「ベイマックス」
毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
今日ご紹介するのは、
12月20日土曜日から公開される「ベイマックス」です。
この映画は、ディズニー・アニメ・スタジオの最新作。
今年、「アナと雪の女王」が大ヒット。
映画というより、一種の社会現象とまでなった「アナ雪」に続いて、
公開される注目作。
白い雪だるまのようなロボット・ベイマックスが
メディアでもよく紹介されていますよね。
そのストーリーですが・・・、主人公は14歳の少年ヒロ。
天才的な科学の才能を持っていて、
技術分野最先端の頭脳が集まる都市・
サンフランソーキョーに住んでいます。
彼はある日、最高の理解者である兄を事故で失ってしまいます。
心を閉ざし、悲しみに暮れるヒロの前に現れたのが、
タダシが開発した介護ロボット・ベイマックスでした。
ベイマックスの優しさに触れ、元気を取り戻したヒロは、
タダシの死の真相を調べていくうち、
事故の裏に隠された恐るべき陰謀に気づきます!
実はこのベイマックスは、マーベルコミックの
「ビッグ・ヒーロー・シックス」という
アメコミが原案になっています。
“ヒーローのマーベル”らしく、もともとは
6人の日本人のヒーローが日本を舞台に戦う
というものだったんですが、映画化にあたって設定を大きく変更。
ドラゴン風の顔だったベイマックスも、
日本の鈴と炊飯器にヒントを得た
大きくて丸っこくてふわふわした、
よちよち歩きの可愛い介護ロボットに大変身!
またストーリーも、大切な存在を失った悲しみと再生を
テーマに置き、より多くの人が共感できるものになりました。
とにかく見所満載の映画でして、予告編は、
ほんの一部分しか見せていないところが、
ディズニーの自信の表れと言えそうです。
とにかく本編は盛りだくさんなんです。
一時期、作品の人気・質ともに
低迷がささやかれたディズニー・アニメ・スタジオですが、
2006年にピクサーのジョン・ラセターが
チーフ・クリエイティブ・オフィサーに
就任して以降、「塔の上のラプンツェル」や「アナと雪の女王」などの
大ヒット作を生み出し、快進撃を続けています。
そのもっとも大きな原動力とされるのが、練りに練ったストーリー構成。
このベイマックスも数多くのスタッフの目に触れ、
数年をかけてストーリーが作られているんですね。
今回の舞台は、「東京」と「サンフランシスコ」を合わせた
「サンフランソウキョー」という架空の都市にしてあるんですが、
かなりいろいろ日本のアニメ風のモチーフが登場してきます。
それもそのはず、プロデューサーのジョン・ラセターは、
スタジオ・ジブリの宮崎駿監督を師匠として尊敬しているんですね。
映画中盤にカーチェイスのシーンがあるんですが、
これはもうあの「ルパン三世カリオストロの城」冒頭の
カーチェイスシーンのバージョンアップ版といえる感じです。
現在のディズニーのクオリティを改めて感じる1作。
可愛くて優しいベイマックスに、ほっこり癒されてください♪
今日ご紹介した映画「ベイマックス」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、今月末、12月20日土曜日から公開されます。
お正月映画としてぴったりの1本です。
家族そろって観るもよし、デートで観るもよし、
どんな人が観ても楽しめるエンターテインメントの傑作です。
映画のエンドタイトルの後にも、
お楽しみのシーンがありますので、途中で劇場を出ないで、
最後まで観てください。
是非、たくさんの人に観てほしいですね。
以上「キネマのススメ」でした。
「ベイマックス」オフィシャルサイト