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「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

 
毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、現在公開中の
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」
 
今年、公開になった映画の全米トップは、
このコーナーでも以前紹介した
「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」だったんですが、
誰も破れないとおもっていたこの映画の記録をあっさり更新。
今年最大のヒット作となったのが、
この「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。
全米での興業収入はすでに300億円を突破、
全世界ではすでに500億円を突破するという
とんでもない大ヒットを記録。
「アイアンマン」や「アベンジャーズ」など、
たくさんのヒット作を生み出している
マーベル・スタジオの最新作です!
マーベルといえば、「スパイダーマン」とか、
「ハルク」とか、「マイティ・ソー」など
様々なアメコミ・ヒーローでおなじみですよね。
 
この「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」も、
“銀河の守護者たち”というタイトルの通り、
ヒーローが活躍する映画なんですが、
普通のヒーローものとはちょっと違います。
というのも、主人公をはじめチーム全員が、
すべて脛に傷もつ前科もちの「おたずねもの」
しかも、そのほとんどが人間じゃないんです!
 
主人公のピーターは人間で、宇宙中のお宝を盗みまくる
トレジャーハンター、別名スター・ロード。
その仲間は、メカに強くて凶暴な性格のアライグマのロケットと、
怒ると手が付けられなくなる樹木型ヒューマノイドのグルート、
緑の肌に赤い髪を持つ美しい暗殺者ガモーラ、
そして復讐に燃える破壊王ドラックス。
この型破りなヒーローたちが、宇宙の秩序を乱し、
銀河を混乱と滅亡に陥れようとする
闇の存在に立ち向かっていきます。
 
今までにない、宇宙で最も凶暴なチームが
ヒーローとなったこの映画、先ほど紹介したように
全米で今年ナンバーワンの大ヒットを記録、
しかも観客の多くはティーンや女性など、
普段アクション映画を見ない人たちで、
ちょっと珍しい現象を起こしているんです。
ヒットの理由は、何といっても作品の評価の高さ。
全米映画批評家サイト
「RottenTomatoes」(ロッテン・トマト)では、
驚異の作品満足度93%を獲得しています。
これがどのくらい凄い数字かというと、
2014年公開作品の中で大ヒットした
「トランスフォーマー/ロストエイジ」は満足度わずか18%、
リブート版のハリウッド「GODZILLA」ですら73%という数字です。
これだけ辛口のサイトでの93%の満足度というのは、
相当面白くなければ獲得できない数字です。
「アイアンマン」を演じ、いま最もヒットに近い男と
言われるロバート・ダウニーJr.も、この映画を観て、
「マーベルの中で最も素晴らしい作品だよ!」と
絶賛しているほどです。
 
私なりにこの映画のヒットの要因を分析してみますと、
やっぱり登場人物のキャラクターの魅力だと思います。
ひとりひとりがスーパーヒーローだった「アベンジャーズ」と違って、
「ガーディアンズ」のチームは、かなり性格的に
問題ある人物ばかりです。
実際、映画の中盤までは失敗の繰り返しです。
そんな彼らが自分たちの欠点をかばい合って、
大いなる敵に立ち向かっていく姿に
観客は喝采を送ったんではないでしょうか?
この「チームが団結して大仕事を成し遂げる」って、
日本人の最も好きなパターンじゃないでしょうか?
「忠臣蔵」の昔から時代劇では定番の展開ですし、
最近で言えば「ワンピース」や「ルパン三世」なんかも、
この「チームが団結して大仕事を成し遂げる」のパターンですね。
ドタバタものかと思って観ていると、映画のクライマックスで
一致団結をして、まさに燃える展開になるっていう
まさに映画の王道を行っている映画です。
アライグマのロケットを中心にした宣伝が、
ちょっと安っぽいコメディ映画の雰囲気なんで、
油断して観ていると、最後には涙なしには
観られない展開になりますので、お楽しみに!
 
この映画の完成度の高さを、ある映画評論家は
「『スターウォーズ』以来最も完成度の高い宇宙活劇」と
言っています。確かに、脚本の見事さ、
たくさん登場してくる登場人物のキャラの描きこみ、
アクションシーンの壮大さ・・・・・どれをとっても
「スターウォーズ」に匹敵する
エンターテイメントの傑作と言えると思います。
 
さらに、もうひとつ追加するとすれば、
映画のあちこちで流れてくる70年代を中心にした
音楽もストーリーをグッと身近に感じさせてくれるポイントです。
主人公のピーターは、子供のころ宇宙人に拉致されたという
過去があって、その時持っていたウォークマンを
大切にして聴いているという設定です。
そのため、70年代のヒットナンバーが劇中に
ガンガン流れるという演出が何度も登場してきて、
それがこの映画独特のテイストを醸し出しています。
サントラも大ヒットしていて、
サントラ盤がビルボードの1位を記録しています。
このサントラには新曲は1曲もなく、70年代の曲だけで
構成された内容。そんなサントラが1位を記録するなんて
ビルボードの歴史でも初めてのケースだそうです。
確かにこの映画を観るとサントラ盤欲しくなりますよ。
 
いつものマーベル映画とはひと味違う1本。
SFやアクションはあまり見ないという方も、
ぜひその面白さを確かめてください!
 
今日ご紹介した映画
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は、
■TOHOシネマズ光の森
■TOHOシネマズはません
■TOHOシネマズ宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
ここでプレゼントのお知らせ
映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の
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(宛先)
E-Mail : glory@fmkumamoto.jp
FAX : 096-355-5200
 
(締め切り)
本日(9月16日)中
 
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」オフィシャルサイト
 
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