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「ブンセン株式会社」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「塩っぺ」や「アラ!」でおなじみ、
「ブンセン株式会社」のヒミツに迫ります。
 
ブンセン株式会社は昭和9年(1934年)に設立されました。
本社は兵庫県たつの市にあります。
のりつくだ煮、塩吹き昆布、醤油、昆布つくだ煮、
もろみ、煮豆、惣菜、米飯、菓子などの
食品製造を手掛けている会社です。
 
今日、お話を伺ったのは、
ブンセン株式会社取締役副社長の田中智樹さんでした。
 
Q1「ブンセン」という社名の由来を教えて下さい。

昔の「寛永通宝」で裏面に時々、
「文(ブン)」の字が入った「文銭」(ぶんせん)と呼ばれるものがあり、
重宝がられておりました。その○に文のマークを昭和10年に
商標登録し、創業当初からトレードマークとして
醤油などのラベルに入れております。
そのトレードマークの「ブンセン」を昭和36年に社名としました。
 
Q2「ブンセン」のヒット商品といえば、
細切り塩吹昆布の「塩っぺ」が有名ですが、
この商品は、いつごろどんなきっかけで開発されたものですか?
累計でどのくらい売れていますか?

「塩っペ」は、昭和36年に発売しました。
当時の食品は、包装資材が発達しておらず、
大きな桶などに入れて「100グラムいくら」という
量り売りがほとんどでした。当社の佃煮も4kg入りの
木箱に詰めて販売しておりましたが、昭和33年に
500グラムほど入る「ブンセン佃煮家庭箱」として
売り出したところ、とても好評を得ました。
続いて、150グラムほど入る「ブンセンポケット箱」を考案して、
またもや大ヒットとなりました。そのポケット箱で角切りの
塩吹き昆布を「塩から昆布」と名付けて売り出しました。
そして、「塩から昆布」からのちに細切りの塩吹き昆布を
売り出しました。それが「塩っペ」の始まりです。
 
Q3「塩っぺ」の開発のポイントを教えてください。

昭和33年に自社考案装置によって当社独特の製法で
塩ふき昆布(商品名「塩から昆布」)を作り出しました。
その製法とは、おいしく味つけをして炊いた昆布を
ゆっくり乾燥させて、昆布の表面に白くておいしい塩や
調味料の粉を吹かせるというものでした。
当時、角切りの塩吹き昆布が主流の中、
食べやすいようにと昆布を細く裁断し、
細切りの塩吹き昆布を日本で初めて生み出しました。
発売当初は、設備もなかったため少量しか作れず、
とても注文に間に合いませんでした。
特に、乾燥技術が未発達だったため、天気の良い日は
工場の空き地に網を並べ、その上で昆布を
天日干しした時期もありました。
やがて、多目的の食品乾燥機を昆布用に導入して、
生産量を増やしていきました。
 
Q4「塩っぺ」のネーミングの由来は?
 
食べやすい細切り塩吹き昆布を日本で初めて開発したのに因み、
庶民的で親しみやすい名称を考案しました。
塩昆布を擬人化したもの。
食品業界に風変わりなネーミングブームを巻き起こした
第1号の商品名とも呼ばれました。
佃煮業界では、この種の塩吹き昆布なら、
どのメーカー品でも「塩っペ」と呼ぶようになりました。
 
Q5「塩っぺ」シリーズは全部で何種ありますか?
特色あるものをいくつかご紹介ください。

全部で9種類あります。
定番の「塩っペゴールド・エンゼル・ジャンボ」以外にも、
大家族で食べられる方向けの「塩っペファミリー」、
昆布を細かく刻んだ「塩っペカット」、角切りの「角切塩っペ」、
白菜がおいしく漬かる「お漬物塩っペ」、
嚥下性に優れた「やわらか塩っペ」などがあります。
 
Q6その他の「ブンセン」のヒット商品としては、
海苔の佃煮の「アラ!」が有名ですが、
この商品は、いつごろどんなきっかけで作られたものですか?
累計でどのくらい売れていますか?

「アラ!」は、昭和36年に誕生しました。
「アラ!」の前身である「海苔佃煮」の製造を昭和26年から
始めました。そのころの販売は、店頭での量り売りが一般的で、
固有の商品名がないと他メーカーと区別をしてもらえませんでした。
そこで、昭和36年に「アラ!」と名付け、
専用の円筒形の瓶に入れて販売を開始しました。
 
Q7「アラ!」の開発のポイントを教えてください。
 
パサパサではなくトロリとした食感を目指し、
「ひとえぐさ」と言う柔らかい海藻を使って、
塩分を控え甘口の製品を作り出しました。
元々、醤油製造業から始まった当社は、
この味付けに合うのり佃煮専用の醤油を作り、
現在もその自家製醤油で「アラ!」を作っています。
 
Q8「アラ!」のネーミングの由来は?

アラッと驚くほど、トロリとした日本初の
お惣菜ふう海苔佃煮に因んで、明るく健康的なイメージの
名前を創作しました。
商品名に感嘆符「!」をつけたのは日本初。
昭和26年から発売していた「ブンセンのり」
「ブンセン椎茸のり」「ブンセンからしのり」などを一括して
昭和36年に命名した造語です。
発売当初は、営業の担当者が「アラ!」を売り込みに行き、
お取引先様の社長から
「こんな変な名前の商品は売ってやらん。とっとと帰れ。」と
叱られ、会社に戻り「うちには、この名前しかありません。
何度もお願いしてきなさい。」と、
今度はわが社の社長に叱られて、またお願いに行く。
といった遣り取りが何度も見られました。
 
Q9「アラ!」シリーズは全部で何種ありますか?
特色あるものをいくつかご紹介ください。

全部で17種類。
定番の「アラ!」、椎茸入りの「しいアラ!」、
しその実入りの「しそアラ!」、わさび入りの「わさびアラ!」、
小瓶の「アラ!っこ・しいアラ!っこ」などがあります。
特色ある商品として「アラ!in大豆」と言う商品があります。
大豆を「アラ!」で和えた大豆が主体ののり佃煮。
塩分は、「アラ!」の約半分で甘口の味付けです。
大豆の良質なたんぱく質をミネラル豊富な「アラ!」で
和えることで栄養価の高いおいしい一品となっております。
最近では、スパウト(吸い口)付きスタンドパックの
「スタンドアラ!」「スタンドしいアラ!」「スタンドしそアラ!」を
発売しており、九州エリアでの販売数も徐々に増えてきております。
 
Q10そのほか「ブンセン」の製品に関する
なにか面白いエピソードなどあればお願いします。

「塩っペ」の発売当初、「塩っペ」製造時に出る副産物(切れ端)を
社員がご近所のご家庭に安価で売り歩きました。
その売上金で卓球台やオルガンなどを購入し、
社員誰もが使える厚生施設として広く利用しました。
 
Q11そのほか、オススメのサービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。

 
毎年4月のこの時期に、とれたての新海苔を使った
「アラ!」が全国に出荷されます。
今年は、4月15日頃から出荷予定で、
赤字で『新のり使用』と記載されております。
ぜひ、香りのよい『新のり使用』の「アラ!」をご賞味ください。
オフィシャルサイトのURL:http://www.bunsen-kk.co.jp/
 
今日、お話を伺ったのは、
ブンセン株式会社取締役副社長の田中智樹さんでした。
田中さん、ありがとうございました。

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