の特別上演も予定しています。

●今回、実行委員として古田さん・森杉さんが
参加していらっしゃいますが、スタッフとして
大会に参加しようと思ったキッカケは?

(古田さん)今回、熊本で高校生が中心となるコンクールが
開催されると聞いて、正直羨ましく思いました。
私たちの頃には考えられないようなイベントだな、と思いまして。
そんな時に、市民会館の方から実行委員の依頼がきたので、
そんな羨ましいイベントの、せめて実行委員としてでも、
参加できたら楽しめるだろうな、と思い、参加しました。 
    
(森杉さん)熊本県から高校演劇の魅力を発信する
コンクールということで、高校時代演劇部に
所属していた私としては、演劇の発展のために
ぜひ力になりたいと思ったのと、
私が高校生の頃には、自分たちのお芝居を大きなステージで
披露するチャンスはなかなか無かったので、
「今の高校生はうらやましいなあ」という気持ちのもと、
本当は出演者として参加したい気持ちを抑えて
スタッフとして参加しました。

●コンクールの参加高校を紹介してください。
(わかる範囲で各校の特色や、見所などあれば・・・)

(森杉さん)今回の参加高校ですが、
見事本選に進んだのは玉名高校、松橋高校、熊本西高校、
熊本北高校、熊本第一高校の5校です。

まず玉名高校ですが、玉名高校演劇部は部員数5名という
少人数ながらも去年の高校演劇研究大会の城北地区大会で
最優秀校として県大会に出場した実力校です。
計算された演出と脚本のレベルの高さに驚くこと間違いありません。

次に、松橋高校ですが、脚本を書いたのは八代の市民劇団に
10年間在籍している本格派の演劇人高校生です。
今回初めての作品ながらも、テーマの通った脚本と
その演技力に期待はマックスです。

次に熊本西高校ですが、なんと脚本を書いたのが普段は
吹奏楽部に所属するごく一般の演劇好きの高校生、
前衛的かつ異色でコミカルな脚本に、客席が爆笑すること
間違いなしです。

次に熊本北高校ですが、脚本を書いたのは
演劇部所属一年目にして初めて書き下ろした作品で
本選に進んだ期待の新星。
県内でも圧倒的部員数を誇る北高校の演劇部で
揉まれた実力をご覧ください。

最後に熊本第一高校ですが、さすがは女子生徒が多い
第一高校、女子高生のリアルを描かせたら右に出るものはおりません。
笑いと涙を巧みに融合させた脚本で感動をぶつけます。

以上の上演校の他にも、現在参加者募集中の
「幕間寸劇」に参加する高校生もおり、
余すことなく高校演劇の素晴らしさを実感できる、
盛りだくさんのコンクールとなっています。

●※幕間寸劇について

(森杉さん)お芝居とお芝居の間の休憩時間のことを
演劇用語で幕間というのですが、その間の時間も
ご来場頂いたお客様に楽しんでもらうために企画されたのが
この「幕間寸劇」です。

内容としてはその名の通り、休憩時間に高校生の皆さんに
ちょっとしたお芝居をしてもらう企画です。
内容はまだシークレットですが休憩時間にも高校演劇の良さを
感じられるようなものを企画しておりますので、
ご来場いただいたお客様はお見逃しないようお願いいたします。
なお、「幕間寸劇」は現在も高校生の参加者を募集中
ですので興味のある高校生はどしどし!ご連絡ください。

●田中さん、藤本さんにお聞きします。
「高校演劇」がキーワードになっていますが、
高校生にターゲットを絞った理由は何ですか?

最近、熊本の演劇界にはたくさんの若手劇団が登場しています。
あまり知られていませんが、熊本には30以上の劇団があり、
中でも、20台前半がメインの劇団だけでも約10あります。
その若手劇団の次の世代担う若い高校生達が広い視野に立ち、
様々な分野で活躍し、実り多い人生を過ごすことを願い、
『演劇』による文化力を熊本から全国に発信したい。

●古田さん、森杉さんは高校演劇出身と聞いていますが、
演劇・舞台の魅力とはいったいなんでしょうか?

(古田さん)
高校2年生の時にある劇団の芝居に見入ってしまったんです。
芝居から、伝える側の強い想いがいくつも伝わってきて。
観終わった後、数十分、友人と何も会話できないくらいでした。
今回の高校生の作品は、2013年を生きる高校生の想いが
描かれていて、たくさんの想いを伝えようとしている。
想いを伝えて、そして、間近で受け取ることができる。
それが魅力かもしれません。

(森杉さん)
役者も観客も同じ空間にいるはずなのに、
客席とステージの上は違う世界という神秘的で
非現実的なところが演劇の魅力だと思います。

●コンクールの今後の展望などありましたら教えて下さい。

将来的には全国規模のコンクールに発展させることを目指しています。

●田中さん、最後にリスナーの皆さんへ
メッセージをお願いします。

若い高校生たちが、コンクールに向け練習した成果と
15分という限られた時間の中で一生懸命演じる姿を見てもらい、
より多くの方に演劇という文化に触れ親しんでほしいです。

●お問合せ先を教えて下さい。

くまもと高校演劇コンクール実行委員会事務局
TEL 096-355-5235 (市民会館崇城大学ホール内)

 

                       

 

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