「プラス株式会社」
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「プラス株式会社」のヒミツに迫ります。
プラス株式会社は、1948年に設立されました。
オフィス家具、文具事務用品、電子光学機器、教育機器等を
製造・販売するメーカーです。
また、全国の文具販売店にオフィス用品、
サービスを卸売りする流通機能も持っています。
個人情報を保護するスタンプ『ケシポン』などに代表されるように、
これまでにない新しい製品やサービスの実現を目指し、
ユーザー視点で便利な製品を、製造・販売・配送までを
プラスグループとして全方位でカバーしています。
プラス株式会社 コーポレート本部 経営企画部門
広報担当の藤原純子さんにお話を伺いました。
Q 「プラス」という社名の由来を教えて下さい。
当社は、東京で事務用品卸を営んでいた今泉商店と
鈴木商店が合併して1948年に千代田文具株式会社として
創業いたしました。「プラス」という社名は、その2つの商店が
一緒になった、「+」(プラス)されたということに由来すると共に、
世の中にプラスになる会社にしていきたい、
という思いが込められています。
Q 「プラス」の最近大ヒット商品といえば、
「通常のはさみの3倍の切れ味」という
「フィットカットカーブ」ですが、累計でどのくらい売れていますか?
発売後一年で250万本を突破いたしました。
Q 「フィットカットカーブ」は、どんなきっかけで作られたものですか?
はさみ本来の使い方や用途をもう一度見直すことから
開発がスタートしています。
家庭内でのはさみ使用用途に関する調査を実施したところ、
ユーザーの92%が牛乳パック・段ボールなどの厚紙、
プラスチック、布、ビニール、観葉植物など、しっかりとした切れ味が
必要な物に使用しており、1番に「切れ味」が求められていることが
判明しました。紙を切るための道具として開発をしていた
従来の文具・事務用はさみから脱却し真のニーズに
こたえるハサミの開発がスタートしました。
Q 『フィットカットカーブ』が誇る、通常のはさみの3倍の
切れ味はどうして実現したのでしょうか?
根元から刃先まで切断に最適な刃の開き角度(約30°)を
常に保つゆるやかなカーブを持った “ベルヌーイカーブ刃” を新開発。
刃の角度が常に一定なので刃の根元から刃先まで切る物を
しっかりキャッチし、従来品比約3倍の切れ味の軽さを実現しました。
Q 開発にあたり苦労した点を教えて下さい。
既存のはさみのサイズに合わせた上で、切断に最適な刃の
角度をキープし切れ味を格段に向上させる設計と、
刃のパフォーマンスを最大限に引き出すために効率よく刃に
力を伝えることの出来るハンドルの設計に注力しました。
また、文具・事務用のはさみの価格帯に合わせて発売を
するために従来のコストに近付けていくことにも苦労しました。
Q 「プラス」の製品に関する
なにか面白い開発秘話エピソードなどあればお願いします。
○デコレーションテープ「デコラッシュ」の開発背景など
・・・女子小中高生~大人の女性まで幅広い世代の女性に
大人気のデコレーションアイテムです。
修正テープを開発するプロジェクトの中で、
「女子中高生のみんなは、ノートをどんな風にとっているのだろう?
修正テープはどんな風に使われているのだろう?」という
疑問を持った開発担当者。そして、実際のノートを見せてもらって、
ユーザー(女子中高生)の行動にしっかり目を向けてみると・・・
そこには、十人十色、ノートの中で何がポイントなのか、
分かりやすく整理したり、目立たせたりする工夫がいっぱいでした。
その発見とその行動へのソリューション提案、
それがデコラッシュ開発のきっかけです。
○「裏から見えない修正テープ」の開発背景など
・・・「修正した箇所、修正テープで覆っても、
裏から見えたら読めてしまう。恥ずかしいから、
裏からも修正テープでカバーしている」そんな営業マンのひと言。
開発担当者は、考えました。そして生まれたのが
修正テープメーカーとしての技術と、個人情報保護ツール
「ケシポン」シリーズのアイディアを持つプラスだからできた、
なるほど!こういうアイテムもあるんだ、
の付加価値修正テープ『裏から見えない修正テープ』です。
○指先のすべり止めクリーム「メクールポケット」の開発背景など
・・・オフィスのロングセラーアイテムを暮らしの便利グッズに。
乾燥の時期、レジ袋が開きにくい、新聞・雑誌がめくりにくい・・・
そんな時、指なめをするのは抵抗がある、
そんな方たちに向けた、プラスからの新提案です。
今日はプラス株式会社 コーポレート本部 経営企画部門
広報担当の藤原純子さんにお話を伺いました。
藤原さん、ありがとうございました。
プラスのオフィシャル・サイト http://www.plus.co.jp/
本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
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