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「オズ はじまりの戦い」

「FMK Morning Glory」毎週火曜日にお送りしています「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
今日ご紹介するのは、現在公開中の「オズ はじまりの戦い」です。

子供のころ、映画や童話などで「オズの魔法使い」を見たことがある、
読んだことがある、という方も多いんじゃないでしょうか?
「オズの魔法使い」は、アメリカのカンザスに住む少女ドロシーが
竜巻で魔法の国に飛ばされ、大冒険をするというものですよ。
原作小説は1900年にライマン・フランク・ボームが発表したもので、
何度も映像化されています。
ハリウッド映画では、1939年のジュディ・ガーランド主演の「オズの魔法使」が
ファンタジー映画の古典として有名です。

今日ご紹介する映画「オズ はじまりの戦い」は、
その「オズの魔法使い」がどうやって誕生したのかというお話を、
「スパイダーマン3部作」のサム・ライミ監督が描いたものなんです。

さて、そのストーリーですが・・・。
サーカスの冴えないマジシャン・オスカーは、ある日竜巻に飛ばされて
魔法の国に迷い込んでしまいます。
伝説の偉大な魔法使いと勘違いされたオスカーは、
国を支配する邪悪な魔女を倒してほしいと頼まれ、
財宝と名声を得ることと引き換えに、
邪悪な魔女を倒す冒険の旅に出ることになります。

冒険ファンタジーもの、とくればやはり期待したいのが、映像の美しさですよね!
この作品では「アバター」や「アリス・イン・ワンダーランド」のスタッフが
製作やデザイナーを担当。
目の覚めるような美しい魔法の国の中を、「スパイダーマン」のように
縦横無尽にカメラが動き回り、まるでアトラクションのような映像体験が楽しめます。
これはやはり、映画館の大きなスクリーンで体験していただきたいですね。
しかも、スタッフは、1939年版の「オズの魔法使」へのリスペクトを
映像で随所に表現しています。
冒頭のシーンをモノクロ映像で描いているのも1939年版と同じですし、
エメラルド・シティの美しいデザインや、登場してくる魔女のキャラクターなどは,、
1939年版を見ている方なら「なるほど!」と思うことでしょう。

主演は、「スパイダーマン3部作」でおなじみのジェームズ・フランコ。
ちょっと軽いプレイボーイぶりがはまっていて、いい感じです。
サム・ライミ監督とも4作目のコンビということで息もぴったり。
まるで、ジョニー・デップとティム・バートン監督のように
今後もコンビ作品が出てきそうですね。
全米で公開され1週で77億円の興行成績をあげ、大ヒット中のこの作品。
すでに続編の話も出ているようです。「スパイダーマン」のように、
サム・ライミ監督の新たなヒット・シリーズになりそうな予感がします。

まるで「飛び出す絵本」のようなこの映画。
空飛ぶ子ザルや生きている陶器の人形など可愛いキャラクターもたくさん登場。
ファミリーで見るのも楽しいですし、ホワイトデーのデートにも、おすすめですよ♪


また、男性の視点からみると、その日ぐらしで浮ついた生活をしていた男が、
ある「使命」に目覚めてゆく姿を描く一種の成長物語として見ることもできます。
こういう映画にあまり興味のない男性にこそ、見てほしい1本かもしれません。

今日ご紹介した映画「オズ はじまりの戦い」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本
で、現在公開中です。

オズ はじまりの戦い」オフィシャルサイト
http://www.disney.co.jp/movies/oz-hajimari

 

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