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「ミドリ安全株式会社」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は安全靴やヘルメットなどでおなじみ
「ミドリ安全株式会社」のヒミツに迫ります。
 
「ミドリ安全株式会社」は、昭和27年設立。
本社は東京都渋谷区にあります。
安全靴、ヘルメットなどの安全衛生保護具、
オフィスおよびワーキングユニフォーム、
空気清浄機などの環境改善機器、健康医療機器、
電気計測器など多くの商品を開発している会社です。
 
今日お話を伺ったのは、ミドリ安全株式会社
南九州支社 支社長 田辺和広さん
です。
 
Q1 「ミドリ安全」という社名の由来を教えてください。
 
昭和27年設立時は「緑災害防具株式会社」という社名でした。
大正8年に開催された災害防止展覧会において「安全週間」が
制定され、そのシンボルマークとして「緑十字」が考案されて以来、
「緑」は安全のシンボルカラーとなりました。
当社はそのシンボルカラーのもと、働く人々の安全を
守ることを使命として発足しました。
昭和43年には商号変更をして、社名の中の「災害」を「安全」に
変えてを現在の社名となっております。
 
Q2 「ミドリ安全」は、
どんなイメージの会社を目指しているのですか?

当社は、「安全・健康・快適職場への奉仕」を社是とし、
いつの時代でも、働く人々の安全と健康を守り、
快適職場を創造することを通して、
明るく心豊かな社会づくりに貢献することを使命としてきました。
「安全」のプロフェッショナルとしての誇りを胸に、
社会貢献することを目指しています。
 
Q3 「ミドリ安全」は、安全靴、ワーキングウエアの
トップシェアメーカーとのことですが、
これまでもっともヒットした商品は何ですか?
この商品はいつごろ、
どんなきっかけで開発されたものですか?
また累計でどのくらい売れていますか?

 
作業現場で使用される定番の安全靴・ヘルメットは当然ですが、
食品業のお客様から「滑り・転倒」事故の対策を相談されて
開発されたのが「ハイグリップシューズ」です。
「揚げもの」を調理した際、飛び散った油が床に積もり、
転倒するという事故が多かったのですが、
同シューズの採用で事故が激減したという声を頂いております。
今では多くの外食産業の企業にご採用頂いており、
1998年の発売から累計で1000万足を販売しております。
最新の当社のテレビコマーシャルはリニューアルした
Newハイグリップシューズがテーマです。
また前クールのコマーシャルは動きやすい
「ベルデクセル」ワーキングウエアでした。
単なるファッション性だけでなく「動きやすさ」そして
「安全性」を追及した商品で2011年の発売から
多くの企業ユニフォームに採用されています。
 
Q4 上記商品のセールスポイントや
開発秘話があれば教えてください。

・ハイグリップシューズ
エッジの効いた底意匠(底の突起部分)で、
床の油を「斬って」床に接地する構造です。(特許取得済み)
30度に傾けたステンレスの床に油を敷いても
この靴で登ることができます。
ファミリーレストラン・ハンバーガーチェーン店・
牛丼チェーン店・回転すしチェーン店や
多くの食品製造業で採用頂いています。
 
・ベルデクセルワーキングウェア
実は動いた時に人間の皮膚は伸縮しています。
ところが衣服(ニット以外)は伸縮しません。
その差が「ツッパリ」となり、作業性・安全性に影響を与えます。
ゆったり目の作業服は作業性はいいのですが、
余分な部分がなにかに引っかかったりした場合
やはり安全性に影響を与える場合があります。
このワーキングウエアは立体構造を徹底的に研究して
設計されたものです。
様々な職種のユニフォームに適合していると言えます。
特に女性が屈んだ時にお尻が見えてしまうことがありますが、
このウエアはそのようなことはありません。
大手航空会社(整備用ツナギ)・
全国展開のお弁当チェーン店などに採用頂いています。
 
Q5 「ミドリ安全」のテレビCMは、
面白いものが多いのですが、CMに関する
エピソードなどあれば、詳しく教えてください。

 
当社のCMは様々な安全用品を「商品名連呼」という
手法ではなく、「ストーリーで語る」という手法をとっています。
色々な面で自由なので、毎回参加するクリエイター達が
競ってアイデアを練ってきます。(4~5名、10案ほど)
その中から厳選されたアイデアを、
社長を始め本社スタッフで検討して作成されます。
多くの皆様に楽しんで頂いている当社のCMですが、
時にはクレームを受けることがあります。
 
・熟年離婚編(2007年ユニフォーム)離婚する夫婦が、
職場結婚した工場のユニフォームを着用して
身辺整理(共同作業)しているうちに昔の気持ちが思い起こされ、
復縁するというストーリー。
→「そんな簡単に夫婦仲が戻るか」と
厳しいご意見を頂戴いたしました。

・ラストタコウインナー(2010年ラクボシステム)
屋根上作業の安全システムのCM。
CM中に屋根の上から弁当箱が下に落ちるシーンがありました。
→「下に人がいたら危ないだろう。
安全の会社なのに危険ではないか」との意見を頂戴いたしました。
 
それぞれストーリー内の出来事ですが、
意見は承り、その後のCM作りに取り組む所存です。
 
Q6 「ミドリ安全」の歴史の中で
もっとも印象的な出来事は何ですか?

 
やはり2011年3月の震災は、当社にとっても重要な出来事でした。
以来、安全用品・防災用品の備えを供給する
使命・社会的責任を痛切に感じております。
 
Q7 そのほか、オススメの商品、サービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。
 
当社は安全用品の販売だけでなく、
お客様に「安全衛生相談サービス」を無償で行っています。
具体的には、
・製造現場の安全確保が出来ているかチェックする「現場診断」。
・国家資格である「第一種衛生管理者」の資格取得を
支援する講習会の開催。
・食品製造現場の相談に応じる
「HACCAP(ハサップ)相談サービス」等です。
 
ちなみに当社では第一種衛生管理者の資格を得ていないと、
管理職資格試験の推薦がもらえません。
2014年4月20日時点で、当社ではのべ960名が
第一種衛生管理者の資格を得ています。
 
今日お話を伺ったのは、ミドリ安全株式会社
南九州支社 支社長 田辺和広さん
でした。
田辺さん、ありがとうございました。

ミドリ安全株式会社 オフィシャルサイト
https://www.midori-anzen.co.jp/

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