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「協同乳業株式会社」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「協同乳業株式会社」のヒミツに迫ります。
 
「協同乳業株式会社」は、
昭和28年創業、今年の12月で60周年を迎えます。
                            
牛乳、乳製品をはじめ、デザート、アイスなどを
販売している総合乳業メーカーです。
 
昔懐かしい当たりくじつきホームランバーや
コンビニで販売している「メイトーのなめらかプリン」
などでおなじみの会社です。                                                          
また、数々の“日本初”のヒット商品やロングセラー商品を
生み出しているのも特徴の一つです。     
昭和30年には、日本初のアイスクリームバーを生産開始。
その5年後には、日本初の当たりくじ付きアイスバーを
発売しました。
 
この商品が「ホームランバー」です。                   
また、昭和30年には「カッテージチーズ」、
31年には「テトラ牛乳」を発売しました。
こちらも日本初の商品となります。                                                          
「お客様の健康で楽しい暮らしに貢献する」、
「お客様に喜んでいただける商品をお届する」ことを
目標に、「チームメイトー」として社員一同、
力を合わせ邁進中です。
明るくアットホームでやる気溢れる会社です。

お話を伺ったのは、協同乳業株式会社
デザート統括室中村博之さんです。
 
Q 「協同乳業」という社名の由来を教えて下さい。
またブランド名「メイトー」の由来もお願いします。
 
昭和28年、酪農業の発展と農村復興のため、
長野県の酪農家と連携して吉田正(創業者)が、
“酪農と乳業の共生”の旗を掲げてスタートしました。
その際、名古屋精糖㈱初代社長横井広太郎と協力し
協同乳業㈱を設立したことから、
ブランド名はメイトーとなりました。              
協同乳業という社名の由来は、農民と生活者のために
地域社会と協力し合う会社でありたいという
思いが込められています。
                                             
社名:農民と生活者のために地域社会と
協力し合う会社でありたい→協同乳業 
 
ブランド名:名古屋製糖→名糖→メイトー                            
 
Q 「協同乳業」の大ヒット商品は、
「ホームランバー」ですが、この商品は、
いつごろどんなきっかけで開発されたものですか?
累計でどのくらい売れていますか?

昭和30年、デンマークからアイスクリームバー
マシーンを国内で初めて導入し、「アイスクリームバー」を
国内で初めて販売を開始しました。
アイスクリームはまだ高級品でアイスキャンディーが
主流だったためか、1本10円の手軽な
「アイスクリームバー」は大ヒット! 
              
しかし、発売後、すぐに他社の追随を受け
苦戦することとなります。                   
なにか良い対策はないか・・・、当時のアイスクリーム
営業課長は悩み、あるアイデアがひらめきます。 
『楽しさを追求した商品にしよう!』                                                           
当時、立教大学で大活躍の長嶋選手を見て、
「(国民的な人気の)野球」と「アイス」を
結びつける事はできないかと考えました。
                                          
そこで、アイススティックには「ホームラン」などの
焼印を入れた「当たりくじ付き」とし、
食べ終わるまで楽しめる「ラッキー感」を演出
することを思いつきました。
それこそが今も続いている「当りくじつきの
ホームランバー」の誕生のルーツです。
                                                             
発売当初は、スティックに「満塁ホームラン」
「ホームラン」「ヒット」の焼印を入れ、
キャンペーンポスターには巨人軍に入団して
大活躍していた長嶋選手を起用しました。                 
発売当時からこれまでの累計販売本数は
当時の資料が見当たらない為、正確な数字が
ご案内できませんが、現在、ホームランシリーズは、
年間で約1億本の販売をさせて頂いております。    
 
<余談>                                                       
○昭和35年、いよいよホームランバーとして発売。
パッケージには、野球帽をかぶった少年    
「ホームラン坊や」を採用。
(現在も活躍中のイラストレーター
和田誠さんデザインによるものです)

○生産工場は24時間フル稼働。
それでも商品供給が間に合わず、
得意先のトラックが工場で商品待ちの行列が
できたほどでした。

Q この商品の開発のポイントを教えてください。

美味しさは勿論、食べ終わるまで
「ワクワク、ドキドキ感」が楽しめる商品に
していることです。

Q 「ホームランバー」には現役当時の
長島茂雄選手が起用されていたそうですが、
詳しく教えてください。
 
ホームランバー開発のきっかけとなった
国民的ヒーローの「長嶋選手」を、発売当時の
店頭告知ポスターに起用したいと猛アプローチしました。
球団と何度も交渉を重ね、発売商品のイメージ  
キャラクターとして了解を取りつけることに成功しました。

Q そのほか「協同乳業」の製品に関するなにか
面白いエピソードなどあればお願いします。
 
過去に勢いだけで作ってしまった
「ツーランホームランバー」という商品があります。                                                          
第2の「新ホームランバー」を目指して、
大ヒットを目指したのですが・・・                                                              
ツーランホームランバーは、通常よりも少し小さい
ホームランバーにチョコレートをコーティングした
バニラとチョコの2本入りでした。1袋に
2本入っているので、「ツーランホームランバー」!!
     
さらに、当時、子供たちに大人気であった
ビックリマンチョコに便乗し、当社社員が考案した
オリジナルキャラクター「アストロリーグ野球戦士」
のシールもベタ付けしました。

2本入り、さらにはシール付きということで
「お子様の人気を独占できること間違い無し!」と
思い発売したのですが・・・販売不振・・・
あっという間に終売となってしまいました。

<蛇足>                                                       
ちなみに、アストロリーグにはストーリーも
ありました。西暦2502年、地球外生物と
交流ができたため、野球に新しいルールが取り入れられ、
新ルールで「アストロリーグ野球戦士」と戦うという、
よく分からないスト―リでした。
 
Qそのほか、オススメのサービス、キャンペーンなど
PRしたい案件があればお願いします。
 
2010年にホームランバー50周年を記念して
発売した「プレミアムホームランバー」は、
現在も引続き、好評頂いております。
                                          
真に、おいしさプレミアム級!
乳脂肪分をたっぷり使った濃厚なバニラアイスを
「シャキシャキ」の練乳シェルで包みました。
夏でも「濃厚な味わい」と後切れの良い「清涼感」が
楽しめるお奨めの1品です。
 
お話を伺ったのは、協同乳業株式会社
デザート統括室の中村博之さんでした。

中村さん、ありがとうございました。

協同乳業株式会社 オフィシャルサイト
http://www.meito.co.jp/
 
スタジオにもホームランバーが用意されました!

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