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株式会社マキタ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「株式会社マキタ」のヒミツに迫ります。
 
「株式会社マキタ」は、大工さんなどのプロの建築職人さんが
使う電動工具の製造と販売を主な事業とする会社です。

創業は古く、大正4年。
西暦で言いますと1915年ですから
もう間もなく100周年を迎えようとしています。

今日のような電動工具メーカーとなったのは、
昭和33年に国産第1号の携帯用電気カンナを
発売したことに始まります。
以来半世紀以上にわたり、いつの時代も職人さんのニーズに
応えられるよう、製品ラインナップを幅広く用意し、
国内では114カ所の営業所で販売とアフターサービスを
手厚く行っています。
また、積極的に海外展開しており、電動工具の輸出は
先ほどの第1号発売の翌年、昭和34年から行っていて、
現在ではおよそ160カ国で販売しています。
 
今日は、株式会社マキタ 総務部総務課の
手塚智貴さん
にお話を伺いました。
 
Q 「マキタ」という社名の由来を教えて下さい。

当社創業者の牧田茂三郎(まきたもさぶろう)に由来します。
茂三郎氏は1915年(大正4年)3月21日に個人経営の
モータ修理販売会社、牧田電機製作所を創業しました。
その後当社は、現会長後藤昌彦(ごとうまさひこ)の祖父に
あたる後藤十次郎(ごとうじゅうじろう)が社長の時代に、
それまで培ってきたモータの技術を生かせる製品として
電動工具を発売しました。
これが翌昭和34年に東海地区に大きな被害をもたらした
伊勢湾台風の復興に役立つなど販売が好調に推移したことから、
以降は電動工具のメーカーへと転換しました。
当社が株式会社となったのは昭和13年ですが、
牧田茂三郎氏の創業者精神と名前を大切にし、
マキタという社名を現在まで受け継いでおります。
 
Q 「マキタ」の一番のヒット商品は何ですか?
最初にいつごろ発売された商品ですか?
これまで累計どのくらい売れた商品ですか?

当社の主力製品群としましては、リチウムイオンバッテリを
搭載した充電式工具のシリーズが挙げられます。
このリチウムイオンバッテリシリーズは2005年2月、
太くて長いネジも強力に締めこむインパクトドライバを
皮切りに販売を開始しました。

充電式インパクトドライバ(TD147D).jpg

発売開始時は1つだったモデル数も毎年数多くのモデルを追加し、
発売から8年が経過した現在では190モデルに迫る
大ラインナップとなりました。
人気の理由は、リチウムイオンバッテリがそれまでの
ニッケル水素バッテリに比べ、小型・軽量で長寿命なところです。
この小型・軽量というメリットを生かし、ラインナップを
建築用の工具にとどめず、これまでエンジン式が中心だった
チェンソーや草刈機、芝刈機、田畑を耕す耕うん機など
屋外用機器まで広げています。

充電式草刈機MUR182UDRF.jpg
 
また、欧米を中心とする先進国でも非常に好評価を博しています。
 
Q そのヒット商品の開発のポイントは?

一つはリチウムイオンバッテリの能力を最大限に引き出すため、
最適充電システムを採用しています。
これにより、寿命までの総作業量が最適充電システムを
採用しないニッケル水素バッテリの約3.3倍となりました。
もう一つはラインナップを幅広く展開していることです。
多くのユーザーが使うネジ締め用のインパクトドライバを核として、
木を切るマルノコやコンクリートに穴をあけるハンマドリル
といった建築作業に使用する工具はもちろん、
先ほどお話ししました園芸用などの屋外で使用する機器、
また作業現場を明るく照らすライトや暑い日に役立つファン、
車の中や家庭で手軽に掃除ができるクリーナなど、
様々な業種や現場で使われる工具を取り揃えています。
これにより、当社の充電式工具をお買い上げいただいたお客様は、
当社の様々な工具でバッテリを共用できて便利であることに加え、
当社にとっても、次も当社の工具を選んでいただけるメリットが
あります。
 
Q そのほか「マキタ」の商品に関する
なにか面白いエピソードなどあればお願いします。

当社の幅広いリチウムイオンバッテリシリーズの中に、
その名も「充電式ラジオ」があります。

充電式ラジオ(MR103).jpg

このラジオは、作業現場で使われることを想定し、
ラジオでお見せできないのが残念ですが、
形は箱型でゴム製のバンパを配し、見た目も実際も頑丈なものです。
また、生活防水仕様となっており、5分程度であれば
雨に濡れても大丈夫です。
左右側面にスピーカーを取り付け、音にもこだわっております。
シリーズの中で言えば、インパクトドライバが主役ならば、
ラジオは当初、目立たない脇役で
あったはずが、発売されるや隠れたヒット商品となり
一躍脚光を浴びました。聞いた話ですが、建築関係のかたの
バンには必ずマキタのラジオが積んであったのを見たという話や、
音質の良さは建築現場で評判です。
また、テレビをはじめとする様々なメディアで
取り上げていただきました。リスナーの皆様の中には
ひょっとしたら当社のラジオでこの放送をお聞きのかたも
いらっしゃるのではないでしょうか?
 
Q そのほか、オススメのサービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。

当社は現在、電動工具に次ぐ第2の製品分野として
園芸用などの屋外で使用する機器の拡販に力を入れています。
このため、今年7月、9年ぶりにテレビコマーシャルを放映しました。
みなさんご覧いただきましたでしょうか?
このCMは、東京五輪招致VTRを制作した
江口カン氏がディレクターを務め、出演は同じく福岡県出身の
北九州市小倉出身の俳優、草刈正雄さんを起用し、
当社の充電式草刈機で草を刈りながら、
「オレは、草刈だ」と発するものです。
残念ながらテレビ放映は終了しておりますが、
当社ウェブサイトではCMの映像をご覧いただけます。
また、草刈正雄さんには当社の園芸部長に
ご就任いただいており、その活躍の様子は
Facebookにて公開しています。
詳しくは当社ウェブサイトwww.makita.co.jpをご覧ください。
 
今日は、株式会社マキタ総務部総務課の手塚智貴さんにお話を伺いました。
手塚さん、ありがとうございました。
 
株式会社マキタ オフィシャルサイト
 
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