「上野浩平・門田奈々 二人展」
あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする
「ヒューマン・ラボ」。
今日は画家の門田奈々さんをゲストにお迎えして、
8月21日(水)~26日(月)鶴屋本館8階美術ギャラリーで、
陶芸家の上野浩平さんと共にご夫婦で開催される、
「上野浩平・門田奈々 二人展」について詳しく伺いました。
門田さんは、nanaシリーズとして女性をモチーフにした
作品を描き続けていらっしゃいます。
「nana」というのは、門田さんのお名前でもありますが、
フランス語で「女性」を意味するそうです。
Q① ご出演者の情報
名前:上野浩平(あがの こうへい)陶芸家、
門田奈々(もんだ なな)・画家
Q② プロフィール
上野浩平
1997年 熊本県立第二高等学校 美術科卒業
2004年 東京藝術大学美術学部工芸科彫金専攻卒業
翌年、京都市伝統産業技術者研修陶磁器コース本科修了。
帰郷後 高田焼宗家 上野窯十二代 父・浩之に師事。
西部伝統工芸展・熊本県美術協会展・
くらしの工芸展・九州山口陶磁展など入賞・入選
門田奈々
1999年 岐阜県立加納高校美術科卒業
2004年 東京藝術大学デザイン科卒業
画家として国内外の百貨店や画廊で個展・
グループ展開催多数。
イラストレーターとして
熊本日日新聞社姜信子コラム
「浮気うぐいす」挿絵 ('07~'08)
朝日新聞社be on Saturday
「磯田道史の歴史ごよみ」挿絵('08~'09)
JA鹿本『昭和みかん』イラスト('10)
/白鳳堂季刊誌「ふでばこ」挿絵('09~現在)など多数。
Q③ 「二人展」の概要(開催期間、場所等)をご記入下さい。
上野浩平 門田奈々 二人展
■ 会期 2013年 8月21日(水)~26日(月)
■ 会場 鶴屋本館8階美術ギャラリー
※最終日は午後5時閉場
鶴屋百貨店
〒860-8586
熊本県熊本市中央区手取本町6番1号
美術ギャラリー直通番号
096 - 327 - 3664
Q④ ご夫婦での作品展は何度目ですか?
これまでにコラボレーションした作品等ありますか?
またその時の感想など教えて下さい。
一度結婚前(2007年)に二人展をした事がありますが、
夫婦になってからの大規模な展示は今回が初めてです。
今回、上野が素地を作り、私門田が女性像を象嵌し
た作品を出品致します。
又、焼物で作られた女性の立体作品も出品予定です。
もともと、藝大の受験で立体(粘土)の課題があったこともあり、
高校生のころから粘土に触れていましたので
抵抗のある素材ではなかった様に思います。
ですが焼物となると自分の手から離れ、自然に託す部分が
ありますので(土の乾燥や窯焚きの時の風の影響、火の影響等)
自分自身ではどうにもならない部分が出て来ます。
これは本当に焼き上がる迄どうなるか解りません。
また象嵌という繊細な仕事が入りますと非常に難しく、
途中で何度も失敗し、胃の痛い思いを経験しました。
と同時に、夫や義父、先祖が守り続けて来た技法に触れる事で、
その奥深さや繊細さ全ての工程をひとつひとつ
自分たちの手で生み出すという素晴らしさと大変さを
知る事が出来、私自身、良い勉強になりました。
Q.以前、ご自分の作品の女性を陶芸で
立体化されたことがありましたね?
自身の作品の立体化や陶芸への挑戦は、
昔からやってみようと思っていたことですので
そういう場があったことでスッと進む事が出来ました。
個人的にはデッサンでも平面(絵画)作品でも立体作品でも、
全て通じる所があると思っていますので
特別分野の違うものとしては捉えていません。
例えば、デッサンは立体物を平面上に描きますが、
常にその空間や量を意識します。女性の絵も同じです。
立体作品ではあらゆる角度から検証しながらの制作ですから、
基本的なデッサン力や観察力が欠かせません。
今後もnanaをテーマとして様々な表現方法に
取り組もうと思います。
Q⑤ 今回、「二人展」を開催することになったきっかけ、
または開催にあたっての想いなどを教えて下さい。
今回の二人展はお声掛け頂いて実現する事になったのですが、
普段はそれぞれ東京等で別々に展示を開催する事が多いので、
熊本での開催は滅多にない機会だと思っております。
また会場が広いですので、お互いにかなりまとまった
数の展示となりますので焼物と絵画、
それぞれの表現を存分に楽しんで頂けたらと思っております。
Q⑥ 「二人展」ではそれぞれどんな作品を
展示される予定ですか?
基本的に上野が焼物、私門田が絵画作品なのですが、
一部焼物に挑戦している作品もございます。
また、地元での開催ということもあり、肥後六花を
テーマにした作品をお互いが焼物と絵画で出品予定です。
(※現在上野がこの肥後六花をテーマにした茶碗を
六つ制作中ですが、本焼き終了後、焼き上がり如何では
数が変わる可能性もございますのでその際はお伝え致します。)
上野は今回様々な技法や表現方法を模索し挑戦した作品が
多いですし私は、熊本の自然から刺激を受けて制作した作品が
多いですので本展では熊本縁の作品を
楽しんで頂けると思っております。
Q⑦ お二人それぞれ違う作品を作っていらっしゃいますが、
共通点、明らかに違う点、影響を受けた点などありますか?
分野は違いますが、お互い「良いものを作る」という
意識は共通していると思っております。
上野が私の作品から触発され発展した作品を作ったり、
デザインに関して相談を受ける事もあります。
また私が、上野の作品からインスパイアされて
平面作品を作る事もあります。
例を挙げますと、花やモチーフを精密画から
少し意匠化された作品が増えました。
これは伝統的な柄を扱う上野窯の作品から
ヒントを得たものでもあります。
夫婦(パートナー)であると同時に作家として
良きライバルでもあります。
相手が良いものを作っていれば『良いな』という気持ちと
同時に『負けてられない』という気持ちになりますので
今後も切磋琢磨していけたらと思っております。
まだまだ勉強する所は沢山ありますが、
お互いに今出来る最高のものを目指して作った作品
ですので是非足を運んで頂けたらと思います。
Q⑧ 作品展、および普段の作品に関する
お問い合わせ先などご記入下さい。
<上野>
高田焼宗家上野窯
ギャラリー
熊本県八代市日奈久東町174 TEL0965-38-0416
<門田>
HPのcontactより直接お問い合わせ下さいませ。
Facebook ページ
今日は画家の門田奈々さんをゲストにお迎えして、
8月21日(水)~26日(月)鶴屋本館8階美術ギャラリーで、
陶芸家の上野浩平さんと共にご夫婦で開催される、
「上野浩平・門田奈々 二人展」について詳しく伺いました。
門田さん、ありがとうございました。
門田さん、ありがとうございました。
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