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「株式会社エフエム熊本」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「株式会社エフエム熊本」のヒミツに迫ります。
 
「株式会社エフエム熊本」は、1985年に会社設立。
1985年11月1日から本放送がスタート。
今年で30周年を迎えるFM放送局です。
今日は、「会社のヒミツ」もNEWYEARSPECIALということで
「エフエム熊本」のヒミツについて、たっぷりお話を聞きたいと思います。
お話を伺ったのは、株式会社エフエム熊本
代表取締役社長 中西雄一さんです。
 
FMKロゴ.jpg
 
 
Q1普段はどんなお正月を過ごされていますか?
 
たいした正月の過ごし方ではありませんで、
せいぜい実家の墓参り程度でしょうか。
それと、年賀状の整理をしながら、ラジオを聴いたり、
テレビでスポーツ番組を見たり、ですね。
 
Q2エフエム熊本は、今年30周年だそうですが、
当初は「エフエム中九州」いう社名でしたよね。
 
1985年の開局の時は、「エフエム中九州」でしたが、
開局20周年の10年前に、「エフエム熊本」にあらためました。
放送局としてのコミュニケーション・ネーム、
通称は、開局以来、一貫して「FMK」ですので、こちらの方が、
熊本県民のみなさんにとってはお馴染みかもしれませんね。
 
Q3 30年の「エフエム熊本」の歴史を一言でまとめますと、
どんな印象でしょうか?
 
やはり一番は、これまでもたくさんのリスナーの
ご支援をいただいてまいりましたし、
いま現在もよく聴いてもらっているということでしょうね。
ラジオの業界では、「どれくらい聴かれているか?」という、
聴取率調査を定期的に実施しているのですが、
おかげさまで、年々、聴取率が高くなっています。
ありがたいことです。
 
Q4それと、「エフエム熊本」は、
番組やCMの制作力も高いと言われているそうですね。
 
少々手前味噌になりますが、これまでも、
放送業界の全国レベルのコンテストでたくさんの賞を受賞しています。
例えば、「ギャラクシー賞」「日本民間放送連盟賞」
「JFNCMフェスティバル」などですが、
ラジオ業界を代表する大きなコンテストで何度も日本一になっています。
地方局でこれほど多くの賞を受賞しているFM局というのも
珍しいじゃないかと思います。
そういえば、松崎さんに出演していただいたCMも、
3度ほど受賞していますね。その節は、お世話になりました。
 
Q5そんな「エフエム熊本」が、30周年ということで、
新しいキャッチコピーがスタートしたそうですね。
 
「GOESONFMK」というキャッチコピーなんですが。
本日1月1日にスタートさせました。
この業界は、横文字、カタカナが多くて分かりにくいかも
しれませんが、ゴー・オンあるいはゴーズ・オンというのは、
「続ける」「前に進む」といった意味なんですね。
私たちは、「30周年」の今年を、リスナーの皆さんと一緒に迎える、
大きな節目だと考えておりまして、
今年を過去と未来を結ぶ大きな結節点にしたい、
そんな思いを込めた、「GOESON.FMK」なんです。
 
Q5-2このコピーには、ちょっとした仕掛けがあるそうですね。
 
「GOESON.」の前にくる言葉、つまり「何を続けたいか」
「何を前に進めたいか」の主語の部分を空欄にしています。
「ナントカGOESON」「●●GOESON」といった具合にですね。
ここに自分の好きな言葉を入れて、
皆さんお一人お一人のキャッチコピーを作ってもらえたら、
と期待しています。
例えば、音楽を続けたい人は「MUSICGOESON」とか、
ボランティア活動をしている人は「ボランティアGOESON」だったり。
番組をはじめ、これからさまざまな場面で
「GOESON」が登場しますので、注目してもらえればうれしいですね。
 
Q6一口に30年といいますが、この30年はラジオの業界に
とっても大きな変化があった時代だったと思います。
社長はこの変化をどうとらえていますか?
 
確かに、大きな変化があった30年でした。
例えば、リスナーとのコミュニケーション方法も、
開局当時の80年代は、ハガキが中心でした。
それが90年代からFAXが中心となり、2000年代に入ってからは、
メールが中心となりました。
いまでは、SNSなどインターネットを活用した番組もありますし、
「RADIKO」のようにパソコンやスマートフォンで
ラジオを聴く時代になりました。
 
Q7制作方法の変化もありますが、
ラジオを取り巻く環境も変化しているようですね。
 
興味深いデータがあります。
首都圏で1週間に最低30分ラジオを聴いている1万人にが対象の
調査結果です。昨年11月の民間放送全国大会の
シンポジウムで紹介されたものです。
まず「1日の生活のしかた(ライフスタイル)」の変化です。
この項目では、1日の中で費やす時間が「減った行動」
「増えた行動」を聞いています。
「減った行動」は、テレビを見る時間をはじめ、新聞・雑誌を読む、
読書、睡眠。これに対して「時間が増えた行動」は、
「スマートフォンやパソコンでインターネット」がトップ。
ついで「ラジオを聴く時間」。次いで「家事・育児」「勤務時間」と続きます。
 
この調査では、ラジオ聴取のデバイス、
つまりどんな機器で聴いているのかも尋ねているのですが、
回答者の半数が一般的な従来型のラジオかカーラジオ。
注目したいのは、全体の3割が従来型を利用せず、
スマートフォンやパソコンでラジオを聴いている点です。
どこにいても、全国のFM放送がスマホなどで聴けるサービスが始まって、
すでに4年になります。聴取時間だけでなく、
番組選びや聴取のスタイルといったラジオの聴き方自体が、
変化しているのを実感しています。
もう一つ、「何のためにラジオを聴いているか」。
ラジオを聴く理由なんですけど、ここでも興味深い調査結果が出ています。
 
Q7-2普通に考えれば、音楽を聴きたい、
ニュースや交通情報といった生活情報を聴きたい、そんなところでしょうか。
 
実は、音楽は第3位、ニュース系は2位なんです。
そして1位は、なんと「パーソナリティーが好きだから」です。
私の想像なんですが、友達同士で気楽に話をしているような、
そんな親しみやすさでしょうか。
つまり、アナウンサーからの「一方通行」ではなくて、
「双方向性」が受け入れられているんだなあと思います。
松崎さんの責任重大といったところでしょうか。
 
Q8最期に、番組をお聴きのリスナーにメッセージをお願いします。
 
以上、申し上げましたように、ラジオを取り巻く環境は
大きく変化していますが、リスナーの皆さんと放送局のつながり自体は
変わっていないと確信しています。
今後も、開局以来の大きな目標である「地域密着」を
質量ともにより充実させていけるよう、
努めてまいりますので、ご支援ください。
ラジオは他のメディアと違って「小回りのきくメディア」ですから、
どんどん地域に出かけて行って、「ふるさと・熊本」の香りがする番組を
提供したいと考えています。
 
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