「南風堂株式会社」
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「雪塩ちんすこう」などでおなじみ、
「南風堂株式会社」のヒミツに迫ります。
「南風堂株式会社」は、1972年設立。
本社は沖縄県糸満市にあります。
観光お土産製造卸業を手掛けている会社です。
今日お話を伺ったのは、
南風堂株式会社食品事業部部長の城間敏秀さんです。
Q1「南風堂」という社名の由来を教えてください。
琉球王朝時代はかつて、中国・朝鮮・東南アジア諸国との
中継貿易で国々と交易し、たくさんの交易船が宝物を
いっぱいに積み、帆に南風を受け琉球を目指しました。
故郷へ夢と希望を運ぶ南風の如く、沖縄の人々に、
たくさんの幸せをもたらす会社になってほしいとの
想いからの社名であり、帆に風を受けて
進む交易船がトレードマークです。
その想いと行動を企業の精神としました。
Q2「南風堂」は、どんなイメージの会社を目指しているのですか?
沖縄県のお土産製造メーカーとして観光客をはじめ
地元の皆様にも喜んで頂ける商品を開発し、沖縄県を、
全国へ世界へアピールできる会社を目指しています。
開発の基本は沖縄の文化を織り込み、地元ならではの
材料活かし沖縄らしさを表現することです。
食品もそうですが民芸品も取り扱っております。
日々生活の中で使えるものから、
お土産としてのお使い物まで取りそろえております。
「地元に愛され、選ばれる企業」を目標に頑張っております。
Q3「南風堂」のヒット商品と言えば、「雪塩ちんすこう」ですが、
まず「ちんすこう」とは、どんなお菓子ですか?その意味は?
ちんすこうとは沖縄を代表するお菓子のひとつです。
小麦粉、砂糖、ラード(豚の脂)を使用した焼き菓子です。
沖縄のお土産品店では必ずといっていいほど販売されております。
ちんすこうの名前の由来はちんすこうの「すこう」は
沖縄の方言でお菓子という意味です。
「ちん」が珍からくる説と金からくる説があります。
琉球王朝時代の沖縄でちんすこうは王侯の貴族しか
食べることの出来ない大変貴重で高価なお菓子でした。
そのことから庶民にとって珍しいお菓子であったために
ちんすこうと呼ばれるようになったそうです。
そして高価なお菓子としての説もそこからきています。
明治40年頃から製造されております。
Q4御社の「雪塩ちんすこう」は、いつごろ、
どんなきっかけで開発されたものですか?
2005年9月に発売開始しました。
開発を手掛けた当時、弊社では
「リピートしていただけるほど美味しいちんすこう」を
目指して、ようやく自信の持てる
“南風堂オリジナルちんすこうが完成したころでした。
それをベースに「塩を入れるだけでできるだろうと
単純に考えていたが・・・実際につくって見ると
食感や味など私たちが作りあげてきた”ちんすこう“とは
全く異なるものでした。
サクッとした触感となめらかな口どけ、
私たちがこだわり作りあげた”美味しいちんすこう“にする為、
試作を繰り返しながら7カ月を要しました。
「味へのこだわり」もう一度食べたくなる味を
コンセプトに試作を繰り返すうちに、
ひと口で塩味と分かる塩加減から、
宮古島の“雪塩”がちんすこうのうまみを最大に引き出す
現商品の「ほんのりとした塩加減」へ到達しました
一口食べた終えた後に、次の袋に手を伸ばしたくなる
商品となりました。弊社現会長の長濱の秘めた想いが、
宮古島の雪塩を製造する㈱パラダイスプランの
西里社長様との間で、企業コラボ商品が誕生した瞬間でした。
宮古島という地域名が入った商品を沖縄本島
そして全国展開へ食品パッケージとしてはそのときは、
異例の青い海の色、沖縄で見る(雪)の文字、
ボックス型の小さな箱、おいしい塩味、
今までにないちんすこうの食感この商品のヒットの
陰には沖縄へ観光にいらした皆さんの、
口コミの力が後押しとなりました。
青い海の箱に入ったちんすこうとお店で
リクエストされて成長していきました。
(笑い話ですが一時期、青いパッケージの商品が
増える現象にもなりました。ちんすこうの概念超えたと
称賛され、認知していただけるちんすこうの一つの商品に
育てていただいております。
それからほどなくして塩スィーツブームが起こります。
「伝統にあたらしい風をキャッチフレーズ」に販売しました
沖縄の“伝統”と“今”を伝えたいと願う私たちの“想い”を
かたちにしたものです。
これからも“沖縄の伝統とこころ「肝心」”をつたえる
品々をお届していきます
Q5上記商品の開発ポイントがあれば教えてください。
しっとりとした食感と甘さ控えめで後からくる塩味が
好評を得てます。
パッケージも宮古島の砂山ビーチをメインにし、
透明度の高い宮古の海水から製造される
「雪塩」ですので海の青をベースにしました。
販売当初は各お土産品店舗に商品紹介にいくと
「ちんすこう」はたくさんあるからいらないと
断られる事も多かったですが、試食をしたお客様が
「これは美味しい」と口コミで広がりました。
当初の製造ラインでは製品化できる数量が少なく
品切ればかりおこしてました。
当時は生産体制が整わず生産の24時間の操業の
長い間続いた苦しく、嬉しい体験もしました
現在では夜10時まで2交代制で生産できるようになりました
商品サイズも当初は大きな箱が多かったなか
逆に隙間なくぎっしり詰め込みコンパクトな大きさにしました。
Q6新製品「抹茶ちんすこう」も発売になったようですね。
詳細を教えて下さい。
京都の宇治抹茶を使用してます。
チョコチップを入れる事で抹茶の味をおさえ
抹茶の苦手な方でも食べて頂けるように工夫しました。
沖縄も海外からのお客様が毎年増えております。
日本=抹茶というイメージが強いとの情報のもとで
海外のお客様をターゲットに開発しました。
県外のお客様も抹茶の好きな方が多く、
海外のお客様だけでなく県外のお客様にも好評を得てます。
抹茶ちんすこう(大)48個入り1080円
抹茶ちんすこう(小)24個入り594円
抹茶ちんすこう(袋入り)16個入り324円
抹茶ちんすこう100円6個入り108円
Q7「南風堂」の歴史の中でもっとも印象的な出来事は何ですか?
1996年に株式会社南海と合併した事です。
社風もまったく違い取り扱い商品も食品と民芸と
営業のやりかたもまったく違うので大変でした。
今では良い思い出です。
2006年(平成18年)八重山南風堂㈱・宮古島南風堂㈱として
分社設立。現在、焼き菓子、蒸し菓子、せんべい、
饅頭などいろいろなお菓子を食品事業部で、
シーサやかりゆしウェア、Tシャツ、伝統工芸品などを
民芸事業部にて営業をしております。
2005年小泉元首相が沖縄のかりゆしウェアーを
着用して登庁されたこと、会社はお買い上げいたことは
知らずにとてもびっくりしました。
その商品はお陰様で爆発的にヒットし、嬉しいながらも
戸惑いました。現在、焼き菓子、蒸し菓子、せんべい、
饅頭などいろいろなお菓子を食品事業部で、
シーサやかりゆしウェア、Tシャツ、伝統工芸品などを
民芸事業部にて営業をしております。
Q8そのほか、オススメの商品、サービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。
雪塩ちんすこう、雪塩ちんすこうミルク風味、
抹茶ちんすこう、チョコチップちんすこう
プレーンちんすこうの5種類が詰め合わせになった
商品を発売しております。
1つの箱で五つの味が楽しめる商品となっております。
7月上旬を予定してますが沖縄県産の紅芋を使用した
紅芋饅頭を発売致します。
しっとりとした紅芋餡を薄皮で包み込み蒸し上げた蒸し饅頭です。
隠し味にチーズを使用し「べにまる」という商品名で発売します。
ちんすこう5種詰め合わせ(大)56個入り1080円
ちんすこう5種詰め合わせ(小)28個入り594円
べにまる(大)12個入り1080円
べにまる(小)6個入り648円
◆南風堂が創立40周年記念商品 第1弾 商品
◆南風堂が創立40周年記念商品 第1弾 商品
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