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「ジャッジ!」


毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
今年最初にご紹介するのは、
今週土曜日・1月11日から公開される「ジャッジ!」です。
 
ある職業や業界の内幕を描いた映画って、結構多いですよね。
三谷幸喜の監督デビュー作の「ラヂオの時間」なんか、
ラジオ業界の私たちですら笑ってしまう細かい
演出がつまった映画でした。
今日ご紹介する「ジャッジ!」も、
そんな業界もの映画のひとつです。
この映画の中で描かれるのは、広告業界。
しかも世界一のテレビCMを決める、
国際的な広告祭の知られざる内幕を描いています。
 
さて、そのストーリーですが・・・、
主人公は、情熱は人一倍あるものの、実力は伴わない
落ちこぼれの広告マン、大田喜一郎。
彼はひょんなことから上司の大滝一郎に
サンタモニカ国際広告祭の審査員を押し付けられてしまいます。
「太田喜一郎と大滝一郎、俺たちは名前が似てるから、
外国人には決してばれない。」という訳です。
 
現地ではパートナーが必要と知った大田は、
同僚の英語が堪能なひかりに偽の妻の役を頼みこみ、
広告祭に参加しますが、なんと「ちくわのCM」で
賞を獲らなければ、会社をクビになってしまうことを知ります。
果たして大田は、海千山千の審査員を向こうにまわして、
ちくわのCMに賞を獲らせることができるのでしょうか!?
 
この映画の監督・永井聡は、
日本最大の広告賞・ACCCMフェスティバルで、
クラフト部門ディレクター賞を2年連続受賞した
CM業界のトップクリエーター。
ダイハツの軽自動車のCMやカロリーメイトの
満嶋ひかりが歌うCMなどを演出しています。
さらに、脚本を手がけた澤本嘉光も、
ソフトバンクの「ホワイト家族」シリーズなどを手掛けた
売れっ子CMプランナー。
つまり、業界の当事者たちが、
彼らでなければ分からない内幕を
かなり面白いパロディにしているんです。
「そんなのあり!?」と思うような広告祭でのエピソードも、
実際の体験をもとにして
描かれているというんですから驚きです。
 
この映画の中で何度も登場する台詞があります。
「広告業界では、“無茶”と書いて“チャンス”と読む。」です。
無理難題がどんどん発生してきて、
どうにもならなくなったときに、この台詞が発せられます。
ピンチの主人公がどうピンチを切り抜けるかは
映画を観てのお楽しみです。
 
主演は、妻夫木聡。
ダメダメなCMクリエーターを、愛嬌たっぷりに演じています。
共演は、北川景子、豊川悦史、鈴木京香など。
小さい役にもビックリするような大物が出演しているので、
それを探すのも楽しいですよ。
 
新春にピッタリの楽しい1本。
カップルやお友達と、初笑いにお出かけください!
 
今日ご紹介した映画「ジャッジ!」は、
■TOHOシネマズ光の森
■TOHOシネマズはません
■TOHOシネマズ宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、今週土曜日・1月11日から公開されます。
 
ここで追加情報です。
この映画では海外の広告祭が舞台になっていましたが、
日本の最も大きな広告祭「ACCCMフェステバル」の
入賞作品上映会が、2月28日金曜@鶴屋ホールで開催されます。
広告賞を受賞した2013年のコマーシャルが
一同に会する本物の広告祭です。
ちなみに私、松崎がナレーションしたCMも入賞していますので、
たぶん当日流れると思いますよ。
2月28日金曜@鶴屋ホールで午後1時からです。
こちらは入場無料です。
「ジャッジ!」を観てから見るとさらに面白いと思います。
 
「ジャッジ!」オフィシャルサイト
http://judge-movie.com/

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