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「株式会社 マスヤ」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は、「株式会社マスヤ」のヒミツに迫りました。
 
株式会社マスヤは、三重県伊勢市に本社があります。
1965年(昭和40年)設立。
「おにぎりせんべい」「ピケエイト」などの
ロングセラー商品でおなじみの会社です。
 
お話を伺ったのは、株式会社マスヤ
営業本部チーム
小林大介さんです。
 
Q「マスヤ」のヒット商品といえば
「おにぎりせんべい」シリーズですが、この商品は、
いつごろ、どんなきっかけで開発されたものですか?
累計でどのくらい売れていますか?
 
おにぎりせんべいは今から44年前の
1969年(昭和44年)に誕生しました。
その当時のおせんべいは草加せんべいが主流でした。
そこで、堅くて歯ごたえがある草加せんべいに対抗し、
「ソフトで食べたらすぐに溶けるようなせんべいを作ってみよう」と。
1年数ヶ月の試行錯誤の末に生まれました。

またその当時、せんべいと言えば四角い形や、
丸い形が主流でした。今までにないものを作ろうという思いで、
三角形のせんべいがあってもいいのではないかと
いうことで出来上がりました。
三角と言えばおにぎりを連想する。
そこでおにぎりとせんべいの合体した
せんべいというネーミングになりました。
ですので、おにぎりせんべいだから三角形のせんべい
なのではなく、先に形が決まっていて、
三角と言えばおにぎりという発想で
おにぎりせんべいと名付けたそうです。

累計の販売数は44年間ということで難しいので、
1日の生産数量をお伝えいたします。
1日あたり約6万袋の商品を生産しており、
枚数にしますと約138万枚となります。
138万枚のおせんべいを並べると82.8km、
積み重ねると13,800メートルで
富士山の約3.65倍となります。
 
Q「おにぎりせんべい」の開発のポイントは?
 
開発のポイントと言えばやはり、秘伝のしょうゆタレです。
おにぎりせんべいが誕生したころはインスタントラーメンが
爆発的に普及をして、同じしょうゆ味でも、
ダシのきいた旨みのあるしょうゆ味が好みとして浸透していました。

そこで草加せんべいのような生醤油(きじょうゆ)ではなく、
だししょうゆの味に挑戦しました。
マスヤのおにぎりせんべいの秘伝のタレは
だししょうゆの味への挑戦から生まれたわけです。

また、当時のおせんべいと言えば、
透明な包みに大きな文字で商品名を書いていると
いったものが多かったので、発売時から変わらない緑と
オレンジの歌舞伎の緞帳をイメージしたデザインは
店頭でも目を引いたデザインだったと思います。

さらに現在は四角形の袋ですが、
発売当初は袋の形も三角形でしたので、
それも今までにないという意味では
開発のポイントだったように思います。
 
Q「おにぎりせんべい」シリーズには、
たくさんの商品がありますが、現在何種類ありますか?
代表的なものをいくつかご紹介ください。
 
現在、おにぎりせんべいは味としては8種類、
包装の形態違いを含めると20アイテムほどございます。
定番のしょうゆ味のおにぎりせんべいはもちろん、
最近では塩にこだわった銀しゃり味や、
焼えび味、ソース味もございます。

小さなお子様向けのミニおにぎりといった商品もございますし、
また、変わり種としてはせんべいをわざと割って
タレを2度づけした「おにせんクラッシュ」といった商品も
ございます。

他にも、地元伊勢限定の商品として、
通常のおにぎりせんべいの10倍の
でかおにぎりという商品もございます。

かなり大きく割れてしまいますので伊勢に来ていただいた
お客様限定の商品となっております。
 
九州ですと、九州限定のお土産商品として
おにぎりせんべい明太子味もございます。
さらに今も新しい味付けのおにぎりせんべいを開発中です。
 
Qそのほか「マスヤ」の商品に関する
なにか面白いエピソードなどあればお願いします。
 
西日本ではおやつの定番として親しまれている
おにぎりせんべいですが、東日本では
あまり知られていない現状があります。

静岡県の富士川を境に東西でおにぎりせんべいの
認知度が全く違うことが話題になりました。
昨年、各県の認知度を調べてみようということで、
実際に47都道府県をおにぎりせんべいキャラバンカーで周り、
街頭で「おにぎりせんべいを知っていますか?」という
聞き取り調査をしました。

その結果、地元の三重県や、出荷が最も多い大阪府などの
100%の認知度を代表に、西日本ではほとんどの方に
知っていただいているおにぎりせんべいですが、
東日本では東京の56%、神奈川の59%など
認知度がガクッと下がることが実証されました。
もっとも認知度の低いのは山形県で11パーセントでした。

熊本県は認知度100%でした。ありがとうございます。
また、認知度調査の結果はおにぎりせんべいが
2枚ずつ入ったおにぎりせんべいファミリーパックの袋に
各県の名所とともに表記させていただいております。
熊本ですと熊本城のイラストとともに、熊本県の
認知度100%と表記させていただいております。
 
Qそのほか、オススメのサービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。
 
お菓子のおいしさと楽しさを考えて商品開発をしています。
お客様にワクワクドキドキしてもらえる新しい味を
どんどん作っていきたいと考えており、
実は今も商品化間近の商品があります。

おせんべいでは大変珍しい味付けの
「おにせんプレミアムキャラメル味」です。
せんべいでキャラメル味というのは
相当ぶっとんだ感じだと思います。

創業時の開発者の思いを引き継ぎ、おにぎりせんべいは
いつも変わらず愛していただける商品づくりを、
新商品はお客様にワクワクドキドキを感じていただける
商品づくりに挑戦し続けていきたいと考えています。
 
今日お話を伺ったのは、株式会社マスヤ
営業本部チームの小林大介さんでした。
小林さん、ありがとうございました。

スタジオにもマスヤ製品が!

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株式会社マスヤ オフィシャルサイト
 
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