「ロイヤルホスト株式会社」
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「ロイヤルホスト株式会社」のヒミツに迫ります。
ロイヤルホスト株式会社は、1950年設立、1951年に
日本航空国内線の営業開始と同時に福岡空港にて機内食搭載と
喫茶営業を開始したのが創業。
その後製菓、製パン業を開始しロイヤルベーカリーを設立。
1953年には福岡にて本格フランス料理レストラン
「ロイヤル中洲本店」を開店。
ここには当時、夫、ジョー・ディマジオとの新婚旅行で
日本に訪れていたマリリン・モンローが来店しました。
高級レストランだけではなく、多くの方に来店してもらえる
レストランを作りたいと考え、1969年に
セントラルキッチンを建設。
冷凍技術の向上と調理の安定化で、高い品質の料理を
手ごろな価格で提供することが可能になります。
1970年には大阪万国博覧会のアメリカゾーンに
外国店扱いで出店、ここでの成功を受け、1971年に
郊外型ファミリーレストランの「ロイヤルホスト1号店」を
北九州に出店。
1977年に東京進出、現在は北海道から鹿児島まで
全国で232店舗(放送日時点)を運営しています。
お話を伺ったのは、ロイヤルホスト株式会社
ブランドコミュニケーショングループ課長の吉田弘美さんです。
Q「ロイヤルホスト」という名前の由来を教えて下さい。
ロイヤルホストの名称ですが、ロイヤルは「王道、王様」
という意味、「おもてなし」という意味のホストをあわせ、
心豊かなおもてなしをするレストランという意味です。
Q「ロイヤルホスト」の1号店は、いつごろ、
どこにできたお店ですか?また現存するお店ですか?
ロイヤルホストの1号店は1971年12月、北九州の黒崎に
オープンしました。ロイヤルホスト黒崎店はその後、
名称がロイヤルホスト青山店となりました。
現在は業態転換を行い、カウボーイ家族青山店として
営業をしております。
Q「ロイヤルホスト」の人気メニューナンバーワンは、
何ですか?
いつごろ、どんなきっかけで作られたメニュー
なのでしょうか?
また現在までの累計販売数は?
ロイヤルホストの人気メニューはいくつかございますが、
やはり「国産黒×黒ハンバーグ」かと思います。
ロイヤルホストの看板メニューとなるような
ハンバーグをつくる、というテーマで商品開発を実施。
国産の黒毛和牛と黒豚を7.5対2.5の黄金比率で配合して
つくるハンバーグを2009年9月に販売開始します。
その後、さらに美味しく、ということでソースを改良。
黒毛和牛と黒豚の素材のよさにあわせてさらに
リッチなソースを、と、バターや生クリームを
たっぷりと使い、醤油をアクセントにごはんに合う
ソースつくりました。
また、昨今人気があるのは、アメリカ産の
アンガスビーフの中でもおよそ2割程度しか認定されない
サーティファイド・アンガス・ビーフの
リブロースステーキや、3日間かけて低温でじっくりと
乾燥させるヴェリーニのパスタ
(イタリア本場でも星付きレストランが使用するなど人気)、
北海道の猿払村で水揚げされた良質でうまみのある
帆立のメニューなどが大変人気です。
Q上記、人気メニューの開発のポイントを教えてください。
ロイヤルホストの看板メニューをつくりたい、ということと、
黒毛和牛と黒豚の素材の良さを引き出すソースの開発を
行ったことです。また、アンガスビーフやヴェリーニのパスタ、
猿払村で水揚げされた帆立など、生産者の方々に直接お会いし、
そのこだわりを含めて多くの方に料理としてご紹介をしていく、
という商品開発にも力を入れています。
Q「ロイヤルホスト」というと「カレーフェア」ですが、
31年目だそうですね。このフェアはどんなきっかけで
スタートしたものですか?
31年間の中で印象的なエピソードなどあれば教えてください。
カレーフェアは9月17日で終了いたします。
このカレーフェアは、1983年に第1回を実施し、その後今年で
31年目となるロイヤルホストでも最長で、お客様からの
人気も高いフェアです。
スタートしたきっかけは、インドなど暑い国のカレーは
夏にぴったりのメニューであること、セントラルキッチンの
ノウハウを存分に活かせることなどからスタート。
第1回のフェア開始当初から食材としてラム肉を使ったり、
香辛料(スパイス)をふんだんに使ったカレーを販売するなど
「夏はカレー」という文化をつくってきたといわれるほどの
フェアとなりました。
1983年の第1回から人気のカシミールビーフカレーは
今年の31年目のカレーフェアでも健在です。
Qそのほか「ロイヤルホスト」の商品に関するなにか
面白いエピソードなどあればお願いします。
1)イタリア料理フェア
今年も9月18日からスタートするイタリア料理フェアは、
第1回が1980年でした。
この当時、本場イタリアのアルデンテ
(少し芯が残った状態でゆであげること)のパスタは
ほぼ浸透していなかった中で、店舗でアルデンテの
スパゲティを販売し、お客様から
「まだゆでてないのではないか」と苦情を
いただくなどのエピソードが残っています。
今年はイタリアから「水牛のモッツァレラチーズ」
「エキストラヴァージンオリーブオイル」「シチリアワイン」
「アンチョビ」「ブカティーニ(穴のあいた太麺のパスタ)」
といった5つの食材を厳選し選べる定食スタイルで提供します。
2)海外フェア
ロイヤルホストは「世界の食文化を日本の多くの皆様に伝える」
という創業者の考えのもと、各国のフェアを開催しています。
たとえば1981年のドイツフェアやラテンアメリカフェア、
1982年のハワイフェア、ロシアフェアなどのほか、
90年代にはインドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムなどの
東南アジアの料理フェアなどを開催。
このノウハウがロイヤルホストの料理にいかされています。
3)淡路産玉ねぎのオニオングラタンスープ
オニオングラタンスープに使うコンソメスープは、
福岡のセントラルキッチンで1晩かけて丁寧につくるスープが
味のポイントです。
4)11種野菜の自家製テリーヌ
11種の野菜と海老などの具材を、野菜をカットし、
それぞれ茹でたりフライアップしたりして下準備を
するところからお店で実施。
セントラルキッチンでつくるコンソメゼリーを注ぎながら
1つ1つ丁寧に素材を手作業で重ねていきます。
お店でつくっているのですか?とよく驚かれる1品です。
5)サンシャインパートナーメニュー
いつまでもイキイキと輝いていること、
そんなテーマをもってつくったメニューが
「サンシャインパートナー」です。
野菜やお肉とのバランス、咀嚼を高めて
満足感のあるカレーなど、ポジティブに健康を
意識したメニューを紹介しています。
6)デザート
クレームブリュレパフェやアサイーナチュラルパフェなど、
他にはなかなかない食材やデザートをご用意しています。
Qそのほか、オススメのサービス、キャンペーンなど
PRしたい案件があればお願いします。
9月18日からスタートする「イタリア料理フェア」が
直近のおすすめです。