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JTBパブリッシング

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「JTBパブリッシング」のヒミツに迫ります。
 
「JTBパブリッシング」は、JTBグループ唯一の出版・情報サービス事業会社です。
2004年に、当時のJTBの出版部門が独立分社する形で営業を開始しました。
中核となっているのは、「るるぶ情報版」をはじめとする旅行情報誌・
旅行ガイドブックや、月刊誌「JTB時刻表」などの出版事業です。
また、「Webサイトの開発・運営やデジタルコンテンツ制作」
「スマートフォンやタブレット用アプリの開発」
「自治体や大学とのコラボレーションによる
『るるぶ特別編集』の制作」「電子書籍サイトの運営」…など、
新たな事業にも取り組み、その活動領域はどんどん広がっています。
 
お話を伺ったのは、株式会社JTBパブリッシング 出版事業本部
時刻情報事業部長石川敏晴さんです。
 
Q1「JTBパブリッシング」という社名の由来を教えてください。
 
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JTBグループの出版・情報サービス事業会社として、信頼される、
価値ある情報を提供し続けることによって、人々の豊かな人生と
世界の相互理解に貢献したいという思いが込められた社名となっています。
 
Q2「JTBパブリッシング」は、どんなイメージの会社を目指しているのですか?
 
現状に満足することなく、市場環境の"変化"に柔軟に対応し、
自らも新しい"変化"を起こすべく邁進し、出版事業を核としながらも、
チャレンジし続ける会社を目指しています。
出版市場が厳しさを増す中で、これからもお客様からの
ご支持を得続けていくためには、
常に"進化"していかなくてはならないと考えています。
新しい企画やアイデアを武器に「去年よりも、先月よりも、
昨日よりも"良いモノ"をお客様にお届けする」そのような思いで
日々の業務にあたっています。
 
Q3「JTBパブリッシング」のロングセラーといえば、
「JTB時刻表」ですが、いつごろ、どんなきっかけで発売された商品ですか?
 
 
JTB時刻表1505月号表紙 (1).jpg
 
「JTB時刻表」は1925年(大正14年)に創刊され、今年で90周年を迎えました。
創刊当時は「汽車時間表」という名前で、日本旅行文化協会という、
現在のJTBの「先祖」とも呼べる団体から発行されていました。
創刊当初からアラビア数字、横書きで現行のスタイルとほぼ同じ体裁を
とっていましたが、距離はマイル、時刻表記は12時間制でした。
ちなみにページ数は231ページで、価格は50銭でした。
 
※マイル⇒キロに改められたのは1930年(昭和5年)
※12時間制⇒24時間制となったのは1942年(昭和17年)
 
Q4上記商品の開発ポイントがあれば教えてください。
 
・日本全国約900社の交通事業者(鉄道、バス、船、航空)さまの
交通情報を網羅した内容
 
・特定の地域・テーマのクローズアップなど、魅力ある巻頭カラー特集
熊本県でも、JR九州さまをはじめ、熊本電気鉄道さま、
くま川鉄道さまなど、多数の事業者さまから情報をご提供いただいたり、
取材にご協力をいただいたりして誌面の制作をしています。
 
2013年10月号の巻頭カラーでは「くまモンの九州鉄道案内」と
題した特集を組み、くまモンに登場いただき、話題となりました。
月刊誌という形で毎月世に送り出していることそのものが、
「JTB時刻表」に対する90年の信頼にもつながっているものと考えています。
 
Q5「JTB時刻表」は、90周年を記念して編集長の握手会&トークイベントを実施したそうですね。
詳細を教えてください。
 
去る3月20日、90周年号となる「JTB時刻表」の発売日に、
東京都内の書店で「時刻表編集長との握手会&歴代編集長のトークイベント」を開催しました。
 
当日は握手会に75名、トークイベントに70名のお客様にご来場いただきました。
おかげさまで各メディアからも取材いただき、90周年の幕開けとなるイベントとして成功の裡に終えることができました。
 
そもそも、「握手会」を開催しようと考えたきっかけとなるエピソードがありました。当社に仕事で来られたお客様が時刻表の大ファンだということで、「JTB時刻表」の編集長がご挨拶させていただく機会がありました。
 
そのお客様は、編集している私たちに時刻表への思いを熱く語ってくださり、また、時刻表に関する要望も話してくださいました。
お客様にとっても私たちにとっても、大変貴重な時間となりました。
 
その経験から、創刊90周年を機に、直接私たちが皆様に感謝を示す場、そして、時刻表についての読者の皆様の思いをダイレクトに伝えていただく場として、このイベントを開催しようと考えました。
 
Q6「JTBパブリッシング」の歴史の中でもっとも印象的な出来事は何ですか?
 
・「るるぶ情報版」が「発行点数世界最多の旅行ガイドシリーズ」としてギネス世界記録TMに認定されたこと
(時刻表でいえば)・「JTB時刻表」が2009年5月号で「通巻1000号」を達成したこと
 
Q7そのほか、「JTBパブリッシング」に関する面白いエピソードなどあればお願いします。
 
現在、当社におけるさまざまな取り組みの中で、「他企業とのコラボレーション」があります。昨年、東海道新幹線が開業50周年を迎えましたが、京都のお菓子会社と「時刻表クッキー」という商品を企画しました。
 
新幹線開業当時の時刻表の表紙や路線図を使った実物大のパッケージを作り、中身は新幹線の形をしたクッキーが入っているという商品で、新幹線の駅売店において期間限定で販売したところ、好調な売れ行きとなりました。
 
私どもとしましても「JTB時刻表」の歴史の重みやブランドの価値を実感することになりました。
 
Q8そのほか、オススメの商品、サービス、キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。
 
・2014年11月にサービスを開始した「レールブック」
「JTB時刻表」がプロデュースする“鉄道旅行にでかけたくなる”スマートフォンアプリです。
(現在のところ、「iOS」のみに対応)
「JTB時刻表」の制作をしながら感じていた「鉄道ファンがいつでもつながり合える遊び場を作りたい!」という気持ちが企画の出発点になっています。
 
現在の機能は“鉄道の乗り降りの記録と共有”というシンプルなモノですが、今後、全ての鉄道ファンが集まるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)として機能を充実させていく予定です。
 
誰かの鉄道旅行の記録と記憶が、他の誰かを鉄道旅行にいざない新しい記録と記憶が生まれる。「レールブック」を通じてそうした循環を生み出し、ひとりひとりの鉄道旅行をより一層、素晴らしい体験に変えていくことができたら嬉しいですね。
 
※「レールブック」の詳細
http://www.rurubu.com/book/recomm/railbook/
 
・「JTB時刻表」90周年ありがとうプレゼントキャンペーン
「JTB時刻表」の創刊90周年を記念するとともに、読者のみなさまへの感謝を込めた企画として、来年(2016年)3月までのあいだ、プレゼントキャンペーンを誌面で実施しています。誌面についている応募券を集めてご応募いただくと、鉄道の旅や、「JTB時刻表」ならではのオリジナルグッズなどが当たりますので、読者のみなさまには奮ってご応募いただければと思います。
また、誌面以外の部分でも、イベントなどの企画を検討していますので、今後もぜひ「JTB時刻表」にご注目・ご期待いただければありがたいです。
 
※プレゼントキャンペーンの詳細
http://www.rurubu.com/book/recomm/jikokuhyou90/
 
◆人気都市でスマートに歩きたい人におすすめの、
軽くておしゃれな ガイドブック「ララチッタ」

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JTBパブリッシング オフィシャルサイト
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