山都町有機農業協議会 甲斐長雄さん
毎週水曜日にお送りしています、「やさしいごはん」では、
季節にぴったりの食に関する話題をお届けしています。
今月は「山都町有機野菜コラボスペシャル」。
山都町有機農業協議会 会長 甲斐長雄さんを
お迎えしてお話を伺いました。
Q① お名前を教えてください。
(お名前・ふりがな):甲斐長雄・かいながお
(所属・役職):山都町有機農業協議会 会長
Q②「山都町」の基本情報を教えてください。
所在:熊本県上益城郡山都町浜町6番地
人口:16,662人
(男:8,031人女:8,631人)※9月30日現在
特徴:山都町は九州(沖縄県及び離島を除く。)の真ん中
「九州のへそ(商標登録)」に位置しており、
標高300~1700mで、平野部との気温差が
毎月平均で4度程低く、準高冷地の気候です。
問い合わせ:山都町役場
(電話番号:0967-72-1111)
町HPアドレス:www.town.kumamoto-yamato.lg.jp
Q③出演者の方のプロフィールを教えてください。
農業に従事して45年。
20年以上前から有機栽培に携わり、現在も継続中。
Q④山都町の特色を教えてください。
九州のほぼ中心、熊本県の東部に位置しており、
北は阿蘇南外輪山、南は九州山地脊梁までの
標高300~1700mで、地形は山あり谷ありと変化に富み、
多種多様な自然と、多くの遺産や歴史が残っています。
山都町は平成17年2月、当時の上益城郡矢部町、
清和村と、阿蘇郡蘇陽町の3町村が郡域を越え合併し
誕生した町です。町の総面積は県内3番目の
約545k㎡を有し、内山林・原野72%を占め、
田・畑などの農用地が16%です。
山都町農業振興計画では、
「環境保全型農業の確立による山都ブランドの創生」として、
たくましい農業、やさしい農業の推進を掲げています。
また、無農薬米や有機栽培など、
環境保全型農法の浸透・定着を図っています。
しかし、数年前からイノシシやシカなど
有害鳥獣による農村林産物への被害も深刻であり、
条件不利な中山間地を取り巻く農業情勢は大変厳しく、
農業の担い手、後継者の育成が急務となっています。
Q⑤山都町の農産物の特色などあれば教えてください。
山都町の主な農産物は、水稲、夏秋トマト、キャベツ、
ピーマン、イチゴなで、お茶、栗、椎茸、
ブルーベリーなどが特産となっています。
畜産におきましては、肉用牛飼育戸数約200戸約4,500頭です。
Q⑥「山都町」の食材にかんするエピソードや
取り組みなど、具体的に教えてください。
40年程前から、有機を含め、無農薬・無化学肥料での
栽培が始まり、現在に至っている。
また、若手を中心に少数ではあるが、
有機農法による生産者が増えている。
子供たちに安心・安全な農産物を食べてもらうため、
町内の小・中学校の給食に有機・無農薬野菜を
利用してもらっている。
Q⑦「山都町」農産物へのこだわりや
ポリシーのようなものがあれば教えてください。
食材へのこだわりなどありますか?
安心して食べられる美味しい農産物をつくるという
意識と誇りの中で、農産物を生産し続けています。
あくまで「安心・安全」な農産物づくりをポリシーとしています。
Q⑧「山都町」の食材でおススメのものがあれば教えてください。
米、茶、ベビーリーフ、じゃがいも、さといも、
ごぼう、小松菜、にんじん、玉ねぎなど、
多品種が栽培されています。
有機栽培された食材は、何でもおすすめできます。
Q⑨PRしたいことなどあれば、お願いします。
食の安心・安全や食育などに対する意識の高まり
地球温暖化や土壌汚染といった環境問題に対する
関心の高まり・生産者の高齢化、後継者問題など
農業を取り巻く厳しい現状このような状況の中、
これまで培ってきた有機農産物・特別栽培農産物の
生産への取り組みを基礎として、
さらに環境にやさしい農業の発展に取り組むことと、
農産物安定供給を目指すことを目的として、
平成15年に山都町有機農業協議会が発足しました。
私たちは、冷涼な気候と病害虫の発生が少なく
広がりにくい地理的条件の中、
有機栽培を頑なに続ける信念で栽培しています。
是非山都町の有機農産物をよろしくお願いします。