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「ごみ減量キャンペーン」

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする
「ヒューマン・ラボ」。
5月30日は「ごみゼロの日」ということで、
熊本市役所 ごみ減量推進課平塚寛人さんがゲストです。
ごみ減量キャンペーンについてお話を伺います。

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◆ご出演の方のお名前と職業・所属など
 
名前:平塚寛人  (ふりがな)ひらつかひろひと
所属:熊本市役所ごみ減量推進課
 
 
◆「熊本市ごみ減量推進課」について、基本情報をお願います。
 
名称:熊本市ごみ減量推進課
所在地:熊本市中央区手取本町1-17F
時間:8:30~17:15
お問い合わせTEL:096-328-2365
 
◆5月30日は「ごみゼロの日」だそうですが、どうして?
 
5月30日で、数字だけ読むと、530で「ごみぜろ」と読みます。
そこで5月30日をごみゼロの日と定め、この日から1週間を
「ごみ減量・リサイクル推進週間」として、
ごみ減量とリサイクルのご協力を皆様にお願いしております。
 
◆熊本のごみ排出の現状は?
 
実は全国で一番少ないのです。
数年全国で一番排出量が少ないのです。
熊本市では目標を定めておりまして、平成21年度に比べ、
平成32年度までに、家庭ごみを20%減らしましょう、と
呼びかけております。
 
◆具体的に家庭ごみを20%減らす方法とは?
 
20%減らすと言ってもピンとこないので、具体的に申しますと、
一人1日50gのごみを減量しましょう、とお願いしているところです。
特に家庭ごみの中の、燃やすごみの中の約4割を占める生ごみを
減らすことに重点を置いております。
実は、生ごみって重さのほとんどが水分。
ですから、生ごみはできるだけ水分を除いてから、廃棄する事が必要です。
一番簡単な方法は、生ごみを手のひらで絞って、水分を切ることです。
 
◆「生ごみ」についてもう少し詳しく教えて下さい。
 
日本ではカロリーベースで見た時に、
食物全体の30%を捨てていると言われています。
生ごみを見ると、食べられる部分が捨てられていたり、
食べ残したら廃棄しますよね。
この、お料理を残す、捨てると言う事は、
ものすごい無駄を積み重ねているんです。
お料理する時の電気やガスのエネルギーも無駄になりますし、
そもそも食物を捨てるという行為が、
自然界の大いなる無駄に他なりません。
 
熊本市ではこのように短い言葉でアピールしております。
「買い過ぎない、作り過ぎない、食べ残さない」
 
まず「買い過ぎない」
あっ、これ安いって思ってこれ買っておこう、
あ、これも美味しそうだから買っておこうと
ついつい買い過ぎる事って、本当に多いですね。
それで結局捨てちゃったりとか、、
これがまず最初の改善点ですね。
 
そして「作り過ぎない」です。
ついつい材料を一杯買いこむと、
今度はお料理を作りすぎてしまいますよね。
作っている時は、なんかたくさん食べれる気がするんです。
結局、飽きちゃって、食べ残してします。
 
最後が「残さない」なんですが、
この「買い過ぎない、作り過ぎない、食べ残さない」は
すべてが、連動してる話なんです。
これを魔法の呪文のように、いつも唱えておくことで
ごみはどんどん減らせるのです。
 
◆「買い過ぎない、作り過ぎない、食べ残さない」が
ゴミ減量の第一歩だとわかりましたが、
もうひとつ「リサイクル」も大きなポイントではありませんか?
 
実は、リサイクルは、私たちの生活と密接に結びついています。
まず、ご家庭で「分別」をされているかと思います。
実は分別することがリサイクルに繋がっているんです。
リサイクルとは、日本語で再資源化という意味で、
紙や缶などを処理して新たなもの生まれ変わるということです。
分別して出していただくことで、資源がリサイクルされて
わざわざ新たな資源を使用しなくて済むということです。
 
◆リサイクルのためには、
分別が重要ということですが、詳細を教えて下さい。
 
例えば、紙はヒモで縛って、新聞紙、チラシ、
雑誌、ダンボールとまとめて出しください。
名刺サイズくらいの小さい紙は、再生紙としてリサイクルできます。
ぜひ、燃やすごみに入れずに、紙と一緒に、紙の日に出してください。
また、日本は紙の原料・パルプを、ほぼ100%外国から輸入していて
紙の消費量では、中国、米国に次ぎ、世界第3位です。
その量は年間2500万トン。普通のトラック、
2トントラックで換算すると1250万台です。
その分、森林が伐採されていると言う事です。
まずは使い過ぎないことから始める事なんでが、
どうしても使った紙は、ちゃんと分別してリサイクルする、、と考えて下さい。
 
◆「分別」は重要なことなんですね?
 
分別することがリサイクルに繋がり、
それが環境問題への取り組みに貢献することになるんです!
もし、これが何も分別されずにすべて焼却や埋め立てされるとすると、
焼却場や埋立場の寿命を縮め、また新たにそういった
処理場を作らなければならなくなります。
また、新たな資源が必要となってくるので環境に影響を及ぼします。
環境問題に関心のある方は多くいらっしゃると思いますが、
まず分別することによって、環境への貢献ができるんです。
 
◆今ここに熊本市が作成した「家庭ごみ分別の手引き」と言う
冊子を持っているんですが、この冊子の詳細を教えて下さい。
 
ごみは8種類に分別します。燃やすごみ、紙、プラスチック、
資源物、ペットボトル、特定品目、埋め立てごみ、大型ごみ、、、、です!!
特定品目とは、蛍光灯、水銀体温計、水銀血圧計、
ガス缶、スプレー缶、ライター、乾電池です。
取り扱い上、危険なモノが、特定品目に選定されております。
疑問に思ったら、「ごみカレンダー」や
市のホームページで確認をお願いします。

家庭ごみ分別の手引き PDFダウンロード先URL
http://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=727
 
現在、熊本市のごみ出しアプリもあります。
毎朝スマホに今日は何を出す日か表示さます。
「熊本市ごみ出し」で検索すればインストールできますし、
熊本市のホームページからもQRコードが表示されますので
インストールできます。
 
◆お仕事を通じての苦労、やりがいなどあればお願いします。
 
ごみ出しルールが守られていないところに対して
どうしたら改善させるかというところが考えされられます。
実際市のごみの排出量が減少しているだとか、
リサイクル率が向上していることを知るとやりがいを実感します。
 
◆最後に熊本県民にPRしたいこと、
今後の活動予定、お知らせなどあれば教えてください。
 
ごみの減量やリサイクルは皆様のご協力なしには実現できません。
このごみゼロの日を期にご協力よろしくお願いします。
 
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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
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