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「オフィストリエ」 寺本幸司さん

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする
「ヒューマン・ラボ」。
 
今日は洋服もすき、でもキモノもすき
そんな おしゃれで気軽な和のファッションを提案する
「オフィストリエ」の寺本幸司さんがゲストでした。
ありそうでなかった和の作品を現代の感覚で
創り続けていらっしゃいます。

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◆ご出演者のお名前と所属・肩書等
お名前:寺本幸司(てらもとこうじ)
所属・肩書:オフィストリエ代表
 
◆「オフィストリエ」の概要を教えて下さい。
 
●オフィスの所在地:大阪市
●業務内容:モノや帯などの和装品のトータルプロデュース
●コンセプト:キモノの世界をもっとオシャレにもっと気軽に」
未来に届く新しい和の価値観をクリエイトする
●ホームページのアドレス:
 
◆寺本さんの和装に関するプロフィールを教えて下さい。
 
京都の大学卒業後、老舗和装品メーカーに入社。
和装品トータルブランドプロデューサーおよびMDを10数年携わる。
2009年退社。
2010年7月よりカジュアル和装プロダクツ、オフィストリエ活動開始。
同年11月熊本鶴屋百貨店にてはじめての百貨店イベント実施、
その後全国百貨店で販売イベント、年3回の展示会、
個展などでありそうでないオシャレでカジュアルなキモノを提案している。
2015年7月で6年目。
 
◆和装に関するお仕事をされていますが、
もともと和・洋に関わらずファッションなどに興味があったのでしょうか?
子どもの頃~学生時代などいかがでしたか?
寺本さんは熊本出身ですが、
熊本時代はどんなファッションに興味がありましたか?
 
そもそも服が好きな学生でした。
中学、高校生時代はDCブランドブームど真ん中世代でしたので
街もオシャレな人で溢れてましたが私もそんな感じでしたでしょうか。
その当時の雑誌を読みあさり良く上通り下通りを何往復もしてましたね。
熊本は今も昔もオシャレでした。今も洋服好きですよ‼
 
◆老舗和装品メーカーにお勤めだったということですが、
そもそも和装品メーカーに就職しようと思ったきっかけは
何だったのでしょうか?
 
就職した企業は繊維関係のメーカーで洋服和服
どちらもやっている会社で、僕は完全に洋服志望でした。
入社後和装になったんです。
 
◆そんな大手メーカーから独立しようと思ったきっかけを教えて下さい。
 
いろんな方から依頼されるキモノのオリジナル製作をやりながら
知識と自信がついてきました。
ある方に自分でやればっと言われたことがきっかけです。
 
◆独立後、最初に手掛けたのはどんな商品でしたか?
 
キモノの半衿です。猫とトランプ柄でした。思えば今とかわりません…。
 
◆独立された後の手ごたえはいかがでしたか?
独立して良かった点、難しい点などはどんなところでしょうか?
 
はじめは大変でした。業界が保守的で同一化傾向でしたので、
少し楽しく面白い感度を作ったらいいじゃんと
感じていたのですが…はじめはさっぱりでした…
一年二年と百貨店のイベントなどトリエとしてファンが
増えていき自分のやっていることに安心と確信をえました。
ファンが、こんなキモノ楽しくて探してました!とか言われたとき
サラリーマンを思いきって辞めて良かった~っと思います。
 
◆「トリエ」は様々な映画やCMなどの衣装製作にも
関わっていらっしゃいますが、これまでに衣装を担当した
映画などの作品名、出演者等を教えて下さい。
 
映画のお仕事は四年前に角川映画の
「源氏物語千年の謎」がはじめてでした。
主要キャストはすべてオリジナルの平安衣装という
大変勉強になるお仕事でした。源氏物語はフィクションなので
今までにない十二単や装束、光源氏のの直衣や狩衣などです。
その後は数作の時代衣装を作製、最近で大きなお仕事としては、
昨年の市川海老蔵さん主演の「利休にたずねよ」は
思い出に残る作品でした。
 
◆映画やCMの衣装製作で印象的なエピソードを教えて下さい。
 
はじめての作品『源氏物語千年の謎』は、
京都の最新にして最高峰の技術を出しきった衣装でした。
これまでの平安衣装の概念をくつがえした新解釈ファンタジーが
テーマでしたので斬新で今までに見たことのない光源氏になりました。
また『利休にたずねよ』は主要キャストすべて国産繭を使って
作られた生地を草木染めをするという難しいお仕事でした。
ちなみに映画のお仕事はだいたい一ヶ月くらいのスピードで
仕立てまであげなくてはいけません。大変なんです。
 
◆「トリエ」は現在熊本市の鶴屋百貨店でフェアを
開催中ということですが、開催期間を教えて下さい。
また、どんな商品が揃っていますか?
 
鶴屋百貨店でのトリエファアーはすでに開催中で
6月3日(水)から16日(火)迄東館5階呉服売場にて開催中です。
人気の有松絞や新しい感覚の長板染め、
着心地抜群のセオαなど夏キモノを中心に、
オシャレで自慢したくなるような帯、
和装小物などがたくさんあります。
私は日曜日まで少しお手伝いしており本日帰ってしまいますが、
どうぞ皆様お越しくださいませ。
 
◆この夏特におすすめのアイテムを教えて下さい。
 
トリエはよくユカタとキモノの境界線のモノ作りを提案しています。
キモノに興味のある女性は多少キチント感のあるキモノをさがしようです。
その反動でオビやコモノはオシャレ度が発揮できて試されるアイテムです。
トリエはウィットの効いたたのしいオビ、ブライトカラーの帯揚など
オシャレアイテムたくさんご用意しております。
 
◆今年8月中旬には、熊本で初の個展『トリエノマドin熊本』を開催決定。

日時 : 8月13日(木)~16日(日)
13日(木) 15:00~18:00
14日(金)・15日(土) 11:00~18:00
16日(日) 11:00~17:00
 
場所 : 熊本 でんでん舎
〒860-0017
熊本市練兵町45 早野ビル1F
電停「慶徳校前」徒歩1分
 
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