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「株式会社 東海」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は「チャッカマン」でおなじみ「株式会社 東海」
ヒミツに迫ります。

株式会社東海は、昭和47年(1972年)に
株式会社東海精器という名前で産声をあげました。
100円ライターの愛称で親しまれた使いきりライター
(ディスポーザブルライター)の専門メーカーとして発展し、
昭和59年(1984年)には株式会社東海樹脂を合併して
現在に至っています。ディスポーザブルライターはもちろん、
点火棒のチャッカマン、カセットコンロ、カセットボンベなどの
エアゾール製品、筆記具などさまざまな商品を
世界中に供給している会社です。                             

株式会社 東海 営業部 部長   
谷川広治さんにお話を伺いました。
                                                                                                  
Q 「東海」という社名の由来を教えて下さい。

株式会社東海は、昭和47年(1972年)7月に
ディスポーザブルライターの製造・販売を目的として、
創業者 新田富夫により横浜の地に設立された株式会社東海精器と、
創業者の実兄が経営するディスポーザブルライターの製造・販売会社、
株式会社東海樹脂とが昭和59年(1984年)に合併して
誕生した会社です。                                 

Q 「東海」の大ヒット商品といえば、「チャッカマン」ですが、
この商品はいつごろ、どんなきっかけで作られたものですか?
また累計でどのくらい売れていますか?

「チャッカマン」は、昭和57年(1982年)頃、
創業者である故・新田富夫社長が米国出張の際、
招待されたバーベキューパーティーが開発のきっかけになったと
いわれています。
          
屋外で豪快にバーベキューを楽しむ米国の人々の様子を見ながら、
彼はこのようなアウトドア志向が将来日本にも伝播し定着する時が
きっとおとずれるに違いないことを直感し、同時にアウトドアの環境下で
ライター代わりに安全に着火できる点火具の必要性を感じて
帰国しました。
        
当時、日本国内では他社による高価な注入式の点火棒や
静圧式、IC式による点火具が主流。帰国した新田は
かつて高級ライターを100円のディスポーザブルライターに変えたように、    
大量生産・普及させた生産技術のノウハウを高額な点火棒にも
当てはめ、アウトドア市場とそのユーザーにより安く、
安全で便利な商品として開発・販売することを目指しました。
                 
丁度同じころの1982年、東海は日本で先駆けとなる
電子式の100円ライター「ベスタP-2」を発売。
当時電気メーカーが生産していた電子式の元となる、
圧電メカAss’y(アッセ)をTOKAIは自社開発に成功し、
低価格化を実現しました。
                                          
「チャッカマン」1st modelの GM-1は昭和58年(1983年)
「BBQ」という名称で主に米国向けとして販売。
更に2年後の昭和60年(1985年)、改良を加えた
ModelGM-2を国内向けとして「チャッカマン」の名称で販売を開始、
予想を上回る反響を呼び、全国へと展開されました。     
現在「チャッカマン」はモデルチェンジと共に、ミニサイズ、
仏具用など用途に応じ7種類のモデルが販売され、
月間で約80万本が販売されております。
これを販売開始以来の累計で換算しますと、国内では
約2億9千万本を販売、海外での販売分を含めると、
5億本を超える「チャッカマン」が累計で販売されている計算になります。                                 

Q 「チャッカマン」の開発のポイントはどこでしょうか?

「チャッカマンは」ライターと違い、遠い所に火を着けることが目的です。
また、タバコへの着火と違い、様々な場面、用途で、
女性からお年寄りまで、使用することが考えられます。                                                           

構造的には、まず、点火操作する箇所と火が生じる箇所を
離すことが前提です。そして、火の生じる先端部分は金属の筒で
覆い耐熱対策を行います。パイプの長さは距離が長すぎると
ガスの供給や消火が遅れる原因になりますので、
性能が良く、用途に応じた適度な長さを設定します。
                  
また、点火の心臓部にあたる圧電メカAss’yは電子ライター用よりも
出力の高い、点火棒専用の圧電メカを使用しています。
これにより寒いところや、標高の高い山の上でも安定した着火が
可能となります。さらに、握りや本体形状のデザインは、
女性の手でも握りやすく、どの方向で使用しても使いやすい、
飽きのこないデザインを重視。安全面では操作ボタンの周囲には
誤って点火しないためのガード形状を設け、誤使用を防止。
さらにON-Offスイッチを設け安全性を高めています。
                                                         
チャッカマンはろうそく、花火、ストーブ、コンロ、厨房、仏具など
様々なシーンで使用されます。  
どのような場面でも確実に火を着けるために、
弊社のチャッカマンはお客様の声を参考に、改善を続けています。
チャッカマンの開発ポイントはお客様の声です。                                                 
また、東日本大震災の時には、ろうそくや懐中電灯のかわりに、
ちょっとしたあかりとして使われていた、との声を頂いたこともあります。

Q 「チャッカマン」のネーミングの由来は?
商品名「チャッカマン」は、火を付けるという意味の「着火」と
人を表す「マン」という言葉をあわせて作られた造語です。

                                                 
「チャッカマン」と命名された背景には発売当時、アニメ「ガッチャマン」などの
「~マン」というネーミングが社会に広く浸透し、親しまれていたという
風潮がありました。元祖の製造・販売元であるアメリカでは、
バーベキューで多く使用されていたことから「バーベキューライター」や
有用性を意味する言葉 Utilliy から「ユーティリティーライター」という名前で
販売されていたが、日本での製造・販売開始に伴い弊社により
「チャッカマン」という造語の商品名が付けられました。           
発売されるやいなや「チャッカマン」は大人から子供までなじみのある
商品名として広まり、現在では同様の商品を代表する、
いわゆる「製品代名詞」となっております。                             
                                                        
Q そのほか「東海」の製品に関するなにか面白い
開発秘話エピソードなどあればお願いします。

開発当初は、日本でも売れるかどうかわからなかったこともあり、
山梨県でテスト販売を実施しました。そうしましたところ、予想を超える
売り上げや反響があり、急遽全国販売に切替えた、という
エピソードがあります。また、全国展開をする際、テレビCMも
流したのですが、初代のメインキャラクターは、先代の三遊亭円楽師匠、
次にデビュー間もない所ジョージさんと、女優の多岐川裕美さんを起用し、
「火のつくお方」というコピーが話題となりました。
また、弊社の100円ライターのメイン工場であった、
本部工場は静岡県小山町に在ります。       
そこはほぼ富士山の真横に位置し、富士山登山道の須走口から
数分の場所です。                                                            

「チャッカマン」を販売した当初のあるとき、高い山の上で点火しないとの
お客様の声がありました。当時の開発のメンバーはその現象を
確認するために、30本の「チャッカマン」をリュックサックに入れ
富士山に登り、5合目(2500m)、7.5合目(3000m)、
山頂(3700m)の山小屋をお借りして着火試験を行いました。
結果として、2500m以上の高地では
極端に着火率が落ちることが解りました。                                                                           
それ以来、東海の試験基準には「標高別着火試験」が加わり、
「チャッカマン」の新モデルや主要部品が変更された際には、
開発、技術のメンバーは富士山の5合目まで車で登り、
着火試験を行っています。                                                          
ただし、この試験が行えるのは5月から10月の登山道が解放される
期間に限られており、その期間を逃した場合、翌年の5月までは
プロジェクトが延期されてしまうのが難点です。                                                                                                                         

Q  そのほか、オススメのサービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。

平成23年(2011年)から幼児によるディスポーザブルライター、
多目的ライター(チャッカマン)の事故防止を目的とした
消費生活用製品安全法による「チャイルドレジスタンス(CR)規制」が
経済産業省によって義務付けられ、弊社もCR機能付きの
チャッカマンに切り替えての販売をおこなっております。
このチャイルドレジスタンス機能のついたライターの開発につきましては、
弊社は法令改正前から、鋭意取り組んでおりました。
おかげさまで、その製品の安全性や品質が認められ、
2010年には、子供に安全な製品として、
弊社のチャイルドレジスタンスライター、「アンチャッカブル」が
ライターの分野としては始めて「キッズデザイン賞」を受賞いたしました。                                                                                                                                                              チャイルドレジスタンス機能のついた製品は、これまでの商品よりも、
着火レバーを重くしてあるタイプや、2段階式といったCR機能を搭載して
いますので、重くなった・使い辛くなったと感じられるかと思いますが、
お子様の事故防止を考えてのことでございますので、
ご理解をいただき、今後とも東海の「チャッカマン」を
お引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

今日は株式会社 東海 営業部 部長   
谷川広治さんにお話を伺いました。

谷川さん、ありがとうございました。

株式会社 東海 オフィシャルサイト
http://www.vesta-tokai.co.jp/

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