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野外劇団 楽市楽座

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューするヒューマンラボ。
 
今日は、熊本市西区春日の北岡神社で、
10月19・20・21日(土・日・月)の
夜7時から演劇の公演を行う、
野外劇団「楽市楽座」を紹介します。
お話を伺ったのは、野外劇団「楽市楽座」の長山現さんです。
 
Q、出演者の簡単なプロフィールを教えて下さい。
 
長山現(ながやまげん)1959年東京生まれ。54歳。
大阪大学文学部美学科卒。
劇団幻視行、変貌クラブを経て、1991年に楽市楽座を旗揚げ。
2010年より、家族3人で全国巡回をはじめる。
その際、劇団名を野外劇団楽市楽座と改める。
 
Q、野外劇団「楽市楽座」とは、どんな劇団ですが?
 
中学1年生の娘を含む、家族3人で野外劇で
全国を旅する野外劇団。今年で旅も4年目。
 
Q、いつ頃から旅公演を行うようになったのですか?
キッカケは?
 
2010年春から。それまでは主に大阪で野外劇を上演。
長山の失業で、芝居で食べて行くこと決意。
メンバーを募るが、結果的に家族3人での出発となる。
投げ銭は、最初に折り紙を配り、劇中に数回投げてもらい、
終演後にもザルを持って廻る。
このスタイルは1年目の旅の中でたどりついたもの。
 
Q、舞台や照明・音響などはどのようにしているんですか? 
 
舞台は野外円形劇場で客席がぐるりと囲む。
浅い池を作り、そこに丸い盆舞台を浮かべ、
水流でずっとくるくる回る。屋根も壁もなく、
周囲の風景の中に舞台が浮かび上がる。
 
照明は、省電力の投光機でつけっぱなし。
 
音響は全て生演奏。ギター、三味線、バイオリン、
キーボード、タイコ、タンバリン、ウインドチャイム、
拍子木など。
長山は劇中ほとんどギターを持ったまま演技する。
 
Q、劇場と野外、野外の良さはどんなところですか?
 
お祭りなどは、ほとんど野外で行われる。
それは、観客のためだけに行われるわけではない。
野外劇も同じ。奉納とはちょっと違うが。
もともと野外で行われていた芝居が、木戸銭を取るために
劇場が生まれたと思う。
能もシェイクスピアも野外劇で、
しかもその場所の風景を取り込んでいる。
芝居がその場所の何かを呼び出したりもするし、
天から何かが降りてくるような感覚もある。
風や波や街の音、虫や鳥の声、木々の揺れ、夕刻の光の変化、
いろんなものが芝居をからみあってくる。
 
Q、正直な話。野外だと困ることもあると思うんですが・・・?
 
台風だとできない。雨天時には客席にのみ屋根を作るが、
降るか降らないがあいまいなとき、どうしようか悩む。
大量の虫が乱舞したり刺されることもある。
ただただ遠くから眺め続ける人。乱入する酔っ払い。
雨にぬれて響かなくなってくるギターの音。などなど。
でも、まあそれも含めての野外。
 
Q、今回の作品は「はだかの王様」ですね?
どのような話でしょうか?
 
アンデルセンの童話を下敷きにし、海の中の話としている。
ウミホタルと黄色いオタマジャクシが、
それぞれ機織り娘と仕立屋を名乗るペテン師として、
タコの王様のところにやってくるという話。
右傾化が進む現在の日本を風刺し、
戦争反対のメッセージをこめる。原作にもそういう風刺がある。
 
Q、見どころは?
 
半ば大道芸的な、見どころ満載感なところ。
劇場や舞台はもちろん、派手な衣装や唄、印象に残るセリフも。
世界中どこにもない時間と空間に出会えるはず。
小さい子供連れで来る人も多い。
お年寄りもどこか懐かしいと言ってくれ、
問題意識のある人には共有感を持ってもらえる。
 
Q、問い合わせ先をお願いします。
 
090-9056-7826
野外劇団楽市楽座(佐野)
 
以上ヒューマンラボ、
今日は、熊本市西区春日の北岡神社で、
10月19・20・21日(土・日・月)の
夜7時から演劇の公演を行う、
野外劇団「楽市楽座」を紹介しました!
ご出演は野外劇団「楽市楽座」の長山現さんでした!
ありがとうございました!
 
野外劇団 楽市楽座 オフィシャルサイト
 
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