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「ジュピター」

「FMK Morning Glory」
毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、現在公開中の「ジュピター」です。
「世紀の映像革命」と呼ばれ、それ以降の映画作りを変えたと言われる
1999年の「マトリックス」。
後ろにのけぞりながら銃弾をよけるキアヌ・リーブス
真似をする人が続出しましたよねー!
映画というジャンルを超えて、一種の社会現象を起こした作品でした。
その「マトリックス」で映画を変革したのが、
監督・脚本・プロデュースを担当した
ウォシャウスキー兄弟でした。
コンピュータ―の中の「ヴァーチャル・リアリティ」という
あまり一般的でなかった「概念」を黒づくめの男たちの
クンフー・バトルで表現するという驚くべき手法で描いた作品でした。
「マトリックス」シリーズ3作の世界興行の合計は
1800億円を超える大ヒットになりました。
 
その後、兄のラリー・ウォシャウスキーは、
自らの「性同一性障害」をカミングアウトして、手術を受けます。
名前もラナ・ウォシャウスキーと変え、
完全に女性として生きてゆく決意をします。
このストーリーだけでも1本映画が作れそうな波乱万丈な人生です。
 
今日ご紹介する「ジュピター」は、「ウォシャウスキー兄弟」から、
「ウォシャウスキー姉弟」となった二人が、
「マトリックス」シリーズ以来11年ぶり生み出す
完全オリジナル・ストーリーのSFアクション大作です。
 
主人公は、地球で家政婦として日々を追われる生活を送るジュピター。
彼女はある日、何者かに襲われたことをきっかけに、
地球が宇宙最大の王朝の植民地であり、
自分がその王族の一員であることを知ります。
王朝では3人の兄妹が権力争いを繰り広げていて、
彼らはジュピターの存在を疎ましく思い、
亡きものにしよう狙っていたのです。
ジュピターは、自分を助けるために現れた、
ケインと名乗る戦士と共に、地球の危機を救うため戦うことを決意します・・・。
 
「マトリックス」で、世界に大きな衝撃を与えた「ウォシャウスキー姉弟」らしく、
今回も緻密に作りこんだビジュアルは、一見の価値あり!
特に、作品の大きな見せ場となっているのが、ケインのチェイスシーン。
無重力を操る特殊なシューズで空中を飛び回り、
敵とバトルを繰り広げるシーンです。
この映画のために開発されたカメラシステムを使って
シカゴの街が最も美しく見える、夜明け前数分間の映像を撮影。
そこにCGを組み合わせたアクションを重ねて、
スリリングで幻想的なシーンを作り出しています。
また、「2001年宇宙の旅」や「ブレードランナー」など、
SF名作映画へのオマージュをこめたシーンが差し込まれているのも
ファンにはうれしいところ。
 
「ジュピター」役のミラ・クニス、
彼女を守る戦士「ケイン」役にチャニング・テイタムがキャスティングされています。
この二人は、雑誌で「もっともセクシーな男性」
「もっともセクシーな女性」の1位にえらばれた今ハリウッドで
最も勢いのある俳優です。チャニング・テイタムに関しては、
「キネマのススメ」でも何度が取り上げていますが、
マッチョな体格とセクシーな顔が、いま全米の女性のハートを
とらえて離さないと言われるセクシー・スターです。
さらに、今年の「博士と彼女のセオリー」で
アカデミー賞主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインが、
悪役バレムを演じています。常に小声でしゃべる独特の発声で、
不気味さを醸し出していますが、急に大声になるシーンが
ありちょっとびっくりします。そのあたりも、注目して観て下さい。
 
「ウォシャウスキー姉弟」は、今回の作品を
「スペース・オペラの復活」と呼んでいます。
「スペース・オペラ」というのは、SFのひとつのジャンルなんですが、
いわば「宇宙を舞台にした冒険活劇」。
一番わかりやすい例は「スターウォーズ」シリーズです。
CG中心の時代で映画がリアル志向になって、
このジャンルの映画はあまり作られなくなっていたんですが、
去年「ガーディアンズ・オブ・ユニバース」が大ヒットして、
少し事情が変化してきました。
今年は「スターウォーズ」の新作も年末公開され、
「スペース・オペラ」が再びブームになる予感がしています。
この「ジュピター」もかなり壮大なビジュアルの
「スペース・オペラ」なんですが、
「ウォシャウスキー姉弟」らしいストーリー展開が、
ひとひねりもふたひねりも効いていて、
新しい時代の「スペース・オペラ」になっています。お楽しみに!
 
今日ご紹介した「ジュピター」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
「ジュピター」オフィシャルサイト
 
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