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「ラッシュ/プライドと友情」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、
今週金曜日・2月7日から公開される
「ラッシュ/プライドと友情」です。

よく、男性同士の友情と、女性同士の友情は違う、
と言いますよね。
女性は、結婚や出産など環境の変化に影響を
受けやすいため、普遍性を感じる男性の友情に
憧れることも多いようです。
この映画では、男同士のライバル心と友情という
1970年代に実際にあった、
F1レーサー同士の関係を描いています。
 
主人公の2人のレーサーは、
ジェームス・ハントとニキ・ラウダ。
 
ハントは、5000人の女性と付き合ったと言われる
プレーボーイで生活も自由奔放、
直観的なドライビングテクニックで勝ち上がってきた、
天才型のレーサー。

一方のラウダは、コンピュータと呼ばれるほど隙のない走りと、
プロ並みのメカニックの知識を持つ優等生。
何かにつけて比較される2人は、お互いをライバルとして
強烈に意識していました。

そんな彼らがトップを争っていた1976年。
快調なレースを続けていたラウダは、
ドイツ・ニュルンベルクのレースで
激しいクラッシュに見舞われます。
再起不能と思われていた彼ですが、
わずか6週間後、奇跡的にレースに復帰。
2人の戦いは、日本で行われる
シリーズ最終戦へともつれ込みます・・・。
 
本当にドラマチックなストーリーですが、
これは全部実話というんですから驚きです!
当時、死の淵からよみがえったニキ・ラウダは、
当時テレビアニメのモデルにもなり、
子供たちのカリスマでした。
 
今回の映画では、ジェームス・ハントを
「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワース、
ニキ・ラウダを「イングロリアス・バスターズ」の
ダニエル・ブリュールが演じています。
モデルとなった2人に本当に似ているので、
このキャスティングはばっちりハマっています。
 
今回の作品は、アカデミー賞監督ロン・ハワードが、
綿密な取材をもとに描きだした壮大な対決と友情の物語です。
これまでも自動車レースを描いた映画はたくさんあります。
数年前に「マトリックス」のスタッフが日本のアニメ
「マッハGOGOGO」を実写化した「スピードレーサー」
という映画が話題になりましたが、あれは架空の
レース競技のお話でした。権利関係が難しいので
実際の「F1レース」の世界を舞台にした映画は
とても少ないんです。
 
今回、F1の世界の伝説とも言える2人のレーサーを
描くということで、これまでどんな映画でも描かれなかった
F1業界の裏側をのぞくことができます。
どうやってレーサーはスポンサーを獲得するのか?
レースのマシンはどんな風にチューンアップされるのか?
悪天候の時にレーサーはどんな風に対処するのか?
などなど見どころ満載です。
 
1976年当時を完璧に再現した迫力のレース、
真剣勝負の中で生まれる男たちの友情・・・。
見どころ満載!泣ける要素満載の傑作です!
ちなみに、日本語吹き替え版では主役の2人を
KinkiKidsが声優を担当していますので、
車なんて興味ないわという女性も、ぜひご覧になってみてください!
 
今日ご紹介した映画「ラッシュ/プライドと友情」は、
■TOHOシネマズ光の森
■TOHOシネマズはません
■TOHOシネマズ宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、今週金曜日、2月7日から公開されます。
 
「ラッシュ/プライドと友情」オフィシャルサイト
http://rush.gaga.ne.jp/
 
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