「株式会社 ジョイフル」
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「株式会社ジョイフル」のヒミツに迫ります。
「株式会社ジョイフル」は、1976年創立。
本社は大分市にあります。
九州沖縄地区に406店舗、熊本県には53店舗ある、
ファミリーレストラン「ジョイフル」のチェーン展開を手掛けている会社です。
お話を伺ったのは、株式会社ジョイフル 総務部
広報担当(マネジャー)の増本彰さんです。
Q 「ジョイフル」という社名の由来を教えて下さい。
JoyはENJOY(たのしむ)・・
enjoylife(人生を楽しむ)
enjoyone’sdinner(美味しく食事をする)
fullはFULL(いっぱい)・・・afullmeal
Joyfull・・楽しさいっぱい!
Q 「ジョイフル」の1号店は、いつごろ、
どこにできたお店ですか?また現存するお店ですか?
どこにできたお店ですか?また現存するお店ですか?
■ジョイフル1号店ジョイフル萩原(はぎわら)店
大分市萩原(現存している)
オープン当初は焼肉と洋食のメニューを販売していたが、
途中から洋食のみのファミリーレストランとなり、現在にいたる。
■ジョイフル創立時(1976年)当時は焼肉チェーンを目指しており、
店名もジョイフルではなく「焼肉園」であった。
Q 現在、「ジョイフル」は、全国に何店舗ありますか?
特徴ある場所にある店舗などあればご紹介ください。
■ジョイフル店舗数722店(直営668店FC54店)
■特徴のある場所にある店舗
●宮崎高千穂店:紅葉の名所高千穂(宮崎県)の山中に立地している。
●大分湯布院店:観光地湯布院の中心部にある店舗
◎気仙沼松川前店のエピソード紹介
同店店舗は3年前の東日本大震災で倒壊した
「ジョイフル気仙沼店」の後継店舗として、
気仙沼市の高台に移転し、2013年10月25日にオープンしている。
【当社社内報記事より】
~2011年3月11日震災直後の気仙沼店パートAの話し~
今まで体験したことのない揺れが一旦おさまると同時に、
私はお客様に避難を呼びかけた。
ところがである、お客様が生真面目に会計のためレジに
並び始めたのである。
・・なんでこんな時に・・・
「会計はけっこうですから、早く高台に逃げてください!!」と
はじめて私は激しく大きな声を出してしまった。
ただそのとき、私の足はレジ台の裏でブルブルと震えていた。
~2011年3月12日宮城県店舗の店長Bの話し~
遠い九州にある本社との連絡が十分にはかれない中、
全従業員の安否を確認すると(全員無事)、
店舗にある利用可能な全食材を、各地の避難所に配ってまわった。
震災の翌日やっと自宅に戻ると、電気もガスも水道も
不通の真っ暗な部屋、散在する割れた食器を片付ける気力すらなく、
そのとき初めて「あふれ出る」ものを私は感じた。
そのような中、2年半ぶりに気仙沼市で再オープンした
「気仙沼松川前店」、(オープン)前日の内輪の食事会に
参加したメンバーの中には、震災後異動した社員や
他県に転居したパートなど懐かしい顔ぶれも多く集まっていたと
聞いている。そして翌日の再オープン日、
その(懐かしい顔ぶれ)メンバーは、開店業務の手伝いをし、
かつての常連のお客様とも再会をしている。
Q 「ジョイフル」の人気メニューナンバーワンは、何ですか?
そのメニューは、いつごろ、どんなきっかけで
作られたメニューなのでしょうか?
当社の人気ナンバーワンメニューは、時代とともに変化するが、
会社創立時期から、最も不動の人気を保っている
メニューの一つが、お客様からも「チーバー」という
愛称で親しまれている「チーズハンバーグ」。
当初から、「低価格」で「おいしいハンバーグをテーブルに」の
一心で販売を開始し、現在にいたっている。
現在はこのチーズハンバーグに加え、
「チーズインハンバーグ」という新たメニューも
姉妹商品として販売しており、この商品もお客様には
たいへん好評である。
【ジョイフルらしい低価格への挑戦】
このチーズハンバーグ、販売当初の価格は580円(税抜)で、
それから35年以上経過した2014年現在の価格が480円(税抜)と
品質アップに努めながらも、価格はさらにリーズナブルに
(安く)なっている。
これも人気を維持している理由のひとつといえる。
Q 上記、人気メニューの開発のポイントを教えてください。
当社では低価格だけではなく、お客様に
「より質の高いお料理の提供」のため、日々改良をしている。
【チーズハンバーグの場合】
●ハンバーグについて
100%ビーフを使用していますので、
ジューシーで食べ応えがある商品です。
また、注文ごとに一枚一枚ていねいに焼き上げ、
熱々の商品をお客様にご提供している。
●トマトソースについて
トマトソースは、お肉とチーズに合うように
何度も改良を重ねている。フルーティな香りと
トマトそのものの風味を生かした、
酸味と旨みが感じられる味付け。
●チーズについて
このチーズは世界各地のチーズから厳選したものを
使用しており、それも何種類ものチーズを組み合わせることで、
それぞれのチーズのコクと香り、
特徴が最大限に生かされたチーズを使用している。
【こだわるチーズ】
現在ジョイフルのチーズは以下の3種類のチーズを
ブレンドしている。チーズの原産地は主にヨーロッパとアメリカ
・モッツァレラチーズ・・・くせのないクリーミーな味が特徴
・ゴールドゴーダチーズ・・・ミルキーでさっぱりとした味
・チェダーチーズ・・・口溶けがよく、
酸味をともなった芳醇な風味
ジューシーなハンバーグと、
とろとろのびるチーズの一体感が絶妙なメニュー。
Q 「ジョイフル」では、消費税アップに伴い
低価格帯の商品を値下げするという戦略をとっているそうですね。
詳細を教えてください。
お客様のご注文数の多い、増税前総額199円以下の
商品群は本体価格及び総額価格とも値下げをしている。
一方増税前総額価格499円以上の商品群は本体価格
(税抜)に関して、増税後に本体価格がアップしている。
商品群全体では、本体価格(税抜)は増税後やや下がっている。
これは円安・世界的な品薄による輸入食材の高騰による
原材料費増額分を吸収するのは困難との判断からである。
結果3%アップの納税分のみ商品群全体で総額に転嫁させて
もらっている。
Q そのほか、オススメのサービス、
キャンペーンなどがあればお願いします。
1.これからも.熊本(地元)のお客様に
ご支持いただけるレストランであり続ける。
月刊情報誌「クマモト」4月号の特集記事
「熊本人のファミレス観~私がそこへ行く理由~」で、
熊本市中心街の若い人を対象にしたアンケート調査で
「好きなファミレスは?」の質問に、全回答者82名中
61名の方(74%)に「ジョイフル」と答えていただいた。
61名の方(74%)に「ジョイフル」と答えていただいた。
このことは当社の店数が多いことも
その大きな要因だと思われるが、1988年に熊本県1号店の江津店
(熊本市東区)以来、地元のお客様にご支持を得たからこそ、
店舗を増やすことができたものと思われる。
ジョイフルより「美味しい料理」を提供されるお店は
たくさんあるのかもしれない、
ただジョイフルが多くの方にご利用いただいている
最大の理由は「地元の方の生活空間の一部」に
なったからではないだろうか。
東京の大手雑誌社(学研・集英社)2社が個々に都内で
アンケートをおこなった「好きなファミレス」の調査で、
ジョイフルは第3位に入っていた。
東京都内、現在ジョイフルの店は2店舗のみ。
何故第3位に入れたかは、九州地区を筆頭に
西日本地区出身者が
「高校時代まで頻繁利用していたジョイフル」を思い起こして、
1票を投じてくださったものと推測される。
「わがふるさとのお店」や「気楽な友人みたいなお店」の
ようなジョイフルが、今後もますます外食企業法人ではなく、
「人に近いレストラン」と言われるよう、
真摯に日々の営業を続けていきたい。
2.4月1日よりグランドメニュー・モーニングメニュー・
ランチメニューを改定。
スタートして1ヶ月を過ぎ、お客様には好評!
まだご利用されていないお客様には一度
召し上がっていただきたい。
今日お話を伺ったのは、株式会社ジョイフル 総務部
広報担当(マネジャー)の増本彰さんでした。