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熊本市 健康福祉子ども局 健康づくり推進課

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューするヒューマンラボ。
今日は熊本市が取り組む、市民の健康づくりに関してお話を伺いました。
ゲストは熊本市健康づくり推進課 中尾紗綾さんです。
 
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Q1、実は松崎はCKD(慢性腎臓病)の広報大使として
活動のお手伝いをさせて頂いております。
私以外にも、病院の先生を始めとする医療関係者のほか、
様々な市民の皆さんが活動に参加していますね。
そんな中、昨年度、第3回健康寿命をのばそう!アワード
「生活習慣病予防分野」で、厚生労働大臣優秀賞(自治体部門)の
受賞という、活動を行っている皆さんにとって
うれしいお知らせがありましたね?
まずは、この賞に関して、教えてください
 
はい。
まず、アワードの題名にもある健康寿命という
言葉をご存知でしょうか。健康寿命とは、健康に問題なく
日常生活を送ることができる期間のことです。
平均寿命の延びに伴い、平均寿命と健康寿命の差:
つまり、寝たきりや要介護状態などの
不健康な期間が延びる傾向にあります。
平成22年の厚生労働省の調査によるとその差は男性で約9年、
女性で約12年とも言われています。
平均寿命と健康寿命の差が広がると、医療費や介護給付費が
増大する他、個人の生活の質が低下してしまいますので、
厚生労働省では個人の生活の質向上と社会保障負担軽減のため、
健康寿命をのばす取り組みに力を入れています。
今回ご紹介いただきました健康寿命をのばそう!アワードとは、
厚生労働省が「健康寿命のばしましょう。」を
スローガンに掲げている
「スマートライフプロジェクト」の一環として、
生活習慣病等予防へ貢献した企業や団体、
自治体の優れた取り組みを表彰するものです。
熊本市では、平成21年度よりCKD(慢性腎臓病)対策に
取り組んでおり、5年間の取り組みを
「全ての市民が生涯を通して、住み慣れた地域で
いきいきと暮らせるまちを目指して
~ネットワークで守る市民の腎臓(そらまめ)~」と題し
参加を行い、厚生労働大臣優秀賞を受賞しました。
 
Q2、熊本市の活動のどういった所が評価されたのでしょうか?
 
熊本市では、CKDの予防から重度までの段階に応じた
4本柱の対策を実施しています。今回のアワードでは、
関係機関・団体のみなさまと連携した対策を行っている点、
さらに新規の人工透析導入者数が減少するなど
実績が上がっていることが評価されたのではないでしょうか。
医療機関、健診機関や協力企業の方々など、
各分野で地道な活動をされています。
松崎さんにも広報大使としてラジオなどでCKDについて
啓発して頂いていますが、このように多くの関係機関や
協力団体の方のご協力によるCKD対策ネットワークでの
取り組みが評価されたことは大変うれしく思っています。
特に取組みの中心であるCKD病診連携システムでは、
CKD対策に協力していただけるかかりつけ医の先生を
「病診連携医」として登録し、患者さんの腎機能が基準を
超えた場合に腎臓内科専門医へ紹介してもらう仕組みで、
かかりつけ医と腎臓内科専門医の2人の主治医で、
患者さんの腎機能をフォローする体制のことです。
透析治療への移行を遅らせたり、防ぐことを目的としています。
 
Q3、熊本市のCKDや生活習慣病等の現状を教えてください。
 
熊本市は平成20年当時、人工透析の割合が日本一高い
レベルにありました。このため、本市では
「CKDを熊本市民の重要な健康課題」と位置づけ、
平成21年度295人だった新規透析導入者数を
全国平均の200人まで減らすことを目標に対策を
行ってきました。新規透析導入者は平成26年度末では
251人へと44人減少しましたが、
まだ目標には至っていません。今後も引き続き、
関係機関と協働して対策を進めてまいります。
 
Q4、最近の熊本市の取り組みを教えてください。
 
平成27年5月26日、松崎さんにもご参加いただきましたが、
熊本市CKD対策推進会議を開催しました。
この会議は、医療機関や関連企業などのみなさまと
今後のCKD対策について意見交換し、
連携を深める場として毎年開催しているものです。
今年は、管理栄養士や薬剤師、
臓器移植コーディネーターの方々の活動報告もあり、
各分野でのCKD対策について、関係機関の方々と
情報の共有を図ることができました。
 
Q5、市民の皆さんへ、
健康維持に関するお願い・メッセージなどお願いします。
 
現在、CKD(慢性腎臓病)は成人の8人に1人とも言われています。
腎臓は沈黙の臓器と言われるように、悪化するまで
自覚症状が少ないため、気づかないうちに病状が
進行していることがあります。
特に40歳以上のみなさん、特定健診を受診されていますか?
受診する時間がない等の理由はあるかと思いますが、
早期発見のため、ぜひ特定健診をお受けください。
 
Q6、その他、お知らせなど
 
熊本市では、毎年11月の世界糖尿病デー、
3月の世界腎臓デーにあわせ、ショッピングモールなどで
イベントを開催しています。また、各区の行っている
イベントなどでも市民のみなさまに広くCKDや
生活習慣病について知っていただくため、血圧や体脂肪測定、
医療相談など腎機能を検査する尿試験紙の配布などを行っています。
見かけられた際はぜひお立ち寄りください。
CKDに関するお問い合わせは熊本市健康づくり推進課まで
お気軽にお電話ください。
 
本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
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