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「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、現在公開中の
「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」です。
 
何の特技も持たない普通の高校生が、覆面ヒーローに変身して
街の平和を守る姿を描き、映画ファンから大きな支持を集めた
2010年の大ヒット作「キック・アス」。
メジャースタジオの製作でなかったにもかかわらず、
世界中で1億ドルを超える大ヒットを記録しました。

その待望の続編が、今日ご紹介する
「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」です!
 
1作目でマフィアを退治してから数年後、
正義の味方“キック・アス”と“ヒット・ガール”という
ヒーローの姿を捨て、
普通の学園生活を送っていたデイブとミンディ。
前作で父を亡くしたミンディは、保護者の刑事・マーカスに
「もうヒーローにはならない。普通の女子高生になる。」と
約束させられてしまいます。
一方、1作目ではかなりヘタなキャラだったデイブは、
スーパーヒーロー軍団を作って
世界の平和を守ろうと決意、元ギャングの活動家
ストライプス大佐と共に、ヒーロー軍団
“ジャスティス・フォーエバー”を結成。
同じころ、“キック・アス”に恨みを抱くレッド・ミストが、
名前を変えて悪の軍団と共に姿を現し、
ジャスティス・フォーエバーたちを襲います。
彼らは、絶対絶命のピンチを切り抜けることができるのでしょうか?
 
キック・アスの仲間、ストライプス大佐には、
なんと大物ジム・キャリーが扮し、
キャストも華やかにパワーアップしています。
 
ジム・キャリーは、このストライプス大佐役に
かなり入れ込んでいたようで、自分で作ってきた
武器を持参して撮影にのぞんだそうです。
ちょっとイタイその行動がこの役そのもので
ちょっと笑ってしまいます。

そう、この映画の一番の特徴が、ヒーローたちが
決してかっこよくないんです。微妙に外したダサさが
「等身大のヒーローもの」というこの映画のコンセプトを
うまく表現しています。
同時に、警察にかわって悪人に罰を与える
「覆面ヒーロー」の危うさ・・・も表現しています。
 
かなり残酷なシーンもあるブラックコメディ的な
ヒーローアクション映画だったので、1作目の世界的大ヒットは、
映画業界的には異例のことでした。
2作目は1作目のヒットのおかげでアクションもスケールアップ・
しかし、映画のスケールは変わっても、
ファンを熱狂させた世界観は変わりありません。
たとえば、可愛い顔で過激なセリフを吐き、
なぎなたや二丁拳銃を駆使するアクションを連発して
大人気となったヒット・ガール。
成長した今回は、ハイティーンらしい
大人の雰囲気も加わって新たな魅力を見せています。
バイクでのアクションや高速走行する車での
ガン・アクションなど見せ場も満載です。
 
ヒット・ガールを演じるのは、
もちろんクロエ・グレース・モレッツ。
前作は12歳でしたが、今回は15歳の美しい女子高生に成長。
今回は学園生活のシーンもあるので、
学園コメディ的なシーンも満載です。
父の遺品のある「とんでもない武器」で、
いじめっこの女子高生を懲らしめるシーンは、
かな~り下品ですが、爆笑間違いなしの名シーンです。
 
前作からのファンはもちろん、
今回だけ見ても十分に楽しめる1本ですが、
サブキャラの細かい設定を十分に楽しむには、
前作を予習して見ておくことをお勧めします。
 
今日ご紹介した映画
「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
で、現在公開中です。
 
「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」
オフィシャルサイト

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