『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う』
毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
今日ご紹介するのは、今週土曜日・4月19日から公開される
「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」
です。
このタイトル!いかにもB級映画って感じですよね。
実はこの作品、今、映画好きが大きく注目している、
監督エドガー・ライト、主演サイモン・ペッグ&ニック・フロストの
トリオで作られた最新作なんです。
トリオで作られた最新作なんです。
彼らの名を一躍高めたのは、2004年に製作された
「ショーン・オブ・ザ・デッド」。
「ショーン・オブ・ザ・デッド」。
本国イギリスでは大ヒットしたものの、日本では未公開。
劇場公開されずDVDでのリリースとなりました。
劇場公開されずDVDでのリリースとなりました。
しかし、映画好きの間では、この作品がじわじわと話題になって、
トリオでの2作目となる
「ホット・ファズ-俺たちスーパーポリスメン-」は日本公開を
希望する署名活動が起こり、ついに劇場公開が実現したという
エピソードがあります。
「ホット・ファズ-俺たちスーパーポリスメン-」は日本公開を
希望する署名活動が起こり、ついに劇場公開が実現したという
エピソードがあります。
ちなみに、1作目の「ショーン・オブ・ザ・デッド」は
元祖ゾンビ映画といわれる「ドーン・オブ・ザ・デッド」に。
2作目の「ホット・ファズ」は、「ダーティハリー」や
「ハートブルー」といったアメリカのポリスアクションに
オマージュを捧げていて、映画ファンのマニア心をくすぐっていました。
彼らしいオマージュの捧げ方には共通のポイントがあって、
登場人物がスーパー・ヒーローでなく、すべてダメな奴なんです。
登場人物がスーパー・ヒーローでなく、すべてダメな奴なんです。
ダメ人間が「極限状況」でどんな力を発揮するかが、
このチームの映画の無類の面白さになっています。
このチームの映画の無類の面白さになっています。
そんな彼らの最新作、どんな内容かというと・・・、
主人公は、楽しかった学生時代が忘れられないまま
アラフォーになってしまったゲイリー。
アラフォーになってしまったゲイリー。
ある時彼は、高校時代の最後に、
一晩で町の12軒のパブをハシゴするというバカ騒ぎ
一晩で町の12軒のパブをハシゴするというバカ騒ぎ
「ゴールデン・マイル」に失敗したことを思い出し、
再びチャレンジしようと4人の仲間たちに声をかけます。
未だ定職につかずフラフラしているゲイリーと違って、
仲間は仕事や家庭を持ついい大人。
仲間は仕事や家庭を持ついい大人。
はしゃぐゲイリーにイヤイヤ付き合う彼らですが、
パブ巡りをするうちに故郷の町の様子が
違っていることに気づきます・・・。
パブ巡りをするうちに故郷の町の様子が
違っていることに気づきます・・・。
このパブ巡りの最後の1軒の名前が、「ワールズ・エンド」。
途中で酔いつぶれず無事にたどり着けるか、というのがテーマで、
最初はグダグダな同窓会といった感じなんですが、
中盤から突然ストーリーの方向が大きく転換!
途中で酔いつぶれず無事にたどり着けるか、というのがテーマで、
最初はグダグダな同窓会といった感じなんですが、
中盤から突然ストーリーの方向が大きく転換!
“酔っぱらいが世界を救う!”というサブタイトルがピッタリの
壮大なSFアクションコメディ映画になっていきます。
そう、今回彼らは、SF映画にオマージュを捧げているんですね。
地球の危機を救うために、ひたすらビールを飲んで酔っぱらい、
ゴールの「ワールズ・エンド」を目指す彼ら。
なんともおバカな内容ですが、
固い友情に胸を熱くするシーンもあり、あなどれません。
固い友情に胸を熱くするシーンもあり、あなどれません。
キャストも、おバカな物語に対して、
豪華すぎるほどの役者が集合しています。
豪華すぎるほどの役者が集合しています。
主役の二人は、この映画の脚本も担当しているサイモン・ペグ。
彼は最近、「スタートレック」や「ミッション・インポッシブル」など
ハリウッド大作映画にもレギュラー出演するほどの超売れっ子。
ダメコンビのニック・フロストと息の合った芝居を見せてくれます。
彼は最近、「スタートレック」や「ミッション・インポッシブル」など
ハリウッド大作映画にもレギュラー出演するほどの超売れっ子。
ダメコンビのニック・フロストと息の合った芝居を見せてくれます。
同級生のオリヴァ―を演じるのは
「ホビット」シリーズの主役をつとめるマーティ・フリーマン。
「ホビット」シリーズの主役をつとめるマーティ・フリーマン。
ヒロインを演じるロザムンド・パイクは、「タイタンの逆襲」、
「アウトロー」など大作の出演が続いている注目女優です。
「アウトロー」など大作の出演が続いている注目女優です。
ここで、知っておくと、よりこの映画を楽しめる情報をひとつ。
映画の中で、舞台として登場する「パブ」。
一種の飲み屋さんなんですが、「パブ」とは「パブリック」の略。
イギリスでは古くから公共の場として人の集まる場所が「パブ」。
ここでビールを飲みながら語り合う事が
イギリスのひとつの文化になっています。
ここでビールを飲みながら語り合う事が
イギリスのひとつの文化になっています。
ここでの飲み方は、「パイント・グラス」での飲み方。
「1パイント」は「568ミリリットル」です。
日本の「中ジョッキ」よりちょっと多いぐらいですね。
「1パイント」は「568ミリリットル」です。
日本の「中ジョッキ」よりちょっと多いぐらいですね。
1件ごとに「1パイント」を12件ハシゴすると、
それだけで「6816ミリリットル」。
「約7リットル」のビールとなります。
それだけで「6816ミリリットル」。
「約7リットル」のビールとなります。
ここで飲まれるビールは、日本で多く飲まれる
「ピルスナー・スタイル」のビールと違って
「エール・スタイル」という芳醇なビール。
日本のビールがのど越しを楽しむことに
重点を置いているのに対して、風味を噛みしめるタイプの
ビールなので、本当は、フィッシュ・アンド・チップスという
おなじみのおつまみを肴に、チビチビと飲むタイプの
ビールなんです。要は腹にたまりやすいビールなのです。
「ピルスナー・スタイル」のビールと違って
「エール・スタイル」という芳醇なビール。
日本のビールがのど越しを楽しむことに
重点を置いているのに対して、風味を噛みしめるタイプの
ビールなので、本当は、フィッシュ・アンド・チップスという
おなじみのおつまみを肴に、チビチビと飲むタイプの
ビールなんです。要は腹にたまりやすいビールなのです。
この映画での12軒のハシゴ酒「ゴールデン・マイル」が、
いかにバカな行為なのかがわかってもらえるでしょうか?
いかにバカな行為なのかがわかってもらえるでしょうか?
観ていると、無性にビールが飲みたくなってくる1本。
車を置いて、飲む気満々で観に行くことをおススメします。
今日ご紹介した「ワールズ・エンド酔っぱらいが世界を救う!」は、
■Denkikan
で、今週土曜日・4月19日から公開されます。
「ワールズ・エンド酔っぱらいが世界を救う!」
オフィシャルサイト http://www.worldsend-movie.jp/