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「エンダーのゲーム」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、
現在公開中の「エンダーのゲーム」です。
この「エンダーのゲーム」、SF小説が好きな方なら
ご存知の方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

原作は、1977年にアメリカの作家
オースン・スコット・カードによって発表された小説です。
最初は短編小説として発表されたものですが、
1985年に長編化され大ヒット!
SFの世界で最も権威ある賞といわれる「ネビュラ賞」と
「ヒューゴー賞」をダブル受賞した伝説的な小説です。
日本のアニメやゲームなどにも大きな影響を与えていて、
あのエヴァンゲリオンのルーツとも言われているんです。
 
舞台は近未来の地球。人類は、強大な軍事力を持つ
昆虫型生命体・フォーミックとの
宇宙戦争を続けていました。
彼らはフォーミックの侵攻に備えるために
バトルスクールを作り、世界中から集めた少年たちに、
宇宙で戦う技術を叩き込んでいました。
そこに、戦いを終わらせる特殊な能力を持つものとして、
わずか6歳で送り込まれたのが、主人公のエンダー。
彼は戦争への疑問を抱き、苦悩しながらも、
戦士としての頭角を現していきます。
 
戦いたくないと思いながら、
戦争に駆り出されてしまう設定は、
エヴァンゲリオンやガンダムに良く似ていますよね。
また、主人公を取り巻く少年や少女たちにも、
エヴァを思わせるキャラクターが
何人か登場するので、そういった視点からも楽しめそうです。
 
原作者のオースン・スコット・カードは、
小説の発表当時からたくさんの映画化オファーを受けましたが、
ハリウッド的な派手な戦闘シーンを売り物にした実写化に
首をたてにふりませんでした。
そのため何度も映画化のプロジェクトが頓挫し、
「もう永遠に映像化は無理だ。」とさえ言われる
曰くつきの原作となっていたのです。
今回は、原作者自らがプロデューサーをつとめ、
細部にわたって原作のイメージを大切にした
映像化が行われました。
 
エンダーを演じるのは、「ヒューゴの不思議な発明」で
注目を浴びたエイサ・バターフィールド。
バトルスクールの教官を、ハリソン・フォード、
伝説の戦士をアカデミー俳優ベン・キングスレーが
演じています。
「スターウォーズ」と「ブレードランナー」という
2大SF映画の古典に出演していた彼は、
長らくSF作品への出演はひかえてきました。
そんな彼がこの作品を選んだのには、
大きな意味がありそうです。
やはり脚本が素晴らしかったのでしょうね。
宇宙を舞台に登場するハリソン・フォードは本当に
久しぶりなので、ファンとしは嬉しいうれしいですね。
ハリソン・フォードは、来年公開予定の
「スターウォーズ7作目」への出演が噂されていますので、
まだまだ今後もSF世界のハリソンが見られそうですね。

”少年が世界を救う”という、日本のアニメに通じる世界観を、
ハリウッドが最新技術を使って描き出したこの作品。
エヴァやガンダムにハマった世代には、見逃せない1本です!

今日ご紹介した映画「エンダーのゲーム」は、
 
■TOHOシネマズ光の森
■TOHOシネマズはません
■TOHOシネマズ宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
「エンダーのゲーム」オフィシャルサイト
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