「合志市クリエイター塾」
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」番外編。
今日は合志市が実施する「合志市クリエイター塾」について
詳しく伺います。
今日お話を伺ったのは、
合志市役所 生涯学習課の西村直高さんです。
Q今年、「合志市クリエイター塾」を開催するそうですが、
このプロジェクトはどういったきっかけで
行うことになったのですか?
熊本県では平成17年頃から人口の減少が見受けられます。
合志市については、現時点では人口は伸びているが、
やはり18歳から30歳までの人口の流出は進んでいます。
要因として、魅力がある就職先がない等の理由から
東京や大阪の都市部に流出していると考えています。
この若者の流出に歯止めをかけ、
地域の活性化を図ることを目的に取り組むものです。
「なぜクリエイター塾なのか?」
映像やテレビCMは、産業や自治体の広報には欠かせない
手段であるが、地方では、その職種の企業が少なく、
広告制作クリエイターや映像制作クリエイターを目指す人は、
都市部に出ないと仕事に就けないと思っている者が多い。
先ずは、クリエイターとしての職業を知ることや
必要なスキルを学び、将来地方で創業や就労に繋げ、
県内の産業を連携し地域に賑わいをもたらすもの。
また、この取り組みは全国の自治体での取り組みでは
珍しく合志市を広報するチャンスとして捉えている。
Q「合志市クリエイター塾」は、9月から全10コマの授業を
予定しているそうですが、内容を具体的に教えて下さい。
今年度はコマーシャルなどの広告クリエイターを育てる内容で
ロボットさんに授業を行っていただく予定です。
内容については、時間的な制約もありますので
テクニカルな内容というより考え方に重点をおいて
授業を進める予定です。
具体的な授業の細かい内容については調整中ですが、
授業初日は塾全体の進め方とスケジュールの説明、
塾を円滑に進めていくために塾生と
講師のオリエンテーションを行います。
ふたこま目は、TVCMプロデューサーに学ぶ
「どんな人が関わり仕事が生まれ終わるか」と題して、
どんなスキルを持つどんな職種の人が集まり作品が
完成するかを学んで頂きます。
3~4コマ目は、地域の銀行さん、商工会さんなどから、
実際に創業する際に必要な知識や、特許庁の方から、
知的財産に関する権利などについて学んでいただきます。
5コマ目以降で、実際に合志市をクライアントとして
CMを作成していってもらおうと考えています。
そのために、企画のつくりかたや、プレゼンテーションの技術、
伝える技術とその学び方を学んでいただき、
実際の編集作業をしていただき、
完成映像を披露していただく予定です。
最後に育成塾は関係者と最終的な内容について
調整を行っている段階なので、現段階の予定として
お答えしたことをご理解ください。
LESSON1:
オリエンテーション、塾全体の進め方とスケジュール案内
LESSON2:プロデューサーに学ぶ
「どんな人が関わり仕事が生まれ終わるか」
「どんなスキルを持つどんな職種の人が集まり
作品が完成するか」を知る
LESSON3:金融機関等による創業支援授業
金融機関、経営アドバイザー(商工会)から創業支援など
経営面の内容を重視し、
融資制度や様々な支援サービス等を紹介する授業を受ける
LESSON4:特許庁による知的財産に関する
授業コンテンツ産業に関わるクリエイターとして、
これから重要になる知的財産に関する
「権利」などについて、授業を受ける
LESSON5:プランナーに学ぶ「企画の作り方」
「企画の作り方」を知る
LESSON6:プランナーに学ぶ「プレゼンテーションの仕方」
「プレゼンテーションの技術」を知る
LESSON7:CM監督・演出家に学ぶ
「伝える技術「伝える技術とその学び方」を知る
LESSON8~9:「編集の技術」を知る
LESSON10:完成映像披露
Q今回の「合志市クリエイター塾」の講義は、
「株式会社ロボット」から講師を招いて開催されるそうですが、
「ロボット」とはどんな会社ですか?
TVCM、劇場映画、アニメーション、CG、ゲーム、WEBサイト、
グラフィックデザインなどの企画・制作を
事業としている東京の会社です。
映画監督、広告クリエイターなどが多数所属しています。
映画やドラマなど数々のヒットコンテンツ制作に携わり、
「映像業界の風雲児」と呼ばれている会社です。
Q「株式会社ロボット」の作った作品について、
具体的にいくつか教えて下さい。
映画では、「踊る大捜査線」シリーズ、
「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズ、「永遠の0」、
「寄生獣」など多数
CMでは、「google」「キリン」「PARCO」「眼鏡市場」
「大和ハウス」「SUBARU」などなど多数
詳しくは、ロボットのホームページ
をご覧ください
Q「合志市クリエイター塾」への応募資格、
応募方法、選考方法、締め切りなどの詳細を教えて下さい。
受講料などもお願いします。
応募資格:高校生以上
応募方法:合志市ホームページから
申込用紙をダウンロードしてFAX、郵送、メールにて提出
応募締切:平成27年9月4日
受講料:無料
応募多数の場合は、書類選考等を行い10~15名程度とします。
Q「合志市クリエイター塾」のスタートを記念して、
今度の土日(8月8日9日)シンポジウムが行われるそうですね。
まず、8月8日(土)のイベントについて教えて下さい。
平成27年8月8日(土)16時~
@熊本市未来会議室、100名程度(先着順)
★「地方で活躍するクリエイター」
熊本で活躍するクリエイターとロボットのクリエイターにより
都会と地方の仕事の違い、働き方の違いや、
地方クリエイターに必要な力、熊本から発信できる
可能性の大きさ等をテーマに
パネルディスカッションを実施致します。
出演者:ROBOT柳井研(プロデューサー)、
山口幸治(やまぐちこうじ)VFXコンポジター。
ハリウッド映画、日本映画、アニメーション等数多い作品の
VFXを手がける第一人者。
現在は熊本在住で制作活動をされています。
佐藤かつあき:
(アートディレクター/グラフィックデザイナー/映像ディレクターで
東京のクリエティブスタジオで活躍された後、
熊本に移られて幅広くクリエティブワークをされています。
ロボリーマンシリーズなどで注目されています。
熊本在住
杉村武則(すぎむらたけのり):1984年熊本市生まれ、
熊本県立第二高等学校、日本デザイナー学院九州校を卒業。
東京にて(有)矢田広告事務所、(株)イヤマデザインに入社。
マスキングテープのmt(ブランド)をデザイナーとして担当し、
全国のmtの展示会なども手がけられました。
2015年熊本に戻りoval(オーバル)として活動中。
現在JAGDA(ジャグダ)会員として地元でも活躍中です。
Qつづいて、8月9日(日)のシンポジウムについて教えて下さい。
平成27年8月9日(日)16時~
@合志市文化会館、600名程度(先着順)
★「映画監督になる方法」
ヒット作を生み出す映画監督3名の映画監督へのキャリアと
地方の可能性などをテーマにパネルディスカッションを実施致します。
また、崇城大学学生の質問に監督が答えながら
地方での創業等についてもトークをして頂きます。
出演者:
本広克行(もとひろかつゆき)
ROBOTに入社後、CMやTV番組の制作・演出を担当後、映画監督に。
2003年に公開された映画
「踊る大捜査線THEMOVIE2レインボーブリッジを封鎖せよ!」では
日本映画興行収入記録歴代一位(実写)の座を獲得されています。
近年はアニメ「サイコパス」総監督、
ももいろクローバーZ主演の映画版・舞台版「幕が上がる」監督を
務められ、地元香川県で開催されている「さぬき映画祭」の
ディレクターも務められています。
品川ヒロシ(しながわひろし)
数々のバラエティ番組に出演し、お笑い芸人として広くご活躍。
また、ドラマ「ガリレオ」に出演するなど俳優としても
活躍する一方で、小説「ドロップ」を執筆し
作家としても活躍されています。
2009年には「ドロップ」を自ら脚本化し、
映画「ドロップ」にて初監督作品を手がけ、
2014年には「サンブンノイチ」
2015年には「Zアイランド」を監督されています。
耶雲哉治(やくもさいじ)
ROBOTに入社後、テレビCM、ドラマやドキュメンタリーなど
ジャンルにとらわれない映像作品を手がけられています。
映画館で上映されるCM「NOMORE映画泥棒」、
AKB48や女子モーグル選手上村愛子の
ドキュメンタリー映像などを制作、2014年に公開された
「百瀬、こっちを向いて。」で長編映画監督デビューされました。
Q土日のイベントに参加希望の方はどうすればいいですか?
問い合わせ先などあればお願いします。
プレシンポジウム・シンポジウム共に、
事前申し込み等は必要ありません。当日は、
先着順で定員に達しだい入場を制限させて頂きますので
● 事務局の詳細
合志市福原2922番地、Tel096-248-5555
オフィシャルサイト:http://www.city.koshi.lg.jp
合志市クリエイター塾HP:http://koshi-creator.jp/
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