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「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、現在公開中の
「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」です。
 
2012年に公開され、全世界で大ヒットを記録した映画
「アベンジャーズ」。
そのプロジェクトから、アイアンマンやマイティ・ソーなど
主要キャラクターたちを主人公にした映画が作られ、
これまたいずれも大ヒットしていますよね。
2008年の「インクレディブル・ハルク」、「アイアンマン」
2010年の「アイアンマン2」、
2011年の「マイティ・ソー」、
「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」
2012年の「アベンジャーズ」
2013年の「アイアンマン3」、「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」
と、これまで8作が作られられていまして、どれもが大ヒット。
 
その、アベンジャーズ・プロジェクトの最新作となるのが、
今日ご紹介する映画「キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー」です。
 
この作品、一足早く公開されたアメリカでは、
オープニング週末3日間で9600万ドルを記録。
これによってアベンジャーズ・プロジェクト作品の
シリーズトータルの興行成績が24億ドルを超え、
これまでトップだった「ハリー・ポッター」シリーズや
2位の「スター・ウォーズ」シリーズを抜いて、
シリーズ作品の全米興行収入歴代ナンバー1になったんです!
 
すごい作品ということは分かりますが、
このキャプテン・アメリカというキャラクター、
日本ではまだちょっとなじみが薄いですよね。
キャプテン・アメリカは、第二次大戦のころ、
病弱なため入隊できなかった若者・スティーブが、
科学者によって、精神と肉体を増強されたスーパーソルジャーで、
アベンジャーズのリーダー的な存在。
しかも、70年間北極で氷漬けになっていたという
キャラクターなんです。
一種のタイムスリップしたようなヒーローなので、
戦後の世界情勢や流行なんかにも疎いキャラクターが、
映画の中でもギャグとして披露されるシーンがあります。
キャプテン・アメリカが、教えられた「流行もの」を律儀に
メモをとるシーンがありますが、メモには
「スティーブ・ジョブズ」「ロッキー」や「ニルバーナ」など
いろんな言葉がメモられています。余談ですが、
このメモがアップで映るシーン。
公開される国によって微妙に内容が違うそうです。
 
今回、キャプテン・アメリカは、これまで共に戦ってきた
国際平和維持組織「シールド」から突然命を
狙われるようになります。逃亡者となった彼と仲間を
追いつめるのは、謎の暗殺者ウインター・ソルジャー。
アベンジャーズ以外みんな敵、という状況の中、
果たして彼らの運命は!?
 
ヒーローといえば、特殊な能力を持っていることが多いですが、
このキャプテン・アメリカの能力は、
人間の基本的な力が高められたもの。
ヒーローの中ではかなり人間臭いもので、
それが大きな魅力となっています。
また、アベンジャーズの紅一点ブラック・ウィドウを
演じるスカーレット・ヨハンソンが
今回もしびれるようなカッコよさを見せてくれますよ!
実写版「ルパン三世」が夏に公開されますが、
実写版峰不二子に最も近い女優は、
スカーレット・ヨハンソンじゃないかな・・・・・と思います。
 
そして、もう一人重要な役を演じるのが、「シールド」の幹部
アレクサンダー・ピアース役を演じるロバート・レッドフォードです。
最近は映画監督やプロデューサーとしての活動が有名ですが、
70年台のアメリカ映画界では1,2を争う人気俳優。
アベンジャーズ・プロジェクトのような派手なSF大作というより
社会派の映画に数多く主演していた彼が、
今回のような作品に出演するのは、とても意外だったのですが、
映画を見て「なるほど」と膝をうつ瞬間がありました。
今回「シールド」がすすめようとする「世界監視計画」は、
70年台のアメリカの政界を揺るがせた大事件
「ウォーター・ゲート事件」を彷彿とさせる内容です。
ニクソン大統領を辞任にまで追い込んだこの事件を
映画化したのが1976年の映画「大統領の陰謀」でした。
この映画で正義の新聞記者を演じたのが
ロバート・レッドフォードだったのです。
今回の「キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー」は、
国家が国民を監視する社会をかなり皮肉を交えて
描いていますので、ロバート・レッドフォードのキャスティングが
映画のスパイスとしてかなり効いています。
そう、今回の「キャプテン・アメリカ」は、大作アクション映画で
あると同時に政治風刺的な側面もあるのです。
 
アメリカの映画ファンサイトでは、93%が満足という
好評を得ています。大ヒット中の「アナと雪の女王」ですら
89%ですから、いかにこの数字が高いかがわかると思います。
 
ちなみに今後のアベンジャーズ・プロジェクトは、
「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」という宇宙ものが年内公開。
来年2015年には「アベンジャーズ」のメンバーが再結集する
「アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン」が公開されます。
さらにニューヒーロー「アントマン」の企画を
先週「キネマのススメ」で紹介した
「ワールズ・エンド酔っぱらいは世界を救う!」の
エドガー・ライト監督が準備中らしいです。
まだまだ続くアベンジャーズ・プロジェクト。
今回の「キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー」にも、
今後のシリーズの伏線が相当はられているようなので、
そのあたりのチェックもお忘れなく。
もちろん、アベンジャーズに詳しくない初見の方も、
十分楽しめる1本ですよ。
 
今日ご紹介した映画
「キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー」は、
■TOHOシネマズ光の森
■TOHOシネマズはません
■TOHOシネマズ宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
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