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「株式会社カタログハウス」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「株式会社カタログハウス」のヒミツに迫ります。
 
「株式会社カタログハウス」の本社は東京都渋谷区にあります。
1976年、前身である㈱日本ヘルスメーカーとして設立されました。
1982年に有料の月刊カタログ誌として創刊され、
1994年から書店での販売をスタートした「通販生活」で
おなじみの会社です。
 
お話を伺ったのは、
株式会社カタログハウス 広報室マネージャー倉林豊さんです。
 
Q設立当初は「日本ヘルスメーカー」という社名だったそうですね。
 
1976年、前身である㈱日本ヘルスメーカーを設立。
※4、50代以上の方ならご記憶があるかもしれませんが、
「ルームランナー」というオリジナル開発の室内ランニング器
(下記写真)を通信販売して、世に知られるようになりました。
足踏み回数をカウントする装置が内蔵されていて、
その足踏み回数から割り出した距離が表示される
「走行距離計」がウリで、日本橋から京都までの500キロを
走りとおせるように、東海道五十三次のランニングマップをつけました。
 
Q「カタログハウス」という社名の由来を教えてください。
 
1987年に社名を現在のカタログハウスにしました。
ネットで世界中の商品が通販で買える現在と違って、
当時は海外の商品情報を集めるのがかなり大変な時代でした。
通販のカタログを集めるために、現地のエージェントに頼んで、
アメリカやヨーロッパの通販カタログを航空便で定期的に
取り寄せていました。集めたカタログは自分たちの
カタログづくりや商品開発の資料として使うほかに、
当時の本社の1Fのギャラリーに展示して、
誰でも自由にご覧いただいていました。
世界のカタログがたくさんある会社ということで、
カタログハウスという社名になりました。
(現在の社屋にはカタログギャラリーはございません)
 
Q「カタログハウス」は、どんなイメージの会社を目指しているのですか?
 
社内では「企業信頼」という言葉をよく使います。
小売業として、お客様に「あそこの商品は信用できる」と
思っていただける会社を何より目指しています。
あとは、商品情報が溢れている時代ですので、
目利きといいますか、何か買い物を検討されている
消費者の方にとって「通販生活」が商品情報として頼りにされる、
そんな存在になれればと思っております。
 
Q「カタログハウス」といえば、雑誌「通販生活」がおなじみですが、
この雑誌はいつごろ、どんなきっかけで発行されたものですか?
現在の発行部数は?
 
●創刊は1982年、発行部数は約110万部です
(定期購読の読者に約100万部、書店・コンビニに約10万部)。
季刊で、1月、5月、10月に発行しています。
 
●創刊の経緯カタログによる通信販売が日本に定着して
いったのは1970年代後半から80年代にかけてなのですが、
当時は無料のカタログがほとんどでした。
そこで、あえて「お金を払ってでも読みたくなる、
掘り出し物満載のカタログ雑誌」というコンセプトで、
他社のカタログと差別化を図りました。
通販のページと読み物が半分ずつ、という編集スタイルは
(ちょっと身もふたもないお話ですが)、
そもそもは、第三種郵便を利用して、カタログの発送費を
安く抑えるためでした。
一般の雑誌として第三種郵便を利用するためには
広告ページは記事ページの頁数を越えない、
という規定があるためです。
ちなみに、現在は第三種郵便よりも安いメール便を使っています。
 
Q「通販生活」のセールスポイントや開発秘話があれば教えてください。
 
前述しましたように、ページ数が他のカタログよりも少なく、
掲載する商品点数が少ない分、厳選した商品を載せています。
「1ジャンル1点主義」といいますか、炊飯器ならこれ、
掃除機ならこれ、と編集部がおすすめしたい機種だけを
ご紹介しています。掲載商品については、掲載前に編集部で
使い込んで、性能をチェックすることはもちろん、
第三者機関にテストに出したり、愛用者の使用感を丁寧に取材して、
掲載しています。読み物ページについては、
自社の通販ページ以外に外部広告が一切ないので、
かなり自由に誌面を編集しています。
原発問題や集団的自衛権の是非のような硬いテーマから、
ネコマンガ(読者投稿の猫写真に笑えるふきだしをつけて
マンガにする人気連載)まで、硬軟取りまぜた記事を
毎回お届けしています。
 
Q「通販生活」であつかう商品はどんな基準で選んでいるのですか?
 
●商品選定にあたっては、「商品憲法」というルールに基づいて
選んでいます。「できるだけ、地球と生き物に迷惑をかけない商品」
「できるだけ、永持ちする商品、いつでも修理できる商品」
「できるだけメイド・イン・ジャパン」を主な基準として選んでいます。
 
●上記の選定基準で商品を選んでいるので、
販売歴が10年、20年と長い商品がたくさんあるのが
通販生活の特長です。
年間を通してよく売れている商品には、
下記のようなものがあります。
 
コードレス掃除機「マキタの30/15(さんじゅうのじゅうご)」
 
・・・・・・昨年通販生活で最も売れた商品です。
現在、通販生活読者の2人に一人(約60万人)が愛用中です。
電動工具や業務用クリーナーで世界的に有名なマキタの製品です。
新幹線の車内清掃に使われている業務用のクリーナーと同じ強力モーターを搭載しているので、吸い込み力が強いのが特徴です。
(10円玉くらいなら簡単に吸い込みます)初代モデルは
1983年発売のロングセラーで、通販生活では1997年から
販売しています。商品名の通り、「標準モード」で30分、
「強」で15分間、さらに強よりも吸引力が1.4倍になる
「ターボモード」の3つのモードでお掃除できます。
重さが1.3キロしかなく(編集部で調べた限りでは
コードレス掃除機の中では最軽量です)、コードレスなので
小回りがききます。部屋の床掃除以外に、
階段やソファの下、トイレの床など、普通の掃除機では
掃除しにくい場所でも簡単にお掃除が出来ます。
コード式の大きな掃除機だと重たくて使うのが
しんどくなった年配の主婦の方にも人気です。
色はアイボリーとオレンジの2色、価格は13,230円
(税込、送料別)です。
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メディカル枕
・・・・・・ヨーロッパの多くの病院で採用されている
横75×縦45cmのビッグサイズの枕です。
イタリアの寝具メーカーファベ社の製品で、
通販生活では1992年から販売しています。
昨年「マキタの30/15」に1位を奪われるまで19年連続で
売上1位、累計販売数は193万個というベストセラーです。
筒井康隆さんや三浦しをんさんなど、作家の方にも
ご愛用いただいています。
もともとは、長期入院する患者さんの首の負担を減らすために、
イタリアの整形外科の権威、パウロ・ベルタッチ博士が設計した
医療用の枕です。本体はポリエステル製で、
中にウレタンフォーム製の芯が入っています。
ウレタンフォームの芯の凹部分が適度に沈み込んで、
眠る人の頭部を支えて、凸部分が首筋を支える構造になっています。
大判なので、枕の上で寝返りを打っても枕が外れることがなくて、
朝までぐっすり眠れます。この枕は10日間寝てみて、
自分には合わないと思ったら自由に返品できます。
この3年間の返品率は約3%と大変満足率の高い商品です。
価格は12,138円(税込・送料別)です。   
 
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Qそのほか「カタログハウス」に関する
面白いエピソードなどあればお願いします。
 
創業者がネコ好きで、また社員もネコ好きな者が多く、
本社の1Fには居眠りをしている猫の巨大な写真が
受付の壁に飾ってあります。また、ロビーのあちこちに
彫刻家の島田紘一呂(しまだ・こういちろ)さんの木製の
猫のオブジェが展示されています。
1Fの出入り口の横に猫を飼っています。
名前はチャッピーといいます。オス猫で元々は
会社近辺に住む野良猫でしたが、今は地域猫として
会社で受付の女性スタッフとネコ好きの社員が
チャッピーの世話をしています。

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受付の居眠り猫像↑島田紘一呂さんの木製の猫のオブジェ↓
 
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会社でお世話している地域猫・チャッピー
 
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Qそのほか、オススメの商品、サービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。
 
●最新号(10月中旬発行の通販生活秋冬号)の巻頭特集は
「これがプロのイチ押し新商品」です。
商品ジャンルは餅つき機、圧力鍋、精米機、頭皮洗浄器、
布団乾燥機、コーヒーメーカー、双眼鏡。
商品のモデルチェンジの激しいなか、
各商品の専門家の方に「現状では一番おすすめ」という
製品を挙げていただいています。
長所だけでなく、欠点も率直に紹介して、
読みごたえのある商品情報ページになっています。
 
●今号より、商品の無料修理期間を3年から5年に延長します。
(消耗品やウェア・下着などの繊維製品を除く全品目が対象)、
購入して5年以内であれば、部品代も修理した
商品の往復送料もいただきません。
 
●今年1月、東京店のB1に福島支援ショップ
「本日!福島」をオープンいたしました。福島の野菜やお米、
食品などを販売しております。
毎週末には福島からメーカーさんや生産者による
実演販売も行っております。また、フロアの一角には
福島の「いま」を伝える写真ギャラリーも設けております。
JR新宿駅南口からお店まで徒歩で7分くらいです。
お近くまでいらしたさいには、ぜひ、ご来店ください。
 
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株式会社カタログハウス オフィシャルサイト
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