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「ハーシージャパン株式会社」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「ハーシージャパン株式会社」のヒミツに迫ります。
 
ハーシージャパンは、1894年にアメリカ東部ペンシルバニア州で誕生した、アメリカの中でも最も古いチョコレート菓子会社のひとつであるTheHersheyCompanyの日本法人です。
もともとはアメリカの片田舎の小さなキャラメル工場からはじまったのですが、その事業が大きく成功し、そこで得た利益をもとに、チョコレート事業をはじめ、大きな成長を遂げ、現在、世界90カ国以上、13,000人の従業員をかかえ、60ブランドを90カ国に展開する、アメリカ国内のチョコレートシェア約40%以上-第一位のアメリカを代表するお菓子の総合メーカーになりました。
 
お話を伺ったのは、
ハーシージャパン株式会社セールスマーケティングの太田黒清美さんです。
 
Q1「ハーシー」という社名の由来を教えて下さい。
 
「ハーシー」という社名は、創始者であるミルトン・ハーシーの苗字の「ハーシー」に由来しています。ミルトン・ハーシーは「チョコレートで人々を幸せにしたい」という思いから、100年以上も前、当時、贅沢品であったチョコレートをたくさんの人が食べられるようにと大量生産に成功し、世界に広めていき、現在に至っています。

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Q2「ハーシージャパン」のヒット商品としては、
いろいろな商品がありますが、1番の大ヒット商品は、何ですか?
最初にいつごろ発売された商品ですか?
これまで累計どのくらい売れた商品ですか?
 
一番のヒット商品はなんといっても1907年の発売以来、世界中の人々から愛される『ハーシーキスチョコレート』です。
 
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Q3この商品のヒットの理由は?
 
アメリカ伝統のチョコレートとして100年以上もの間、オリジナルの味を保っているとうことと、頭のてっぺんがとがったユニークな形で先端からフラッグと呼ばれる紙のリボンが出た愛らしいデザインが理由かと思われます。
 
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ちなみに、昔は手作業でラッピングをしていたのですが、現在では工場の高速機械によって1分間に1,300個のキスチョコが製造され、1日約8億個以上のキスチョコが製造されています。
バレンタインデーでは約15億個のキスチョコが販売されます。
 
Q4「キスチョコ」の商品名の由来は?
 
はっきりとした由来はさだかではないのですが、キスチョコを製造する際の機械の動作と「チュッ」という音がキスに似ているからということが有力言われています。てっぺんについているリボン-
フラッグと呼ばれていますが、似たような商品が市場にでまわる中、「これはHersheyのキスチョコです!」と消費者の皆様にはっきり見分けていただけるようについています。
 
Q52月14日(土)はバレンタインですが、
「ハーシージャパン」のスタッフの方は、どのくらいチョコレートを贈るんでしょうか?
また、バレンタインに関する「ハーシージャパン」のエピソードなどあればお願いします。
 
チョコレート会社に勤務しているということで、周囲からの期待がありますので、その期待に応えるべく、一般の方たちより多く贈っているかと思います。
会社としては、バレンタインよりもハロウィンやクリスマスなどに、日ごろお世話になっている方々へ贈らせていただいています。
そこに創始者の「チョコレートで人々を幸せにしたい」という思いがしっかり受け継がれていると思います。
 
Q6バレンタインで手作りチョコをつくる方も多いと思います。
チョコレートのプロからアドバイスなどありましたら、お願いします。
 
アメリカやカナダで、キャンプ、ピクニック、BBQなどのアウトドアはもちろん、ホームパーティーなどで定番のデザートメニューとして、子供から大人までそれを作るのを楽しみにしているというものがあるのですが。“S’more(スモア)”といます。その名前の由来は、あまりにも美味しいので、
「もっとちょうだい」というのを英語で”Somemore!”というのですが、そこからきているといわれています。
アウトドアでは、まずビスケット2枚を用意して片方に板チョコ(ハーシーの板チョコだとよりよいですが)をのせ、準備しておきます。そして、長いスティックや小枝にマシュマロをひとつ刺して、
焚き火やキャンプファイアーにあて、それがちょっととろけて焼き目がついたくらいに、急いであらかじめ用意したチョコ入りビスケットにはさんで出来上がり、というものです。マシュマロの余熱で、チョコレートが溶け、それが絶妙に美味しくてオススメです。
 
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ご家庭でも、電子レンジを使って作ることもできます。ビスケット1枚の上にマシュマロをのせて、レンジで10-15秒マシュマロが溶けるまで加熱して、その上に(理想的にはハーシーの)板チョコをのせて上からビスケットでサンドすると出来上がりです。
これからバレンタインなので、S’moreで愛の告白というのもいいかもしれませんね。
 
Q7そのほか「ハーシージャパン」に関するなにか面白いエピソードなどあればお願いします。
 
ハーシー社の本社がある町は、“Hershey”という町で、町全体がチョコレートであふれています。町の通りの名前が”チョコレートアベニュー”や“カカオアベニュー“だったり、街灯がキスチョコの形をしていたり、チョコレート工場やアトラクションのようにカートにのって製造工程を見られるチョコレートワールド、北東部有数のアミューズメントパークであるハーシーパーク、チョコレート風呂やマッサージを楽しめるホテルまであります。
また、創始者のミルトン・ハーシー夫妻いに子供がいなかったことから、「ミルトン・ハーシースクール」という学校を創設して、1,800人以上の恵まれない子供たちに、住居、学費、医療費をなど全てを無料で提供するなど、社会貢献活動も積極的に取り組んでいます。ミルトン・ハーシーはこの学校運営のために、6,000万ドルもの私財を信託基金としてTheHersheyTrustCompanyに寄付しました。このTheHersheyTrustyCompanyは現在もハーシー社の大株主であり、この学校を運営しています。さらに、ハーシー社の利益の一部がこのTheMiltonHersheySchoolへ寄付されることから、ハーシーの商品をご購入いただくごとに、この学校へ間接的な寄付となります。
このようなところにも「人々を幸せにしたい」という創始者ミルトン・ハーシーの思いは現在にもつながれています。

「ハーシージャパン株式会社」オフィシャルサイト
http://www.hersheyjapan.com
 
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