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「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

「FMK Morning Glory」
毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、現在公開中の
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」です。
 
まだ無名だった若きメル・ギブソンを大スターにし、
世界中のクリエイターたちに多大な影響を与えた
伝説のアクション映画「マッドマックス」シリーズ。
 
1作目の「マッドマックス」が公開されたのは、1979年。
それまで世界的にはあまり知られていなかった
オーストラリア映画が世界中で大ヒットを記録。
低予算映画にもかかわらず、1億ドル以上の収益をあげました。
これは、「制作費と興行収入の差がもっとも大きい映画」として
長く記録を持っていて、1999年に
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」に抜かれるまで、
長らくギネスブックにも掲載されるほどの記録でした。
 
1作目のヒットを受け、「マッドマックス2」
「マッドマックス/サンダードーム」という続編も作られ、
アクション映画の金字塔として、伝説的に語り継がれてきました。
特に「マッドマックス2」で提示されたコンセプトは、
その後の漫画や映画に大きな影響を与えています。
いまでは、当たり前とも言える「荒廃した未来」という世界観。
野獣のように暴力的な危ない男たちが、荒廃した未来社会の
主導権を争って戦うという物語が、その後、雨後の筍のように
たくさん作られることになるのですが、
すべての原点はこの「マッドマックス」シリーズなのです。
 
今日ご紹介する映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、
30年ぶりとなるシリーズ最新作。
(つまり、前作「マッドマックス/サンダードーム」公開の年
1985年にFMKが開局したことになります。)
監督・脚本は、「マッドマックス」シリーズを作り上げた
ジョージ・ミラー監督。
もともと医学生で「ER(救急救命病院)」で研修医を
していたことがあるそうです。
そこで数多くの交通事故に接したことが、
「マッドマックス」シリーズに大きな影響を与えているようです。
 
主人公マックスは、過去3作を演じたメル・ギブソンに変わって、
注目の俳優・トム・ハーディが演じています。
「ダークナイト・ライジング」や「裏切りのサーカス」などで
注目されていた俳優ですが、若い頃のメル・ギブソンや
スティーブ・マックイーンを思わせるワイルドな佇まいが、
新しい「マックス」にぴったりだと評判です。
 
舞台となるのは、核戦争の後、水も石油も尽きる寸前となった地球。
愛する妻と子を亡くし、砂漠をさまよっていた元警官のマックスは、
一帯の資源を独占し、暴力で支配する
イモータン・ジョーの一味に捕えられます。
瀕死の状態に痛めつけられたマックスの前に現れたのが、
ジョーの右腕であった女戦士フュリオサ。
彼女が起こした謀反に乗じて脱出に成功したマックスは、
フュリオサやイモータン・ジョーの子供を産むために
集められていた女性たちと共に逃避行を始めますが、
大軍の追手が背後から迫ってきます・・・。
 
秩序が崩壊し、暴力が支配する世界。
ライダース・ジャケットにプロテクターを装着し、
モヒカン頭で改造車を乗り回す暴走族・・・とくれば
なんか、どこかで聞いたことあるような気がしませんか?
そう、先ほども言いましたが、この作品は世界中のいろいろな作品に
影響を与えていまして、この「マッドマックス」シリーズに
最も大きな影響を受け、生まれたと言われるのが
あの「北斗の拳」なんです。
「マッドマックス」がなかったらケンシロウの
「革ジャンにブーツ」というお馴染みのスタイルも
まったく違ったものになっていたかもしれないと思うと、
面白いですね。あの革ジャン姿で
「お前はもう死んでいる」というからカッコいいんですよね。
フツーのスーツ姿だったりしたら、
漫画もヒットしなかったかもしれません。
もし、「マッドマックス」を知らなくても、
「北斗の拳」にハマった方なら、
この映画の世界にドップリ浸かれること間違いなしです!
 
男性映画なのね・・・と思った女性の方!
ぜひ注目していただきたいのが、
今回登場するキャラクターの、女戦士フュリオサです。
彼女を演じるのは、美人女優のシャーリーズ・セロン。
今回はなんと、あのブロンドヘアをスキンヘッドにして
オイルまみれとなり、美貌を封印。
男性顔負けのハードなアクションに挑戦する姿は、
女性も惚れ惚れするカッコよさです!
 
梅雨のうっとうしさを吹き飛ばしてくれる、豪快な1本!
ぜひ大画面のスクリーンでご覧になってください。
 
今日ご紹介した「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
字幕版、3D日本語吹替え版 両方の上映がありますが、
日本語版は、エグザイルのAKIRAがマックス役、
イモータン・ジョー役を竹内力が演じています。
 
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」オフィシャルサイト
 
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