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「プレーンズ」

 
毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、
現在公開中のCGアニメーション作品「プレーンズ」です。
 
キャラクター化した車たちが、カーレースの世界で
活躍する世界を描き、世界中で大ヒットした「カーズ」。
そのカーズの世界を飛行機に置き換えたのが、
今日ご紹介する映画「プレーンズ」です。
 
「カーズ」と同じように、車などの乗り物が、
人間のようにキャラクターをもち、しゃべる世界で
物語が展開します。
「カーズ」はスポーツカーが主人公でしたが、
今度は飛行機を主人公にした作品です。
「カーズ」「カーズ2」は、ピクサースタジオの作品でしたが、
今回は同じディズニーグループの中でも
「ディズニートゥーン・スタジオズ」が製作しています。
製作スタジオがかわっても、製作総指揮は、
「カーズ」の1,2を監督したジョン・ラセターが
担当していますから、かなりピクサーっぽい
仕上がりになっています。
ピクサーのトップを務めるジョン・ラセターが
ディズニーのすべてのクリエイティブを統括する
役職を努めているので、こんなスタジオをまたいで
製作するという楽しい仕掛けもできるんですね。 
 
主人公は、田舎の農場で農薬散布機として働くダスティ。
彼の夢は、世界一速いレーサーになること。
しかしレース用の飛行機ではないうえ高所恐怖症のため、
周りからは絶対に無理と言われていました。
夢をあきらめきれないダスティは、
伝説の教官・スキッパーの指導を受け、
世界一周レースの出場権を手に入れます。
夢の舞台で奮闘するダスティでしたが、彼の前に
世界最高峰のヒマラヤが立ちはだかります!
 
主人公ダスティの吹替えは、人気俳優・瑛太が担当。
田舎育ちで純朴な主人公ダスティの声を見事に演じています。
声優初挑戦とは思えない見事な演技です。
この作品はシリーズ化も決定しているので、
今後も瑛太の声がスクリーンで聴けるようですよ。
さらに、ダスティを指導する鬼教官スキッパーを
演じているのは、石田太郎さん。
今年9月に亡くなってしまった石田さんの最後の
声優作品なります。
石田さんというと「ルパン三世カリオストロの城」の
カリオストロ伯爵や「刑事コロンボ」で
おなじみの渋い声の役者さんです。
最期の作品が、若者を導く教官役というのも、
なにか運命的なものを感じますが、
すばらしい演技で映画を引き締めてくれています。

今回、「カーズ」の世界観を踏襲しているだけに、
映画の中に登場してくる乗り物のディテールを
詳細に設定しているのも見ものです。
農薬散布飛行機であるダスティが高所恐怖症という設定も、
実際の農薬散布飛行機は300メートル以上の高さを
飛んではいけないという法律があるからだそうです。
その他にも、飛行機好き、クルマ好きには、
たまらない細かい設定が劇中に
登場してきますのでお楽しみに!
 
もちろんキャラクターだけでなく、
大空で展開される、迫力満点の冒険も見どころ。
冬休みに家族で楽しめる1本です。
ちなみに、この「プレーンズ」は3部作とし
て企画されています。楽しみですね。
今回の作品でも、夏休みに公開となる続編の
「プレーンズ ファイアー&レスキュー」の予告編が
同時に上映されますので。これもお見逃しなく!
 
今日ご紹介した映画「プレーンズ」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
「プレーンズ」オフィシャルサイト
http://www.disney.co.jp/planes/

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