「思い出のマーニー」
毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
今日ご紹介するのは、今週土曜日・7月19日から公開される
「思い出のマーニー」です。
去年、宮崎駿、高畑勲 両監督が
次々と新作を発表。キャリアの集大成的な
入魂の作品が話題となりました。
入魂の作品が話題となりました。
しかも、宮崎監督が長編作品からの引退を表明するなど、
何かと話題の多かった「スタジオジブリ」。
早くも登場する最新作が、
今日ご紹介する「思い出のマーニー」です。
今日ご紹介する「思い出のマーニー」です。
監督は、4年前「借りぐらしのアリエッティ」で
監督デビューを果たした米林宏昌。
監督デビューを果たした米林宏昌。
前作の「借りぐらしのアリエッティ」では宮崎監督が
脚本に参加していましたが、今回はジブリとして初めて、
宮崎・高畑両監督が関わっていない長編作品としても
注目を浴びています。
脚本に参加していましたが、今回はジブリとして初めて、
宮崎・高畑両監督が関わっていない長編作品としても
注目を浴びています。
主人公は、幼いころに両親を亡くし、
養母に育てられた12歳の少女・杏奈。
養母に育てられた12歳の少女・杏奈。
体も弱く、周囲とうまく馴染めない繊細な女の子です。
休養のため、夏の間、海辺の村に住む
親戚のもとに預けられることになります。
親戚のもとに預けられることになります。
そこで杏奈は、金髪で青い目を持つ少女
マーニーと出会います。
マーニーと出会います。
2人はすぐに仲良くなりますが、
村の人たちは、マーニーのことを誰も知りませんでした・・・。
原作は、イギリスの児童文学ですが、
今回は舞台を北海道に変え、
今回は舞台を北海道に変え、
日本の物語としてアレンジしてあります。
学校も友達も苦手で、孤独を抱えている杏奈が、
ミステリアスな少女マーニーと出会い、
心を開いていく姿が繊細に描かれています。
心を開いていく姿が繊細に描かれています。
声の出演は、杏奈役に高月彩良、マーニー役に有村架純。
その他、周囲の人物たちを、松島奈々子、寺島進、吉行和子、
黒木瞳など豪華キャストが演じています。
その他、周囲の人物たちを、松島奈々子、寺島進、吉行和子、
黒木瞳など豪華キャストが演じています。
杏奈とマーニーという二人の女の子が主人公。
ダブル・ヒロインという物語は、ジブリでも初めての試みです。
ダブル・ヒロインという物語は、ジブリでも初めての試みです。
実は、この原作を米林監督に薦めたのは、
これまでのスタジオジブリ作品を裏で支えてきた
鈴木敏夫プロデューサーでした。
日曜夜の人気番組「ジブリ汗まみれ」の
パーソナリティとしてもおなじみですね。
これまでのスタジオジブリ作品を裏で支えてきた
鈴木敏夫プロデューサーでした。
日曜夜の人気番組「ジブリ汗まみれ」の
パーソナリティとしてもおなじみですね。
鈴木プロデューサー曰く「去年、宮崎監督は引退しましたが、
実は毎日ジブリに出社しています。
本人は『口も手も出さない』と言うが、実は、手を出したり、
足を出したり・・・・。でも宮さんが口を出すのは、
いつも男女の物語なんです。今回は女の子同士の話だから、
手の出しようがない。そのあたりは計算通りでしたね。」
巨匠の影響を受けずに、
新しいものを作るっていうのは、相当たいへんなようですね。
新しいものを作るっていうのは、相当たいへんなようですね。
米林監督は、アクションや冒険より、
人間ドラマにスポットを当てるタイプ。
人間ドラマにスポットを当てるタイプ。
今回も、空を飛んだり戦ったりする派手なシーンはありませんが、
思春期の少女の心に寄り添った、やさしい物語になっています。
特に、注目して欲しいのは、アニメーター出身の
米林監督らしい登場人物の細やかな動きの演出です。
米林監督らしい登場人物の細やかな動きの演出です。
ボートを漕いで、入り江の向こうの屋敷へ行くというシーンが、
映画の中には何度何度も登場してきます。
映画の中には何度何度も登場してきます。
最初はぎこちなくオールを漕ぐシーン。
だんだんと登場人物の心の成長とリンクするように
オールの漕ぎ方が変化していく様子を見事な作画で見せてくれます。
オールの漕ぎ方が変化していく様子を見事な作画で見せてくれます。
主人公・杏奈が、少しずつ周囲と馴染んでいく様子は、
思春期を体験した人なら、まるで自分のことのように
感じられる場面かもしれません。
思春期を体験した人なら、まるで自分のことのように
感じられる場面かもしれません。
これまでも「スタジオジブリ」の作品は、
丁寧な作画が観客を魅了してきましたが、
今回の作品は、宮崎監督や高畑監督とはまた違った、
とても繊細な世界観のアニメーションを目指しているような気がします。
丁寧な作画が観客を魅了してきましたが、
今回の作品は、宮崎監督や高畑監督とはまた違った、
とても繊細な世界観のアニメーションを目指しているような気がします。
ジブリの新たなスタートとも言える作品。ぜひご覧になってみてください!
今日ご紹介した映画「思い出のマーニー」は、
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、今週土曜日・7月19日から公開されます。
ここで、この「思い出のマーニー」に関するプレゼントのお知らせです。
(宛て先)
メール : glory@fmkumamoto.jp
FAX : 096-355-5200
(締め切り)
本日(7月15日)中
「思い出のマーニー」 オフィシャルサイト
http://marnie.jp/
http://marnie.jp/